先日このブログで、「能率手帳NOLTY」に関する記事を書きました。
2021年(令和3年)も、いよいよ残り1ヶ月を切りました。例年12月になると、大手文具店・書店で「手帳」のコーナーが拡大され、多くの客が品定めをする光景が見られます。コロナ禍が始まった2020年(令和2年)以[…]
スマートフォン一つで、スケジュール管理やメモもできる近年でも、紙の手帳が活躍する余地は十分あると思います。
昔と違い、手帳の種類も多種多様となっています。
使う人の好みや用途に応じ、最適な手帳を選ぶことができます。
毎年『京都手帖』が売られている!
ところで皆様は
「京都手帖」
という手帳をご存知でしょうか?
発売元は
「光村推古書院」。
京都の出版社で、京都を含む関西地方では結構名の知れた会社です。
ちなみに手帳の奥付を見ると、「発行」欄には光村推古書院 京都手帖編集部と共に
「カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社」
と書かれています。
レンタルDVD・CDでおなじみ「TSUTAYA」の運営会社です。
観光ガイド本ではない!
これだけ聞くと
「手帳といっても、中身は京都の観光名所や店舗情報、市街地地図とかが載ってる、『観光ガイド本』なのでは?」
とお思いの方もいらっしゃるでしょう。
しかし、さにあらず。
この「京都手帖」、れっきとした手帳として使えるのです。
毎年10月頃に、翌年版が発売されます。
2006 年(平成18年)に2007年版が発売されたのが最初で、今回の
「京都手帖2022」
で16冊目となります。
価格は、1,500円+消費税。
レイアウトは、普通の手帳と同じ!
サイズはB6 判で、文庫本よりやや大きめです。
ページを初めからめくってみると、最初に見開きで2022年と2023年(やや気が早い・・・)のカレンダーが載っています。
次の見開き2ページには、2022年1月〜12月の全日が、各月ごとに縦に表示されています。
土曜日は青色、日曜日・祝日はピンク色で色付けされています。
続いていよいよ手帳部分になるのですが、多くの1月始まりの手帳と同様、前年の12月分も載っています。
一般的な手帳と変わらないレイアウトです。
京都らしい特徴が満載!
各月とも、最初の見開き2ページは1ヶ月カレンダーとなっています。
右ページ上部には、前月と翌月のミニカレンダーもあります。
月曜日始まりとなっていて、各日のマスの左下には
「六曜」(大安、赤口、先勝、友引、先負、仏滅)
が記されています。
次のページには、「毎月のコラム」として、各月のおすすめ和菓子・洋菓子(もちろん京都のお店)、一つのテーマに沿った名所・名店が紹介されています。
月によって、1ページだったり2ページだったりします。
その次からは、1ページ1週間(月曜日始まり)の本格的な手帳スペースになります。
各日の欄の左下には、六曜だけでなく
「旧暦の日付」
まで載っていて驚かされます。
詳細な情報量!京都愛が深過ぎて・・・?
その横には、各日に京都府内のお寺や神社で行われる、行事も記されています。
さすが「京都手帖」と題するだけのことはあります。
各ページの下部には、その週の主要な行事について、簡潔な説明がなされています。
ただ、行事があちこちで行われる日は、各日欄の行事記載が2行〜3行ほどになるため、
肝心の予定などを書き込むスペースが、小さくなっています・・・。
サイズが大きいため、欄も横に長くなっているので、書き切れないという事態にはならないでしょう。
京都愛が深過ぎるゆえの、ご愛嬌と捉えてください(笑)。
見開き部分の左右ページの上部には、
「ちょっと英語で京都案内」
が書かれています。
左ページには、京都や日本の文化を紹介する文が日本語で、右ページには英語訳が書かれています。
12月が終わってからも、内容満載!
1月〜12月までが終わると、2023年1月〜3月までのカレンダーが、各月見開き2ページで載っています。
以降は普通の手帳なら、日本地図や世界地図及び時差表、度量衡換算表などが載っているはずです。
「京都手帖」にも、元号・西暦・年齢・干支の早見表は載っています。
しかしその他は、京都市広域マップ、主要エリアの観光マップ、主要市バス路線図、鉄道路線図など、
京都関連の情報のみです。
そして、葵祭・祇園祭・時代祭の京都三代祭については、巡航コースまで載っています。
それだけに留まりません。
「京都便利帖」欄では、観光協会や電鉄・バス会社の案内所、主要タクシー会社の電話番号まで書いてくれています・・・。
社寺データも、あいうえお順に
各社寺の住所・電話番号・拝観時間・拝観料・交通アクセス
と、これでもかというくらい詳細に書かれています。
とどめに、美術館・博物館などの文化施設、主要な役所、図書館の住所・電話番号まで載っているという徹底ぶりです。
最後は、方眼ページが何と51ページあります。
普通の手帳でも滅多にないボリュームです。
手帳のデザインも非常に凝っている!
「京都手帖」には透明のビニールカバーがかかっています。
表側と裏側の両方にポケットが付いており、メモ用紙やチケット(またはその半券)などを収納できます。
使い勝手も最大限計算されています。
手帳本体も、文庫本のように表紙カバーは取り外せます。
この表紙が、リバーシブルになっているのです。
表側は、梅やウグイスをあしらった明るいデザインです。
裏返すと、黒灰色の格子模様(?)のシックなデザインとなっています。
表紙カバーや本扉、月間カレンダーページなどの挿画は、創業130年の老舗手摺匠
竹中木版「竹笹堂」
の六代目摺師・木版画家、原田裕子さん
による「木版画」です。
どの挿画も、眺めているだけで心が落ち着く温かみを持っています。
最後に・・・。
私は京都に憧れを抱いており、今まで京都紹介のガイド本やグルメ本、雑誌などを結構読んで来ました。
この「京都手帖」も7〜8年前に存在を知り、一度買ったことがあります。
ただ、日々の生活では使う機会がなく、コラムや行事の解説を読むだけに終わってしまいました。
2022年は、自由に京都散策を楽しめる年になればいいのですが・・・。
その際には、この「京都手帖2022」を持ち歩き、色々なことを書き込んでいきたいものです。
「京都手帖2022」は、Amazonなどのネット通販サイトでも購入可能です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。