「Achilles’ tendon」ってどういう意味?新しい天丼?試験に出ない英語手帳(第35回)

「Achilles’ tendon」・・・?読み方も分からない・・・。

「tendon」・・・?もしかして、新しく発表される天丼のこと?

残念ながら違います・・・。

カンの鋭い人なら、「Achilles’」の文字からシューズメーカーの「アキレス」を思い出すかもしれません。

その通り!「Achilles’」は「アキレスの」という意味です。

発音は[əkíliːz(米)ʌˈkɪli:z(英)](アキリーズ)。

「tendon」はténdən(米)ˈtendʌn(英)](カタカナであえて表現するなら[テンダン])と発音し、「腱(かかと)」という意味です。

「Achilles’ tendon」は、「アキレス腱」を意味します。

 

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アキレス腱については、ここで詳しく説明する必要もありませんが、足にあるふくらはぎの腓腹筋やヒラメ筋と、踵(かかと)の骨にある踵骨隆起を接続させる腱です。

スポーツなどでアキレス腱を断裂してしまうと、メチャクチャ痛いそうです。

日本語でよく「優れた人間の致命的な弱点」という意味で、この「アキレス腱」を使います。

例えば

「現在人気の知事にとって、昨年から噂されているあの疑惑はアキレス腱になりかねない。」

のように用います。

 

 

ところで、なぜ人の弱点を「アキレス腱」と言うのでしょうか?

それは、ギリシア神話の英雄アキレス(ギリシア語ではアキレウス)に由来します。

アキレスはトロイア戦争で大活躍し、無敵と謳われていました。

また、俊足でも有名でした。

生まれた時に母親により、冥府の川ステュクスの水に全身を浸され、不死の身体になった・・・はずでした。

ところが、母親がアキレスを川の水に浸す際に掴んでいた踵だけは、水に浸かりませんでした。

ギリシア神話に出て来る都市イーリオス(イリオン、トロイア、トロイなどとも呼ばれる。「トロイの木馬」で有名)との戦いで、イーリオスの王子パリス(Paris)に弓で踵を撃ち抜かれて、命を落としました。

ここから、英語では「Achilles’ heel」(アキレスの踵)が日本語の「アキレス腱」と同じく、

「(特に強い人、権力者などの)弱点、急所」

として使われます。

 

 

日本語に「弁慶の泣き所」という、よく似た意味の言葉がありますが、昔の英雄を使っている所はそっくりです。

よって、「人の弱点」という意味で「Achilles’ tendon」は使わないようにしてください。

その場合は「Achilles’ heel」です。

また、日常生活でも「Achilles’ tendon」を断裂しないように、運動などの前にはしっかりストレッチを行ってください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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