究極の趣味人?「不発弾オタク」の末路が悲し過ぎる!

「オタク」

という言葉は、現在では普通に使われ、きちんと通じます。

特定の分野・趣味に異常なほど詳しい、いわゆる「マニア」の人を指します。

1980年代に生み出された言葉ですが、典型的なマニア(特にアニメ、特撮、マンガ)の人が話し相手に対して、「あなた」、「君」、「お前」ではなく

「お宅さ~、」

という風に「お宅」という二人称を用いていたのが由来とされます。

 

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『オタク』はあらゆる分野を含むようになった・・・。

今や、「オタク」の分野はアニメやマンガといったサブカルチャーに留まらず、鉄道、自動車、スポーツ、芸能やコンピューター、歴史などあらゆる分野を含みます。

かく言う私自身も「オタク」気質の持ち主であり、「オタク」の人及び文化には親近感を持っています。

むしろ、他人からは完全に「オタク」として認識されている可能性が高いです・・・。

 

禁断の『不発弾オタク』が存在する!

そんな私でも理解するのは困難な「オタク」のジャンルが、

「不発弾オタク」

です。

不発弾と言えば、第二次世界大戦中に日本に投下された爆弾で、爆発しないまま地中に埋まったままになっているのが想像されます。

時々、市街地の工事現場などで不発弾が発見され、自衛隊が出動して処理したというニュースが報じられます。

しかしその他にも、自衛隊の演習場や米軍基地の訓練場で使用された砲弾が、不発弾として敷地内に残っている場合があります。

そうした不発弾が関係者により外部に持ち出されたり、一部のマニアが施設内に忍び込んで不発弾を回収したりして、インターネットオークションなどで売却するとのことです。

ヘルメットや制服・備品、空の薬莢とかなら分かりますが、「不発弾」という危険極まりないシロモノを収集するのは、どういう心情からなのでしょうか・・・。

 

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ラジオ番組で語られていた、不発弾オタクの末路とは・・・。

私が20代の頃に毎週聴いていた、伝説のラジオ番組

「誠のサイキック青年団」

で、ある事件が話題に上ったことがありました。

「誠のサイキック青年団」とは?下記の記事をご参照ください。

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水色のラジカセ

 

平成初期だったと思いますが、確か関東のある県の住宅街の一角で、一戸建ての家が爆発しました。

幸い周囲の人や家には被害はありませんでしたが、その家の住人男性が遺体となって発見されました。

警察と消防が爆発の原因を調べたところ、驚くべき事実が判明しました。

実は死亡した男性はミリタリー(軍事)マニアで、自宅に本物の「不発弾」をコレクションとして所持していたのです・・・。

近隣の自衛隊演習場に夜間たびたび侵入し、不発弾を盗み出していたそうです。

爆発当時も、コレクションの不発弾を眺めているうちに、何かのはずみで不発弾が爆発してしまい、男性は爆死してしまったのです。

あらましは、私の記憶によれば上記のようなものだったかと思います。

30年近く前の話ですが、話の内容があまりにもパンチの効いたものだったので、今でも印象に残っているのです。

 

『オタク道』を究めて亡くなるのは、幸せなことなのか?

趣味で収集していた不発弾が爆発し、自分も命を落とす・・・。

間違いなく不幸な事件です。

しかし、「マニア道」あるいは「オタク道」を追求し、最後は「オタク道」に殉じるような最後を遂げたこの男性は、ひょっとしたら幸福な人生を送ったのでは?

不謹慎ですが、そんな風にも思ってしまいます。

もちろん、そんな人生の終わり方は真っ平ですが・・・。

 

21世紀になっても、同様の事件が起こっていた!

このような事件はもう起こらないだろう。

そう考えていたのですが、そんな考えは甘かった・・・。

2003年(平成15年)8月末に、沖縄県の市街地で爆発事件が起こり、男性一人が死亡しました。

この事件にも衝撃的な事実がありました。

亡くなった男性は、何と現役の自衛官だったのです!

自宅アパートや倉庫として借りていた別のアパートの室内には、大量の武器弾薬が保管されており、対戦車ロケットランチャー弾や、米軍の旧装備だった銃や実弾もあったと報じられています。

この自衛官は職務中も弾薬などを不正に収集し、上官から怒られていたという情報もあります。

また、そうした物品をミリタリーマニア向けに横流ししていた疑いもあり、「趣味と実益」を兼ねていた可能性が高いです。

 

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モデルガンを構える女性

 

最後に・・・。

「オタク」の道には、今まで書いてきたような、危険な「修羅の道」も存在します。

命懸けの「けもの道」を進んで行くよりは、アニメやマンガ、アイドル、スポーツのような、王道を歩む「オタク」になった方が、はるかに幸せな人生を歩めるでしょう・・・。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。