「obesity」・・・?
様々なカタカナ語が氾濫している日本でも、この言葉が使われている場面は全く記憶にありません。
あるWeb辞書では「英検1級レベル」となっていました。
綴りからも、意味の類推が困難です。
「~sity」とありますが、どこかのシティー(町)?
残念ながら、シティーは「city」です。
名詞だということは想像できますが・・・。
『obesity』は、『fat』よりもデブの程度が強い!
この単語については、小ボケを挟む余地がありませんので、早速答えを発表します。
「obesity」[oʊbíːsəṭi(米国英語), əʊbíːsəṭi(英国英語)]は日本語で「肥満」を意味する名詞です。
「肥満である」という形容詞は、「obese」[oʊbíːs(米国英語), əʊbíːs(英国英語)]となります。
「肥満である」=「太っている」
なので、「fat」を思い浮かべる人が多いはずです。
しかし、「obese」は
「太り過ぎの」、「でっぷり太った」
という感じであり、病的であるというニュアンスを含みます。
「obesity」も「(病的な)肥満」を表しています。
医学関連の文章では、「fat」ではなく「obese」や「obesity」が用いられるのが通常でしょう。
『obesity』は様々な病気の根源となる!
最近は日本人にも肥満体型の人が増え、肥満から派生する様々な病気が社会問題となっています。
しかしアメリカでは、日本よりはるかに深刻な問題となって久しい状況です。
obese adult(肥満成人)、obese children(肥満児)が国中に溢れ、diabetes(糖尿病)や
myocardial infarction(心筋梗塞)や cerebral apoplexy またはstroke(脳卒中)の原因となるため、医療費も膨らむ一方です。
映画・ドラマなどでは、アメリカ人は太る物ばかり飲み食いしている!
しかし、アメリカの映画・ドラマでは登場人物が巨大なハンバーガーやドーナツ、ポップコーンを大量に食べています。
MLBの野球中継では、観客がバカでかい紙コップ何杯もビールや炭酸飲料を飲みながら、試合を観戦しています。
そうした場面を目にするたびに、
「これじゃアメリカ人の肥満は改善するわけないよな・・・。」
と思ってしまいます。
最後に・・・。
日本語に「腹八分目」という言葉がありますが、英語では
「Eat until you are 80% full.」(80%満腹になるまで食べなさい。)
と表現するそうです。
しかし、
「Easier said than done.」(言うは易し行うは難し。)
です。
飽食大国アメリカで、「obesity」と無縁で生きるのはかなり難しそうです・・・。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
興味がございましたら、こちらもお読みください。
「orthopedist」 って何?読み方すら分からない。こんな英単語、今まで一度も目にしたことがない・・・。確かに、日常会話ではまず使わないであろう単語です。しかしカンの鋭い方なら、語尾の - ist から[…]