「京都手帖」というマニアックな手帳が売られている!

先日このブログで、「能率手帳NOLTY」に関する記事を書きました。

 

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手帳のカレンダー部分

 

スマートフォン一つで、スケジュール管理やメモもできる近年でも、紙の手帳が活躍する余地は十分あると思います。

昔と違い、手帳の種類も多種多様となっています。

使う人の好みや用途に応じ、最適な手帳を選ぶことができます。

 

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毎年『京都手帖』が売られている!

ところで皆様は

「京都手帖」

という手帳をご存知でしょうか?

発売元は

「光村推古書院」。

京都の出版社で、京都を含む関西地方では結構名の知れた会社です。

ちなみに手帳の奥付を見ると、「発行」欄には光村推古書院 京都手帖編集部と共に

「カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社」

と書かれています。

レンタルDVD・CDでおなじみ「TSUTAYA」の運営会社です。

 

観光ガイド本ではない!

これだけ聞くと

「手帳といっても、中身は京都の観光名所や店舗情報、市街地地図とかが載ってる、『観光ガイド本』なのでは?」

とお思いの方もいらっしゃるでしょう。

しかし、さにあらず。

この「京都手帖」、れっきとした手帳として使えるのです。

毎年10月頃に、翌年版が発売されます。

2006 年(平成18年)に2007年版が発売されたのが最初で、今回の

「京都手帖2022」

で16冊目となります。

価格は、1,500円+消費税。

 

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レイアウトは、普通の手帳と同じ!

サイズはB6 判で、文庫本よりやや大きめです。

ページを初めからめくってみると、最初に見開きで2022年と2023年(やや気が早い・・・)のカレンダーが載っています。

 

 

次の見開き2ページには、2022年1月〜12月の全日が、各月ごとに縦に表示されています。

土曜日は青色、日曜日・祝日はピンク色で色付けされています。

 

 

続いていよいよ手帳部分になるのですが、多くの1月始まりの手帳と同様、前年の12月分も載っています。

一般的な手帳と変わらないレイアウトです。

 

京都らしい特徴が満載!

各月とも、最初の見開き2ページは1ヶ月カレンダーとなっています。

右ページ上部には、前月と翌月のミニカレンダーもあります。

月曜日始まりとなっていて、各日のマスの左下には

「六曜」(大安、赤口、先勝、友引、先負、仏滅)

が記されています。

次のページには、「毎月のコラム」として、各月のおすすめ和菓子・洋菓子(もちろん京都のお店)、一つのテーマに沿った名所・名店が紹介されています。

月によって、1ページだったり2ページだったりします。

その次からは、1ページ1週間(月曜日始まり)の本格的な手帳スペースになります。

各日の欄の左下には、六曜だけでなく

「旧暦の日付」

まで載っていて驚かされます。

 

詳細な情報量!京都愛が深過ぎて・・・?

その横には、各日に京都府内のお寺や神社で行われる、行事も記されています。

さすが「京都手帖」と題するだけのことはあります。

各ページの下部には、その週の主要な行事について、簡潔な説明がなされています。

ただ、行事があちこちで行われる日は、各日欄の行事記載が2行〜3行ほどになるため、

肝心の予定などを書き込むスペースが、小さくなっています・・・。

 

 

サイズが大きいため、欄も横に長くなっているので、書き切れないという事態にはならないでしょう。

京都愛が深過ぎるゆえの、ご愛嬌と捉えてください(笑)。

見開き部分の左右ページの上部には、

「ちょっと英語で京都案内」

が書かれています。

左ページには、京都や日本の文化を紹介する文が日本語で、右ページには英語訳が書かれています。

 

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12月が終わってからも、内容満載!

1月〜12月までが終わると、2023年1月〜3月までのカレンダーが、各月見開き2ページで載っています。

以降は普通の手帳なら、日本地図や世界地図及び時差表、度量衡換算表などが載っているはずです。

「京都手帖」にも、元号・西暦・年齢・干支の早見表は載っています。

しかしその他は、京都市広域マップ、主要エリアの観光マップ、主要市バス路線図、鉄道路線図など、

京都関連の情報のみです。

そして、葵祭・祇園祭・時代祭の京都三代祭については、巡航コースまで載っています。

 

 

それだけに留まりません。

「京都便利帖」欄では、観光協会や電鉄・バス会社の案内所、主要タクシー会社の電話番号まで書いてくれています・・・。

社寺データも、あいうえお順に

各社寺の住所・電話番号・拝観時間・拝観料・交通アクセス

と、これでもかというくらい詳細に書かれています。

とどめに、美術館・博物館などの文化施設、主要な役所、図書館の住所・電話番号まで載っているという徹底ぶりです。

最後は、方眼ページが何と51ページあります。

普通の手帳でも滅多にないボリュームです。

 

手帳のデザインも非常に凝っている!

「京都手帖」には透明のビニールカバーがかかっています。

表側と裏側の両方にポケットが付いており、メモ用紙やチケット(またはその半券)などを収納できます。

使い勝手も最大限計算されています。

手帳本体も、文庫本のように表紙カバーは取り外せます。

この表紙が、リバーシブルになっているのです。

表側は、梅やウグイスをあしらった明るいデザインです。

裏返すと、黒灰色の格子模様(?)のシックなデザインとなっています。

表紙カバーや本扉、月間カレンダーページなどの挿画は、創業130年の老舗手摺匠

竹中木版「竹笹堂」

の六代目摺師・木版画家、原田裕子さん

による「木版画」です。

どの挿画も、眺めているだけで心が落ち着く温かみを持っています。

 

最後に・・・。

私は京都に憧れを抱いており、今まで京都紹介のガイド本やグルメ本、雑誌などを結構読んで来ました。

この「京都手帖」も7〜8年前に存在を知り、一度買ったことがあります。

ただ、日々の生活では使う機会がなく、コラムや行事の解説を読むだけに終わってしまいました。

2022年は、自由に京都散策を楽しめる年になればいいのですが・・・。

その際には、この「京都手帖2022」を持ち歩き、色々なことを書き込んでいきたいものです。

「京都手帖2022」は、Amazonなどのネット通販サイトでも購入可能です。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。