以前このブログで
「なぜ喫茶店などで『ミナミの帝王』が置かれている確率が高い?」
という記事を書きました。
2020年(令和2年)から続く新型コロナウイルス問題の影響で、全国の飲食産業が被った損失は計り知れません。飲食店の味、伝統、格などもウイルスの前では無力です。営業時間の短縮や酒類の提供自粛が、客足を遠ざけている最大の原因です[…]
ご存知の方が多いでしょうが、
「ミナミの帝王」
は、ヤミ金業者・萬田銀次郎を主人公にした大ヒットマンガです。
竹内力さん主演のVシネマシリーズも大ヒットしたので、こちらを覚えておいでの方も多いでしょう。
大阪は一般人が大多数!しかし・・・。
大阪市中央区の繁華街「ミナミ」が主な舞台となっています。
しかし当然ですが、大阪市内が
ああいう感じの人たち
で溢れ返っているわけではありません。
圧倒的多数は、ごく普通の人々です。
ただ、
「ミナミの帝王」テイスト
を備えた人が一定数混じっていることも事実です・・・。
私は、20年以上前にごく身近で、
リアル「ミナミの帝王」
的な人物に遭遇したことがあります。
一人暮らしを始め、近所の定食屋に・・・。
その頃私は、生まれて初めての一人暮らしを始めたばかりでした。
嬉しくて、仕事帰りや休日によく近所をウロウロしていました。
そんなある日の夜、仕事から帰宅した私は、私服に着替えて夕食を食べに出かけました。
近所に大きな商店街があり、飲食店も多数ありました。
探索がてら、食事をしようと考えたのです。
15分ほどブラブラ歩き、ある一軒の定食屋を見つけました。
まだ混んでなさそうだったので、店に入りました。
二人用のテーブルに座り、定食を注文しました。
店内を見回すと、私の横のテーブルは空席です。
もう一つ横のテーブルには、男性客が二人座っていました。
一人のファッションが、まるでアノ人・・・。
普通なら、何ら気に留めることのない光景です。
しかしその時は、気に留めずにはいられませんでした。
男性客の一人は、40歳前後という感じ。
ただ、着ているスーツが
紫色
でした・・・。
左腕に着けている腕時計は、
金色
に光り輝いていました・・・。
まさしく「ミナミの帝王」風味豊かな人です。
もう一人は、『舎弟』感満載!
そして、向かいの席に座っている男性は、20歳代のようでした。
髪の毛は典型的な
金髪・・・。
着ている上着は、背中に
龍の刺繍
「JAPAN」のロゴ
が入ったジャンパーでした・・・。
萬田銀次郎と、その舎弟といった感じの組み合わせです。
周囲にスタッフがいれば、Vシネマの撮影現場と言われてもおかしくない画です。
二人の会話に、『本物か?』とビビった・・・。
二人とも食事をしながら話をしていて、こちらにも会話が漏れ伝わって来ます。
舎弟:「アイツら、最近調子に乗ってましたからね。」
兄貴:「それで、どうなってん?」
舎弟:「先週、シメてやりましたわ!」
兄貴:「無茶すんなよ(笑)。」
いわゆる「その筋の人」なのか・・・?
若干ビビった私は、運ばれて来た定食を食べ始めました。
しばらくすると、
兄貴:「近いうちに、あそこにも行かんとアカンな。」
舎弟:「ハイ。この頃毎月遅れ気味ですからね。ナメられんように、気合入れたらんと!」
ひょっとして、本物の「ヤミ金」なのか・・・?
先輩の言葉は本当だった・・・。
その時、職場で先輩から言われた言葉を思い出しました。
「○✕(地名)に引っ越したの?便利な所でいいね。でも、すぐ隣の駅の△□(地名)の辺り、
ヤクザがたくさん住んでるらしいから、気を付けた方がいいよ。」
その定食屋は、まさしく
△□エリアのド真ん中
だったのです・・・。
「本当だったんだ・・・。」
私は、視線を彼らに向けないようにして、食べることに集中しました。
しばらくして、その男性二人組は食事を終え、会計を済ませて出て行きました。
最後に・・・。
その日以来、その定食屋には2〜3回行きましたが、あの男性二人組を見かけることはありませんでした。
しばらく経ってから知ったのですが、その△□エリアのとあるマンションで、まだ昭和の頃に
世間を騒がせた殺人事件
があったそうです・・・。
多くの人で賑わっている、活気のある地域ですが、意外と
ヤンチャな街(こう表現する他ありません・・・)
だったのです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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