「the Midas touch」ってどういう意味?試験に出ない英語手帳(第43回)

「the Midas touch」・・・?

「touch」って、「触れる」とか絵画の画風「タッチ」ってこと?

あだち充先生の名作「タッチ」なら、よく知ってるけど・・・。

残念・・・。

今回は「双子」も「野球」も無関係です。

「touch」が「触れる(こと)」なのは的を射ていますが・・・。

 

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『the Midas touch』って、実は縁起の良い言葉?

「the Midas touch」とは、研究社 新英和中辞典によると

「何でも金にしてしまう能力」、「投機的事業を有利にする能力」

と訳されます。

より簡潔に表現すると、

「金儲け(利殖)の才能」、「金運が良いこと」

となります。

“Midas”[máidəs | -dæs]は、日本語では「ミダス」と表記されるのが一般的です。

 

“Midas”はギリシャ神話に登場する王様!

ミダスとは、ギリシャ神話に登場する人物で、プリュギア(Phrygia:古代アナトリア(現トルコ)中西部の王国)の王です。

ギリシャ神話ではぶどう酒(ワイン)の神とされるディオニューソス(ローマ神話ではバックス。日本では英語読みの「バッカス」が一般的)の養父を助けたことで、

「触れる物全てが黄金に変わる」

能力を授かりました。

この物語から、「the Midas touch」は「金を儲ける能力」として用いられるようになりました。

また、スポーツ選手や芸能人で絶頂期にあり、何をしても上手くいく(良い結果を残せる)

「旬の人」

を指すこともあります(新聞・雑誌の記事のタイトルに使われたりします)。

 

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誰もが欲しがる能力のはずだったが・・・。

「うらやましい・・・。自分もそんな能力が欲しい!」

とお思いの方も多いでしょう。

しかし、この神話には悲しいオチがあります。

ミダス王が食べ物や飲み物を手にすると、全て黄金に変わってしまい、食べることも飲むこともできなくなってしまいました。

ついには、愛する娘が父であるミダス王に抱きつくと、娘は黄金の像に変わってしまいました。ミダス王はディオニューソスに、この能力を無効にするように祈りました。

ディオニューソスの忠告通りミダス王が川に入ると、川の水が砂金になり、ミダス王の能力は失われました。

実はこのエピソードには、いくつか異なるバージョンがあるそうです。

私が「the Midas touch」を初めて知ったのは、某予備校の英語の参考書においてでした。

その本の解説では、自分の能力に絶望したミダス王は川に身を投げましたが、川の水が砂金に変わってしまったため、溺れて死ぬこともできなかった・・という、なかなかシュールな話になっていました。

 

最後に・・・。

世の中には確かに

「何をやっても上手くいく」

運の強い人も存在します。

しかし、その人の「the Midas touch」が一生続くとは限りません。

日本語に

「好事魔多し」

という言葉があるように、得意満面になっている時に限って、とんでもない失敗や不運が起こってしまうものです。

最近のニュースでも、そういった人たちのことが報道されています。

我々平民は、「純金積立」くらいで満足しておくべきでしょうか・・・。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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