大阪は昔から
「食い倒れの街」
の異名を取る、日本有数のグルメ都市です。
その中でも、売りの一つが
「串カツ」
です。
飲食店街『新世界』は、串カツ激戦区!
大阪市のシンボル「通天閣」の近くに、
「新世界」
と呼ばれる飲食店街があります。
ここは
「串カツ激戦区」
と呼ばれるほど、串カツ店が多いです。
数十年の歴史を持つ名店も多く、全国的に有名な老舗の
「串カツだるま」
も、新世界が発祥の地です。
串カツを食べる際の、唯一の『掟』とは?
串カツは、庶民が肩肘張らずに食べられる
「B級グルメ」
です。
しかし、串カツを食べる際のほぼ唯一のマナー、あるいは
「掟」
があります。
それが
「ソースの二度漬け禁止」
です。
最初に串カツを、ブリキ缶に入ったソースに浸してから食べます。
ソースのブリキ缶は、他のお客さんと共用です。
一口では食べられないことも多いのですが、その時にソースが足りないと思っても、もう一度食べかけの串をソースの缶に漬けることは許されません。
自分の口に一度入れているからです。
最近では、少しずつこの掟が緩くなっていると、一部のネット情報では囁かれています。
しかし実際にお店でやると、お店の方あるいは他のお客さんから、ほぼ確実に怒られます。
ソースが足りない時の裏ワザとは?
二口目にソースが足りない場合、どうすればいいのでしょうか?
関西ではかなり有名な、裏ワザがあります。
串カツ店の多くでは、
「キャベツ食べ放題」
のサービスがあります。
カウンターにキャベツを盛った大皿があり、好きなだけ食べられます。
キャベツの葉の、少し湾曲したものを一枚取り、そこにソースを入れておくのです。
そうすれば、何度でもソースを漬けられます。
夕方のテレビ番組、串カツ店から生中継で・・・。
今から5年近く前、確か7月半ばだったと思います。
大阪の某テレビ局で、夕方の情報・ニュース番組を月〜金曜日の帯で放送していました。
グルメネタはよく放送され、時には生中継で、関西圏で話題の飲食店を紹介します。
若手の女性アナが、出来たての料理を食べて
「食レポ」
をするのは、全国のテレビ局での定番と言えます。
その日、大阪のある串カツ店を訪れたのは、当時入社2年目の女性アナ、Sさん。
超名門大学を卒業し、在学中は「ミス○○大」に輝いた人です。
生中継で、『串カツの掟』を破った!
中継が始まり、テーブルに串カツ数品が運ばれて来ました。
店長らしき男性や、スタジオとのやり取りをしながら、Sアナは串カツを食べ、感想を語っていました。
何本目かを食べましたが、一口では食べ切れませんでした。
店の人と話しながら、再度食べかけの串カツを手に取ったSアナは、何気ない感じで
串をそばのソース缶に浸しました・・・。
スタジオは静まり返った!冷静なメインMCも・・・。
画面がスタジオに切り替わると、出演者たちは一瞬静まり返っていました。
当然でしょう。
「串カツのソース二度漬け禁止」
という御法度を破った瞬間が、生放送で関西中に流れたのですから・・・。
メインMCである局アナのUさんは、キャリアも十分で、普段は冷静な方です。
しかしその時は、慌てふためいた様子で
「申し訳ございません!あのソース缶は、○○○(局名)が責任を持って処分いたします!」
と、必死に謝っていました。
最後に・・・。
しかし、当のSアナは特に悪びれた様子もなく、最後まで普通にレポートをやり切りました。
Sアナは、
「不思議ちゃんキャラ」
として、現在も元気に色々な番組に出演中です・・・。
今まで串カツをお店で食べたことがないという皆様は、
「ソースの二度漬け禁止」
だけは是非守っていただきたいと思います・・・。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。