2021年(令和3年)9月現在、まだ多くの都道府県で
「緊急事態宣言」
が出されたままです。
しかし、与党の総裁選に合わせたかのように、全国のコロナ新規感染者数が減少に転じました(発表の数字上は・・・)。
東京都の新規感染者数が、大阪府(東京の約3分の2の人口)を下回るという現象が起きています。
それに連動するかのように、全国各地で緊急事態を
「自主的に解除」
する人が続出しています。
大都市の繁華街が賑やかになり始め、2019年(令和元年)末までのように、酔客たちが練り歩き出しています。
社会人の飲み会は『サービス残業』?
学生時代の飲み会は、基本的には気兼ねせず楽しく飲み食いできる
「コンパ」
です。
しかし社会人になると、飲み会という名の
「サービス残業」
と化す確率が、かなり高くなります。
上司や先輩の説教や愚痴、他人の悪口を聞かされながら飲む酒の味は、本来の味の
30%ダウン
と言うべきでしょう。
場合によっては、部下・後輩の身の上相談に巻き込まれることもあります。
「ノルマ達成祝勝会」
「暑気払いの会」
に参加しても、勝利の気分も実感できなければ、暑気も全く払えない
「物悲しい気分」
になるだけ・・・。
帰りのタクシー車内で『ラジオ深夜便』が・・・。
こういった経験を数え切れないほどなさった社会人の方は、かなり多いはずです・・・。
会がお開きになる時間によっては、もう終電も終わり、仕方なくタクシーで帰宅する羽目になります。
料金も、深夜割増になっています。
酔いと気苦労とストレスを身体中にまとって、タクシーを拾います。
後部座席にもたれ、目を閉じようとすると、車内のラジオから
「NHKラジオ深夜便」
が流れていることに気付くのです・・・。
『NHKラジオ深夜便』は、30年を超える長寿番組!
皆様は
「NHKラジオ深夜便」
という番組をご存知でしょうか?
現在NHKラジオ第1、NHK − FM、NHKワールド・ラジオ日本にて、毎日深夜(ラジオ第1、ワールドでは23:05〜29:00:FMでは25:05〜29:00)に生放送(一部は録音)されているラジオ番組です。
1990年(平成2年)4月28日に放送が開始されましたが、当初は不定期放送でした。
1992年(平成4年)からレギュラー化され、現在は原則365日休みなしの放送形態となっています。
29:00(朝5時)までの約6時間という長さに驚きます。
書店へ行くと、NHK外国語講座テキストと同じコーナーに、「ラジオ深夜便」の本が毎月売られています。
ここで「ラジオ深夜便」の名前を初めて目になさった方も多いでしょう。
個人的経験から気付いた!
最近は飲み会も含めて、夜に出歩くことは全くありません。
なので、夜11時〜12時台にタクシーに乗ることは、全くありません。
それでも40歳台半ば頃までは、職場の飲み会が時々あり、大体参加していました。
また、映画の最終上映・レイトショーを観ることも、ちょくちょくありました。
そうした際に、自宅までタクシーで帰ることがよくありました。
いざ乗ってみると、車内のラジオ番組が「ラジオ深夜便」である確率が、かなり高かったのです。
深夜帯は、ドライバーの好みで選局?
昼間や夕方にタクシーに乗ると、多くのタクシーでは民放ラジオ局の番組がかかっています。
春〜夏の夜には、大抵プロ野球中継が流れています。
日中なら、乗ってきた客が特定のチャンネル・番組を指定することもあるでしょう。
しかし、午後10時以降の深夜帯になると、車内で流れるラジオ番組は、まず間違いなくドライバーさんの好みによって選ばれているはずです。
「ラジオ深夜便」リスナー層の中核をなしているのは、タクシードライバーの方々ではないか?と推測します。
深夜の車内、番組の雰囲気がちょうどいい感じ?
夜勤シフトだと、次の日の朝まで街中を走り続けることになります。
客が乗っていない時間も、日中よりは長いでしょう。
一人で真夜中の街を走っている中、
「『ラジオ深夜便』の雰囲気が、落ち着いた感じでいい。」
と思われるドライバーさんが多いのではないでしょうか。
ドライバーさんの年齢層も結構高いので、
「若者向けの深夜放送(有名タレントがパーソナリティー)はちょっと・・・」
という方も少なくないはず。
かと言って、FMラジオで音楽ばかり流れているのも物足りない・・・。
「ラジオ深夜便」は、そういう方々の支持をガッチリ掴んでいるのかもしれません。
最後に・・・。
タクシー業界も2020年(令和2年)以降、コロナ禍の影響をまともに食らった業界の一つです。
そんな中でも日々奮闘なさっているドライバーさんたちの応援団として、「ラジオ深夜便」には引き続き頑張って欲しいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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