「moonlighting」ってどんな光?試験に出ない英語手帳(第14回)

英語・その他外国語(夫)

「moonlight」と言えば、日本語で「月光」を意味します。

そこに-ingが付いて、「moonlighting」だと、一体どんな光になるのでしょうか?

残念ながら、光ではありません。次のような意味を持ちます。

① (本業の他にこっそり行う)アルバイト、副業[特に夜間の仕事]

② 夜襲、夜間行動                                       (参考:小学館 プログレッシブ英和中辞典)

また、動詞として「アルバイト、内職をする(夜間に)」という意味にもなります。

昼間には本業(会社員、学生など)に就き、月の光が出る夜間に、アルバイトまたは副業をするというイメージです。しかし、他に語源として語られている説があります。

アメリカでは1920年~1923年に、「禁酒法」という法律が施行されていました。

文字通り、酒を禁じる法律で、アルコール飲料の醸造・販売が禁じられました。

しかし、酒の密造は至る所で行われ、ギャングの資金源にもなっていました。

ギャングの大ボス、アル・カポネが権勢を振るっていた時代です。

ただ、白昼堂々と酒を造るわけにはいかず、夜間に工場で密造されていました。

このことを「moonlighting」と呼び、それが転じて「こっそり行う副業」の意味になったとも言われています。

海外ドラマ、特にアメリカのドラマに詳しい方なら、

「こちらブルームーン探偵社」

というテレビドラマが、1980年代後半~1990年代前半にNHKで放送されていたのをご存知でしょう。

このドラマの原題は「Moonlighting」です。

あのブルース・ウィリスが映画「ダイ・ハード」で映画スターになる前に、テレビ界で人気者となった作品です。

シビル・シェパード(映画「タクシードライバー」にも出演していました)演じる元一流モデルのマディ・ヘイズは、会計士に財産を持ち逃げされてしまいます。

手元には、投資物件の「ブルームーン探偵社」が残りました。

マディはひょんなことから探偵社の社長を務めることとなり、同社の探偵デイヴィッド・アディスン(演じるのはブルース・ウィリス)と様々な事件に巻き込まれます。

マディとデイヴィッドの掛け合いが絶妙な、コメディータッチのサスペンスドラマです。

華やかなモデルの世界で活躍していたマディが、慣れない探偵社社長の仕事に奮闘する姿が、副業つまり「moonlighting」であるということで、「Moonlighting」というタイトルが付いたと、個人的には思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。