「città eterna」・・・?
記事のタイトルには、イタリア語とあるが・・・。
新しいファッションブランド?
残念ながら、イタリアが世界に誇るファッション業界とは、何の関係もありません。
英語やその他のヨーロッパ系言語を、ある程度学習なさった方なら、何となく意味を推測できるかもしれません。
英語のあの単語に似ている?
「città」(カタカナ表記するならば「チッタ」)
は、日本語訳すると
「街、都市」
「(理想郷などの)国、都」
となります。
英語の「city」と綴りが似ています。
語尾の「a」に「 `」というアクセント記号が付いているのが、イタリア語らしいところです。
これで、どこかの都市だということは分かりました。
イタリア語では、形容詞が語尾変化!
では、
「eterna」
という言葉は一体・・・?
実はこの単語は、原形ではありません。
他のヨーロッパ系言語と同様、イタリア語でも、名詞の「性」(イタリア語だと男性名詞と女性名詞があります)によって、後に続く形容詞の語尾が変化します。
原形は
「eterno」
で、日本語では
「永遠の、永久の、無限の」
という意味を持ちます。
「città」は女性名詞で、形容詞が女性名詞(単数形)の後に付くと、
語尾が
「o」 → 「a」
と変化します。
よって、「eterno」→ 「eterna」となります。
『永遠の都』ってどこの都市?
「città eterna」は
「永遠の街(都市)」
「永遠の都」
という意味です。
では、一体どこを指すのでしょうか?
イタリアで最も世界的に有名な都市、それは
「Roma(ローマ)」
です。
現在もイタリアの首都(la capitale)であり、古代からヨーロッパにおける政治・宗教・文化の中心として栄えてきました。
ちなみに、「città」の「c」を大文字にして
「Città eterna」
と表記されることも多いです。
また、
「la Capitale」
と表現してもローマを意味します。
最後に・・・。
残念ながら現在のイタリアでは、商業やファッションの中心
Milano(ミラノ)、
自動車メーカーFiat(フィアット)のお膝元でもある工業都市
Torino(トリノ)
など北部(イタリアでは、北部の方が南部より豊かであるという「南北問題」があります)の都市に押され、ローマの地位は相対的に低下しています。
しかし、紀元前から続く歴史を誇るこの街が「永遠の都」と呼ばれることには、誰も文句を付けないでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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