21世紀、令和の世になっても、日本の企業社会は相も変わらず
「男社会」
です。
男性、特に中年以上の人間は、若手社員を「女の子」、ベテラン社員を「おばちゃん」などと呼んでいます。
そうした旧時代的な会社が、まだまだ非常に多いです。
しかし、昭和の時代から
「企業の業務の重要な部分は、女性社員によって支えられ回ってきた。」
というのが事実だと、個人的には考えています。
男性上位社会で頑張る「マダム」たちに敬意を!
総務、経理を始めとする組織運営の業務で、
「縁の下の力持ち」
的な活躍をしながらも、男性上位の考えの中では女性社員は
「補助者」
的な扱いしかされて来なかったのが、日本の実態です。
自分で勝手に
「令和日本のジェントルマン(紳士)」
と名乗っている私は、ある程度以上の年齢・キャリアの女性労働者を
「マダム」
と呼ぶことにしています。
決してふざけているわけではなく、敬意を込めています(自分のことをジェントルマンと呼ぶ、イタいオッサンの言葉が信じてもらえる確率は低いですが・・・)。
一緒に働いたマダムたちは皆、人間観察力が鋭かった!
私自身、社会人となって以降多くのマダムたちと一緒に働いてきました。
色々とお世話になり、楽しく仕事をさせてもらいました。
仕事をテキパキこなす人も多く、大いに勉強になりました。
定年を迎えた方も多数いらっしゃいますが、素晴らしい第二の人生を過ごされていることを願うばかりです。
そんなマダムたちが共通して備えていた特徴が、一つあります。
それは
「人間観察力の鋭さ」
です。
上司、同僚、先輩、後輩など、あらゆる人をよく観察しています。
もちろん懐かしの人気ドラマ
「家政婦は見た!」
のように、陰からこっそり覗いているわけではありません。
しかし、周囲の人間の言動については、しっかり把握している人が多く、驚いたものです。
マダムたちの『人物評価』は的確かつ厳しい!
そして、飲み会などでは観察に基づいた、様々な人(特に男性社員)についての
「論評」
が行われることがあります。
拝聴していると、その論評がことごとく的確であるのにも驚きました。
「○×課長って、管理職になる前から自己アピールがすごかったよね。」
「△△君って、人を小馬鹿にしたような話し方するよね。」
などという指摘に
「確かにそうだよな・・・。」
と心の中で頷いたことは数知れません。
男社会においては「出世レース」の枠外にいるマダムたちの方が、主観を交えない
「冷静・冷徹な観察眼」
を持っています。
自分も気付かないうちに『本性』を見抜かれている?
観察されている本人が全く意識していない部分から、その人の
「本性」
みたいなものも見抜かれているようで、感心すると同時に恐ろしくも思いました。
それ以来、私は上司の人事考課よりも、マダムたちの
「人物評価」
の方を気にするようになったのでした・・・。
最後に・・・。
管理職を務めて定年、再雇用の嘱託社員となった男性が、マダムたち(嘱託より立場は上)に日々こき使われることは、よくある話です。
私の勤めていた職場でも、そうした場面を見聞きしました。
男性社員は老いも若きも、マダムたちには敬意を持って接することを強くお勧めします・・・。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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