2023年(令和5年)も、もう正月の三ヶ日が過ぎました。
「1月は往ぬ、2月は逃げる、3月は去る」
の言葉通り、1〜3月はあっという間に経過してしまいます。
仕事や学校が始まって、正月気分が抜けたと思ったら、いつの間にか2月になっています。
2月といえば、日本中がバカ騒ぎをする行事
「ヴァレンタインデー」
が2月14日にあります・・・。
社会人になると、嫌でもヴァレンタインに関わる!
学生の間までは、ヴァレンタインと全く無縁の男性が、かなり多いです。
義理チョコすらもらえない人も結構います。
しかし社会人として働き始めると、好むと好まざるとにかかわらず、誰もがヴァレンタインと関わることとなります。
職場の雰囲気や上層部のお達しにより、女性従業員が
「義理チョコ」
を渡さない会社・団体も増えてはいるでしょう。
しかし、まだまだ世の中では、女性従業員が義理チョコを男性従業員に配る(あるいは配らざるを得ない)所が、圧倒的に多いはずです。
義理チョコは、『大人の事情』の味がする?
多くの会社で大多数を占める男性管理職は、
「2月14日はチョコレートをもらえる」
ことを、当たり前のように思ってきた世代です。
女性従業員(特に「Z世代」の若手)は、そうしたボンクラ親父たちの期待に
「忖度」
し、本命チョコの
「10,000分の1」
ほどしか心のこもっていない義理チョコを、男性従業員たちに
「配給(もとい配付)」
してくれるのです。
働き始めて、人生で初めてチョコをもらった新人社会人男性は、嬉しく思うと同時に
「これが大人の事情ってやつか・・・。」
と、心の中で寂しく呟くのです・・・。
1ヶ月後には、『ホワイトデー』の倍返し・・・。
しかし当然ながら、2月14日にチョコをもらって
「ハイ、おしまい。」
では決してありません。
ちょうど1ヶ月後の3月14日
「ホワイトデー」
には、男性従業員から女性従業員に
「お返しの品」
を渡すという、反対取引の行事が待ち受けています。
しかも
「ホワイトデーのお返しは、ヴァレンタインにもらった物の倍返し」
という慣習まであります。
学校のブラック校則顔負けの、不可解な慣習です。
そして、この「お返しの品」を選ぶのが、意外と難しいのです・・・。
お菓子やスイーツが定番だが・・・。
私が小学生の頃、ホワイトデーには
「マシュマロ」
をお返しとして渡すと聞いていました。
しかし令和の世では、マシュマロを渡す男性など皆無に近いでしょう。
職場の女性たちに大量に配るには、同じくチョコレートやクッキーなどの「お菓子」、その他の「スイーツ」が定番となっています。
もらった側も、食べてしまえば後に残らないので、気兼ねせず受け取れます。
それも倍返し(実質的には2倍を楽に超えますが・・・)なので、有名ブランドの高級品を味わえます。
好き嫌いが必ずある食べ物は、結構リスキー?
ただ、
「お菓子・スイーツが一番無難!」
かというと、そうとも言い切れません。
「女の人って、甘い物が好きだろ?」
というのは、決め付けに過ぎません。
甘い物は苦手という女性も、当然います。
また、人の味の好みは十人十色です。
流行っているスイーツだから、全員が喜ぶというのもあり得ません。
お中元・お歳暮と同様、食べ物を人に渡すのには、結構気を遣います。
マイナスイメージもあるが、『ハンカチ』が一番無難!
個人的には、やはり
「ハンカチ」
が一番無難だと思います。
西洋ではハンカチは、
「涙を拭く」
という行為を連想させ、
「別れ」
のイメージを持つそうです。
そのため、贈り物としては敬遠されるとのこと。
日本でも高齢の世代(特に女性)には、そうしたことを気にする人が多いと、雑誌やWebサイトで読んだことがあります。
しかし21世紀の日本では、ホワイトデーのお返しに対して、そうしたことを気にする人はほぼいないでしょう。
ハンカチは何と言っても実用的!
ハンカチの最も良いところは、とにかく
「実用的である」
という点です。
確かに形として残る物ではあります。
しかし、
「○○課長からもらった物なんて、絶対使いたくない!」
といったよほどの嫌悪感でもなければ、使うことに抵抗感はないはずです。
自分が使う機会がなければ、家族に使わせることもできます。
デザインに悩む必要もなし!
そして、
「デザインに気を遣う必要がない」
点も、男性にとってはありがたいです。
女性にとってデザインは、本来は最も重要な要素です。
しかしハンカチについては、それほど拘る人は少ないと思います。
また個人的には、ハンカチのデザインでさほどヘンテコなものを見た記憶がありません。
百貨店のハンカチ売場でも、女性用・男性用とも落ち着いた、無難な柄の商品ばかりです。
「このハンカチは使いたくないな・・・。」
というようなデザインは、まずお目にかかれません。
値段も、ほとんどの物はお手頃!
「値段がお手頃」
というのも、買う側にとっては楽です。
もちろん超高級ブランドのハンカチなら、ビックリするような値段の商品もあるでしょう。
しかし一般的には、一枚1,000円程度で、かなり質の良い商品を買えます。
たとえば10人に渡しても、一万円前後です。
最後に・・・。
私自身、社会人になって2〜3年目くらいまで、課の一番下っ端として、ホワイトデーのお返しの品を買いに行っていました。
いまから30年近く前ですが、いずれの年も
「ハンカチ一択」
でした。
それでも、誰からもクレームなど出ませんでした。
有名スイーツが食べたい女性は、自分で買いに行きます。
広告代理店の戦略に乗せられて、何を返すかあれこれ悩む必要などありません。
ホワイトデー直前になったら、百貨店などでハンカチを必要な枚数手に取って、まとめ買いすればいいのです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
興味がございましたら、こちらもお読みください。
近年は、「お中元」「お歳暮」の習慣が衰退し続けています。重要な取引先や顧客宛といった、ビジネス関連の需要はまだあるようです。しかし、同じ職場の上司・先輩宛のお中元やお歳暮は、絶滅しかけています。[…]