「金銭消費貸借契約」英語で何と言う?試験に出ない英語手帳(第25回)

金融機関から事業資金や住宅ローンなどのためにお金を借りる際、必ず契約を締結します。

その際の契約書には、ほぼ必ず

「金銭消費貸借契約書」

と書かれているはずです。

この「金銭消費貸借契約」という言葉、日本語でも普段の日常会話ではまず使いません。

平たく言えば、

お金を使うために借り入れ、将来約束の期限に返済する(利息を付ける場合もある)ことを約束する

契約です。

 

スポンサードリンク

 

英語に訳そうとすると、なかなか苦労する・・・。

これを英語で言うとなると、どう表現すればいいのでしょうか?

金銭=money 、消費=consumption くらいは思い付きます。

契約もcontract と、英語をちょっと知っている人なら分かります。

では貸借は?ベタに訳すと

borrowing and lending(借りること及び貸すこと)

となりますが、正しくはloan となります。

これらの単語を組み合わせて、

money consumption loan contract とでもなる?

意気込みは買いたいですが、残念!

 

実は、ごく簡単に表現できる!

実は単語二語、

loan agreement

で表せます。

借主と貸主が loan についてagreement (合意)を結ぶというので事足ります。

日本語だと漢字八文字のいかめしい言葉になりますが、英語だと極めてシンプルになります。

ちなみに、

契約書面である「金銭消費貸借契約書」も loan agreement で通じます

ので、後ろにdocument(文書)などと付けなくても大丈夫です。

他の表現としては、

promissory note

があります。

この言葉には「約束手形」という別の意味もあり、辞書ではそちらの意味しか載っていないものもありますが、

ローン契約の場合は「金銭消費貸借契約書」=「借用証書」を意味します。

 

最後に・・・。

但し、やたらとあちこちでloan agreementを結んでお金を借りまくると、

multiple debts(多重債務)

を抱えて苦労することになります。

「ご利用は計画的に。」

という消費者金融のCMを思い出すべきでしょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

興味がございましたら、こちらもお読みください。

関連記事

皆様は「複利」という言葉をお聞きになり、すぐに説明できますか?「広辞苑」を調べてみると、「複利法」として掲載されています。「一定期間後の利息を元金に加えたものを次期の元金とし、次の期間には新元金に対して利息を[…]

開いた預金通帳