「Young Turks」?
若いトルコ人?
トルコの若者たち?
ベタ訳では合ってますが・・・。
元は、19世紀後半~20世紀初頭、
オスマン帝国の改革(オスマン帝国憲法に基づく憲政の復活)運動を行った活動家
のことです。
1908年の青年トルコ人革命により、皇帝アブデュルハミト2世の専制政治を打倒しました。
『新しい国作りを目指した若者』が転じて・・・。
Young Turks の多くは、19世紀中頃からの近代化改革で生まれた
官僚、軍人、医師などの新インテリ階級に属する青年たち
でした。
1923年のトルコ共和国成立時の初代大統領、
ケマル・アタテュルク
も青年トルコ人活動家でした。
後に意味が転じて、
組織(企業や政党など)内部で(どちらかと言うと過激な)改革を求める急進派、
または反抗的な(生意気な)若手
を意味することとなりました。
YとTは大文字で表記されることがあります。
また、turk と単数形で用いられることもあります。
ハリウッドの超大物エージェントの伝記で、この言葉を発見!
この言葉を初めて目にしたのは、
ハリウッドの映画スターなどのマネジメント会を行う会社、CAA(Creative Artists Agency)
の創立者の一人、
マイケル・オーヴィッツ(Michael S. Ovitz)
に関する本の中でした。
オーヴィッツと4人の共同経営者がCAAを運営していましたが、若手の有能なエージェントの中には、経営方針を批判して改革を主張するグループがいました。
彼らは社内で Young Turks と呼ばれていたそうです。
世界中に『Young Turks』は存在するが・・・。
洋の東西を問わず、改革を声高に叫ぶ Young Turks は存在します。
しかし、全ての者たちが成功するとは限りません。
既得権益を持つ勢力によって潰されることもあれば、内輪揉めで内部分裂することもあります。
あるいは、自分たちが権力を握った途端、保守的なスタイルに「転向」してしまうこともあります。
最後に・・・。
残念ながら、我が日本はYoung Turksが出にくい国です。
出てきてもすぐに叩かれて消えていくか、メッキが剥がれて輝きを失う例が非常に多いです。
個人的には、最低限の礼儀さえわきまえていれば、生意気な若手は嫌いではないのですが・・・。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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