私は現在、スポーツにはほぼ興味がありません。
テレビでスポーツ中継を観ることも、皆無に近いです。
しかし5年ほど前までは、海外サッカーの大ファンでした。
専門誌も二誌ほど、20年以上毎月購読していました。
今回紹介する
「goal poacher」
は、サッカーに関する英語慣用句です。
一体どういう意味でしょうか?
サッカーの花形ポジションにも、多彩なタイプが!
多分ほとんどの方は、意味をご存知なくとも推測可能でしょう。
「goal」と付いていることから、
「ゴールを決める選手 = ストライカー、点取り屋」
と、正しい意味を連想できるはずです。
ストライカーと一口に言っても、様々なタイプの選手がいます。
ゴール前のペナルティーエリアに張り付くタイプ
相手DFのオフサイドラインをかいくぐり、ゴールを狙うタイプ
ドリブル突破で、ゴール前に侵入するタイプ
・・・等々、多彩です。
ネット検索すると、違う意味が・・・?
しかし、検索エンジンで
「goal poacher 意味」
と検索すると、
「ラインブレイカー」
と書いている検索結果が、結構目に付きました。
調べてみると、コナミの大人気サッカーゲーム
「ウイニングイレブン」
が原因のようです。
私はテレビゲームが下手で、プレイステーションもほぼやったことがありません。
ウイニングイレブンもやったことがないのですが、各ポジションの選手の特徴を、細かく決められる模様。
その中の「goal poacher」について、日本語版の訳が
「ラインブレイカー」
となっていたようです。
ゲームの日本語訳に問題あり?
おそらく
「ラインブレイカー = line breaker」
は、上記の通り
「オフサイドラインを抜け出し、相手GKと1対1を狙うストライカー」
のことでしょう(この言葉は初耳でした)。
そうしたタイプのストライカーは、「goal poacher」の一種に含まれます。
その点では厳密に言うと、コナミの日本語訳は正確ではありません。
一部のサイトやSNSコメントでは、そこを指摘していました。
『poacher』は、点取り屋の特徴を的確に表現!
「poacher」
は、大修館書店 ジーニアス英和辞典によると
(1)(密猟[漁]のための不法な)侵入者:密猟[漁]者
(2)(商売の)縄張り荒らし
という意味です。
動詞形は
「poach」[póʊtʃ(米国英語), pˈəʊtʃ(英国英語)]
です。
狡賢く抜け目なく、相手の隙を突いてゴールを奪う
ストライカー・点取り屋を表現するには、ピッタリの言葉です。
ビジネスシーンでも使える!
ただ、この「goal poacher」は、ビジネスの場面でも用いることができます。
ビジネスチャンスに対して鼻が効く、つまり
鋭い嗅覚を持ち、新規契約を次々と獲得してくるやり手営業社員
に対して用いられます。
「Tommy is a goal poacher of the sales department.」
(トミーは、営業部門のやり手セールスパーソンだ。)
のように使えます。
最後に・・・。
サッカー界でもビジネス界でも、優れた「goal poacher」になるには、人一倍あるいはそれ以上の努力が必要です。
そして、
「エゴイストであること」
も必要かもしれません。
私の場合、能力も足りず、たくさん働くのもしんどいと思う人間なので、今後も「goal poacher」には絶対なれそうもありません・・・。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。