「eighth wonder」・・・?
「eighth」は「8番目」ということだけど?
「wonder」って、何だったっけ・・・。
「スティーヴィー・ワンダー」なら知ってるけど・・・。
残念ながら、アメリカの天才ミュージシャンとは関係ありません。
世界には、驚くべき建造物がいくつもあった!
「wonder」は、日本語で言うと「不思議(な物事)」。
では、「8番目の不思議」とは何でしょうか?
正式に表現すると
「eighth wonder of the world」。
「世界で8番目の不思議」ということです。
ここでまた、素朴な疑問が湧きます。
「1番目から8番目の不思議って、一体何のこと?」
となるでしょう。
1~7番目については、
「seven wonders of the world」(「世界七不思議」)
として、下記の七つの建造物が選ばれています。
① ギザの大ピラミッド(エジプト)
② バビロンの空中庭園(現存せず、場所も特定せず)
③ エフェソスのアルテミス神殿(現トルコ、現存せず)
④ オリンピアのゼウス像(ギリシャ、現存せず)
⑤ ハリカルナッソスのマウソロス霊廟(現トルコ、現存せず)
⑥ ロドス島の巨象(ギリシャ、現存せず)
⑦ アレクサンドリアの大灯台(エジプト、現存せず)
『新・世界七不思議』も存在する!
上記の七つのうち、現存しているのは①のみです。
全て「古代世界」の建造物です(④と⑥は像)。
現代版の「新・世界七不思議」も存在し、それらは
① 万里の長城(中国)
② タージ・マハール(インド)
③ ローマのコロッセオ(イタリア)
④ 遺跡群ペトラ(ヨルダン)
⑤ コルコバードのキリスト像(ブラジル)
⑥ マチュ・ピチュ遺跡(ペルー)
⑦ マヤ遺跡チチェン・イッツァ(メキシコ)
です。
結局、『8番目の不思議』とは?
「結局の所、『世界8番目の不思議』は何なんだ?」
という声が聞こえてきそうです。
「eighth wonder」は、
「(世界七不思議に匹敵するほどの)驚くべき物事」
を意味します。
建造物に限らず、たとえば音楽や芸術、学問などで独創的な分野を開拓した人に対して用いられることが多いです。
ジャズミュージシャンのジミー・スミス(Jimmy Smith:1925年~2005年)は、ジャズにおいては添え物でしかなかったオルガンをメインの楽器として使い、一種の革命を起こしました。
天才トランペッターで「ジャズの帝王」と呼ばれたマイルス・デイヴィスは、スミスのことを
「ジャズ界の『8番目の不思議』」
と評していました。
最後に・・・。
ちなみに、「eighth wonder」をネット検索すると、イギリスでかつて活躍したポップグループ
「エイス・ワンダー」
についても検索結果が多数表示されます。
「Stay With Me」(ステイ・ウィズ・ミ-)
が大ヒットし、ヴォーカルのパッツィー・ケンジットが女優としても活動していました。
ご記憶の方もいらっしゃるでしょう。
しかしどの分野でも、「eighth wonder」と呼ばれる存在になることは、至難の業です・・・。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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