「moonlight」と言えば、日本語で「月光」を意味します。
そこに-ingが付いて、
「moonlighting」
だと、一体どんな光になるのでしょうか?
月が出ている間に…。
残念ながら、光ではありません。次のような意味を持ちます。
① (本業の他にこっそり行う)アルバイト、副業[特に夜間の仕事]
② 夜襲、夜間行動 (参考:小学館 プログレッシブ英和中辞典)
また、動詞として「アルバイト、内職をする(夜間に)」という意味にもなります。
昼間には本業(会社員、学生など)に就き、月の光が出る夜間に、アルバイトまたは副業をするというイメージです。
禁酒法時代、ギャングたちが夜に・・・。
しかし、他に語源として語られている説があります。
アメリカでは1920年~1923年に、「禁酒法」という法律が施行されていました。
文字通り、酒を禁じる法律で、アルコール飲料の醸造・販売が禁じられました。
しかし、酒の密造は至る所で行われ、ギャングの資金源にもなっていました。
ギャングの大ボス、アル・カポネが権勢を振るっていた時代です。
ただ、白昼堂々と酒を造るわけにはいかず、夜間に工場で密造されていました。
このことを「moonlighting」と呼び、それが転じて「こっそり行う副業」の意味になったとも言われています。
ブルース・ウィリス主演のTVドラマの題に!
海外ドラマ、特にアメリカのドラマに詳しい方なら、
「こちらブルームーン探偵社」
というテレビドラマが、1980年代後半~1990年代前半にNHKで放送されていたのをご存知でしょう。
このドラマの原題は「Moonlighting」です。
あのブルース・ウィリスが映画「ダイ・ハード」で映画スターになる前に、テレビ界で人気者となった作品です。
シビル・シェパード(映画「タクシードライバー」にも出演していました)演じる元一流モデルのマディ・ヘイズは、会計士に財産を持ち逃げされてしまいます。
手元には、投資物件の「ブルームーン探偵社」が残りました。
マディはひょんなことから探偵社の社長を務めることとなり、同社の探偵デイヴィッド・アディスン(演じるのはブルース・ウィリス)と様々な事件に巻き込まれます。
マディとデイヴィッドの掛け合いが絶妙な、コメディータッチのサスペンスドラマです。
最後に・・・。
華やかなモデルの世界で活躍していたマディが、慣れない探偵社社長の仕事に奮闘する姿が、
副業つまり「moonlighting」
であるということで、「Moonlighting」というタイトルが付いたと、個人的には思っています。
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