大阪府には国公私立合わせて多くの大学がありますが、全国的に最も有名なのはやはり国立の
「大阪大学」(阪大)
でしょう。
医学部は、東京大学理科Ⅲ類、京都大学医学部に次ぐ超難関です。
そして、世界的な研究成果を多数挙げています。
文系でも、法学部(現在はロースクール)は毎年多数の司法試験合格者を輩出しています。
大阪府立大学、大阪市立大学も結構難しい!
大阪では阪大に次ぐ難易度で知られるのが、公立の
「大阪府立大学」(府大)
「大阪市立大学」(市大)
です。
読んで字の如く、府大は大阪「府」、市大は大阪「市」によって創立された大学であり、それぞれ歴史のある大学です。
府大は学部の数は少なく、工学部が一番の難関です。
「ガリレオ」シリーズなどで有名な作家の東野圭吾さんは、工学部の卒業生です。
市大は学部数も一般の国立大並に多く、医学部もあります。
市大の法学部からの司法試験合格者も多いです。
また、大阪府職員に市大出身者が多いことでも有名です。
2022年4月、府大と市大が統合される!しかし、大阪の府市統合は・・・。
両校とも独自のカラーを持った大学ですが、来年2022年(令和4年)4月には、統合されて一つの大学になることが決定しています。
大阪府議会と大阪市議会の両方で与党となっている「大阪維新の会」が、二重行政解消の標的の一つとして、府大と市大の統合を推進した結果です。
こちらの方は一つになることが決まりましたが、維新の会の政策の「一丁目一番地」だった
「大阪都構想」
が昨年2020年(令和2年)11月の住民投票(2015年(平成27年)に続き2回目)でも
「否決」
という結果に終わりました・・・。
「大阪都構想」は事実上廃案となりました。
統合後の新大学名が、何とも微妙な・・・。
もし大阪「都」への移行ができるのであれば、府大・市大統合後の新大学名は、
大阪「都立」大学
にでもなったのでしょう。
しかし、その可能性は消え去りました。
現在、新しい大学名は
大阪「公立」大学
となっています・・・。
「公立」・・・?
他の都道府県では、~「公立」大学は存在しません。
何とも響きの悪い、微妙な名称です。
この名前の大学を第一志望とする受験生が激減し、偏差値も大幅に下がってしまうのでは?と、部外者ながら心配になってしまいます。
いっそのこと、全国的に笑いを取れる大学名にしては?
一時期、東京都立大学が
「首都大学東京」
というキテレツな名称に変更され、多くの人々を困惑させたことは、記憶に新しいところです。
名称を変更させた当時の知事と次の知事(当時の副知事)の退任後、何事もなかったかのように元の「東京都立大学」に戻されたのも当然でしょう。
大阪「公立」大学も、既に大学関係者や卒業生などを困惑させているのではないでしょうか。
それならいっそのこと、
「副首都大学大阪(仮)」
にでもした方が笑いの街大阪らしく、日本中の爆笑を誘えるかも・・・。
最後に・・・。
ちなみに、新大学の英語表記は
「University of Osaka」
とする予定ですが、大阪大学がこれに反対しています。
阪大の英語表記は
「Osaka University」
なので、特に問題はなさそうに思えます。
ところが、アジアの一部の国では、阪大が「University of Osaka」と表記されることが時々あり、両大学が混同される恐れがあるという理由から、阪大がクレームを付けています。
天下の阪大からすれば、同じ地元の公立大学と間違えられるのは、プライドが許さないということでしょうか。
せっかくの新大学も、日本語名と英語名の両方で混乱を引き起こすこととなり、船出の前からケチがついてしまいました・・・。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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