「orthopedist」 って何?
読み方すら分からない。
こんな英単語、今まで一度も目にしたことがない・・・。
確かに、日常会話ではまず使わないであろう単語です。
しかしカンの鋭い方なら、語尾の – ist から
「何かの職業の人を表す言葉じゃないか?」
と推測なさるかもしれません。
そう、ある職業人を意味する単語です。
現代の医療は、様々な診療科目に専門化している!
研究社 新英和中辞典では
「orthopedist」 [ˌɔrθʌˈpidʌst(米国英語), ˌɔ:rθʌˈpi:dʌst(英国英語)](あえてカタカナ表記すれば「オーサピーディストゥ」)は
「整形外科医」
と日本語訳されます。
「外科医」と言えば
「surgeon」[sˈɚːdʒən(米国英語), sˈəːdʒən(英国英語)](カタカナにするなら「サージャン」)
が一般的に知られる言葉です。
ただ外科と一口に言っても、様々な診療分野があり、専門化が進んだ現代の医学では
cardiac surgeon(心臓外科医)
neurosurgeon[または brain surgeon](脳外科医)
など、外科医の表記も様々です。
診療科目の「整形外科」は
「orthopedics」[ɔ̀rθəpídiks]となります。
語源は、ギリシア語で
「正しい、正規の」を表す「ortho」と
「子育て、教育」を表す「paidera」です。
『整形外科』と『形成外科』は大きく異なる!
ちなみに、「整形外科」と「形成外科」は同じようですが、内容は大きく異なります。
日本赤十字社 旭川赤十字病院のWebサイトによると、
「整形外科」は主に手、足、背骨などの骨・関節の異常を扱うのに対し、
「形成外科」は主に外から見える体表面(皮膚)の異常を扱う
診療科目です。
「形成外科」は英語では
「plastic surgery」
となります。
日本では一般的に「整形手術」と言うと「美容整形」、つまり「美容外科」を指しますが、「美容外科」は「形成外科」の一分野です。
英語で「(美容)整形手術を受ける」と言う場合、
「have plastic surgery」
「undergo plastic surgery」
と表現します。
最後に・・・。
今回の「orthopedist」については、日本国内では医療関係者以外はまず使う機会がないでしょう。
しかし、英語圏の国へ旅行に行った際、もし現地で怪我をして
「もしかして骨折したかも?」
と思ったら、近くで「orthopedist」、「orthopedics」という表記がある病院を探せばいいのです。
知っていて損になることはありません・・・。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。