「goal poacher」ってどういう意味?試験に出ない英語手帳(第105回)

私は現在、スポーツにはほぼ興味がありません。

テレビでスポーツ中継を観ることも、皆無に近いです。

しかし5年ほど前までは、海外サッカーの大ファンでした。

専門誌も二誌ほど、20年以上毎月購読していました。

今回紹介する

「goal poacher」

は、サッカーに関する英語慣用句です。

一体どういう意味でしょうか?

 

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サッカーの花形ポジションにも、多彩なタイプが!

多分ほとんどの方は、意味をご存知なくとも推測可能でしょう。

「goal」と付いていることから、

「ゴールを決める選手 = ストライカー、点取り屋」

と、正しい意味を連想できるはずです。

ストライカーと一口に言っても、様々なタイプの選手がいます。

ゴール前のペナルティーエリアに張り付くタイプ

相手DFのオフサイドラインをかいくぐり、ゴールを狙うタイプ

ドリブル突破で、ゴール前に侵入するタイプ

・・・等々、多彩です。

 

ネット検索すると、違う意味が・・・?

しかし、検索エンジンで

「goal poacher 意味」

と検索すると、

「ラインブレイカー」

と書いている検索結果が、結構目に付きました。

調べてみると、コナミの大人気サッカーゲーム

「ウイニングイレブン」

が原因のようです。

私はテレビゲームが下手で、プレイステーションもほぼやったことがありません。

ウイニングイレブンもやったことがないのですが、各ポジションの選手の特徴を、細かく決められる模様。

その中の「goal poacher」について、日本語版の訳が

「ラインブレイカー」

となっていたようです。

 

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ゲームの日本語訳に問題あり?

おそらく

「ラインブレイカー = line breaker」

は、上記の通り

「オフサイドラインを抜け出し、相手GKと1対1を狙うストライカー」

のことでしょう(この言葉は初耳でした)。

そうしたタイプのストライカーは、「goal poacher」の一種に含まれます。

その点では厳密に言うと、コナミの日本語訳は正確ではありません。

一部のサイトやSNSコメントでは、そこを指摘していました。

 

『poacher』は、点取り屋の特徴を的確に表現!

「poacher」

は、大修館書店 ジーニアス英和辞典によると

(1)(密猟[漁]のための不法な)侵入者:密猟[漁]者

(2)(商売の)縄張り荒らし

という意味です。

動詞形は

「poach」póʊtʃ(米国英語)pˈəʊtʃ(英国英語)

です。

狡賢く抜け目なく、相手の隙を突いてゴールを奪う

ストライカー・点取り屋を表現するには、ピッタリの言葉です。

 

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ビジネスシーンでも使える!

ただ、この「goal poacher」は、ビジネスの場面でも用いることができます。

ビジネスチャンスに対して鼻が効く、つまり

鋭い嗅覚を持ち、新規契約を次々と獲得してくるやり手営業社員

に対して用いられます。

「Tommy is a goal poacher of the sales department.」

(トミーは、営業部門のやり手セールスパーソンだ。)

のように使えます。

 

最後に・・・。

サッカー界でもビジネス界でも、優れた「goal poacher」になるには、人一倍あるいはそれ以上の努力が必要です。

そして、

「エゴイストであること」

も必要かもしれません。

私の場合、能力も足りず、たくさん働くのもしんどいと思う人間なので、今後も「goal poacher」には絶対なれそうもありません・・・。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。