2021年(令和3年)も、いつの間にか11月を迎えました。
前月10月初め頃から、新型コロナウイルスの新規感染者数が一気に減少し始めました。
ワクチン接種を受けた人の数が一定以上に達し、効果が現れてきたのでしょう。
ただ、首都の感染者数の減り方が不自然なところに、不安を覚えますが・・・。
大阪府が打ち出した
「野戦病院」
構想や、東京都が都内数カ所に設置した
「酸素ステーション」
も、今や全く話題に上りません。
もはや「なかったこと」になりかけています。
『パルスオキシメーター』を覚えてますか?
「酸素」
と言えば、皆様は
パルスオキシメーター
を覚えていらっしゃるでしょうか?
7〜8月頃までは、テレビなどで結構取り上げられていました。
人間の
「動脈血酸素飽和度」
を計測する機器ですが、非常に小さく、ポケットに入るほどです。
ニュース番組で医師・看護師の訪問診療に密着すると、患者の指にパルスオキシメーターが挟まれる場面がよく映っていました。
存在を今まで全く知らなかった!
表示される数値が
「96~99」
だと正常です。
しかし
「96未満」
になると、段々危なくなってきます。
「90未満」
になると、コロナ感染の有無にかかわらず、入院すべきレベルとなります。
世の大多数の人々は、今までパルスオキシメーターという言葉すら知らなかったはずです。
私も、それまで全く聞いたことがありませんでした。
一般人も、ネット通販などで買える!
私はテレビで初めて見た時、専門的な医療機器で、一般人は購入できないと思いました。
ところが、一般人でも普通に入手できると知って、驚きました。
インターネットで検索してみると、ネット通販サイトで購入可能で、種類も豊富でした。
価格が
約5,000円〜10,000円
ほどだったのにも驚きました。
私はいくつかのサイトを閲覧し、どれを買うか検討しました。
そして、あるメーカーのパルスオキシメーター(約7,000円)を一つ、Amazonで注文しました。
自分で測ってみたら、正常値だった!
2日ほどで届き、早速自分の指に挟んで計測してみました。
すぐに数値が表示され、結果は96。
正常値の範囲内でした。
発熱も倦怠感もなく、息苦しさも感じませんでしたので、当然の結果なのですが・・・。
ある都道府県で、一時期返却が滞った!
「そんなの、医者や救急隊員が持って来てくれるから、わざわざ自分で買わなくてもいいのでは?」
というご意見もあるでしょう。
しかし、必ずしもそうとは限りません。
8月の下旬頃だったかと思います。
どこかのネットニュースに、次のような記事が出ていました。
ある都道府県が、救急隊員や訪問診療従事者の方々に、パルスオキシメーター数十個を貸し出していました。
そのうちの2〜3割ほどが、
未返却のまま
であると報じられていました。
患者がしばらく自宅で使用した後、郵送などで返却することになっていたそうです。
しかし中には、必要がなくなっても返却しないままの人がいたとのこと。
あるいは、数値が低くて入院することになった場合、その場で回収し忘れて、そのまま誰もいない患者の家に置きっぱなしというケースも多かったようです。
来たるべき『第6波』で同様の事態が起こったら?
そのニュースを目にしてから、2ヶ月以上経っています。
さすがに現在は、全て返却されているはずです(と信じたい)。
但し、次の感染拡大
第6波
が到来した際、同様の事態が起こるかもしれません。
救急隊員や医師・看護師が持つべきパルスオキシメーターの数が、一時的に不足することもあり得ます。
そうなると、数値による客観的な判断ができません。
コロナの症状が悪化していても、病院への搬送がなされない、つまり病院に受け入れてもらえない恐れがあります。
もし自分がそうした状況に陥ったら、運が悪かったでは済まされないでしょう。
それならば、自腹でパルスオキシメーターを購入し、家に置いておく方が確実と考えたのです。
『上級国民』でなければ、入院できない事態にも!
大げさと思われるかもしれません。
しかし、コロナ第5波の最中には、血中酸素飽和度が90を切るような状態でも、受け入れ先の病院がなかなか見つからない患者が多数出ました。
ましてや、数値を計測できず分からないという状態では、なおのこと受け入れ先は見つけにくいでしょう。
どこの都道府県でも、パルスオキシメーターを返却しない人は、一定数出て来ると思います。
行政や医療機関を当てにしていても、そういう状況が発生するのは防げません。
どんな時でも最優先で入院させてもらえる
「上級国民」
なら話は別ですが、大多数の人々はそうしたリスクを抱えることになります。
最後に・・・。
パルスオキシメーターは、一つ数十万円もするような高級品ではありません。
リスクマネジメント(危機管理)の一環として、一世帯に一つは所有しておいていいくらいです。
第6波が現実のものとなってからだと、いざ入手しようにも、一時的に品切れとなることが予想されます。
早めにご購入なさることをお勧めします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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