「暴走族」って英語で何と言う?試験に出ない英語手帳(第46回)

近年は、「暴走族」が交通ルールを無視して公道を走り回り、一般ドライバーが危険に晒されたり、近隣住民が騒音に悩まされることは少なくなっています。

もちろん完全に絶滅したわけではありませんが、警察の取り締まりが厳しくなっていることもあり、30年ほど前と比較すると、かなり減少した印象を受けます。

ところで、「暴走族」を英語で表現するとどうなるでしょうか?

まず「暴走」だから、例えば violent driving とか violent riding・・・?

そして「族」だから group・・・?

「暴走族」と言えば二輪車、オートバイというイメージだから、

「violent riding group」?

残念・・・。言いたいことは伝わるかもしれませんが・・・。

 

スポンサードリンク

 

『暴走族』を的確に表現した言葉はいくつもある!

研究社 新和英中辞典 では、

「reckless [grazy]drivers」、「a motorcycle gang」などと英訳されています。

また、「hot rodders」とすることもあります。

「reckless」は「無謀な、無鉄砲な」という意味です。

「hot rodders」は、「hot rod」(スピードを出せるように改造した車)を運転する人です。

「a motorcycle gang」は文字通り

「モーターサイクル(=オートバイ)に乗ったギャング(集団)」

となります。

それぞれ、「暴走族」のイメージを的確に表現した言葉です。

 

アメリカとは異なり、日本の『暴走族』は青少年の集団!

ただ、アメリカ映画に時々出て来る「暴走族」は、結構年齢層の高い「大人」が集団で大型バイク(例えばハーレー・ダビッドソンなど)を乗り回している感じです。

対して日本では、10代~20代前半の「少年~青年」が親から買ってもらったり、あるいは盗んだバイクや自動車(「シャコタン」などの改造車)で集団暴走するというのが多数でした。

近年は、いい歳をしたオッサンたちが集団暴走する例もありますが・・・。

 

スポンサードリンク

 

『非行少年』の英語を使うと一番しっくり来る!

そうしたイメージを表現するには、次のように英訳します。

「juvenile delinquent riders[drivers]」

です。

「juvenile delinquent」とは、日本語で「非行少年、不良少年」と訳されます。

「非行少年(あるいは少女)のライダー(バイク)、ドライバー(自動車)」

と表現すれば、日本の暴走族にピッタリではないでしょうか。

 

最後に・・・。

私が10代~20代の頃は、週末土曜日の深夜に家からかなり離れた幹線道路を、暴走族のバイクや車が爆音をあげて走り去って行く音が、時折聞こえていました。

最近は、そうした音を夜間に聞くことはほとんどありません。

しかし昔と違い近年は、日中の公道で他の車に

「あおり運転」(英語では「road rage」)

を仕掛けてくる成人(これまた、いい歳のオッサンである率が高い・・・)が激増しています。

普通に交通ルール・マナーを守って運転しているドライバーたちにとっては、以前より危険な社会になってしまったのです・・・。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

興味がございましたら、こちらもお読みください。

関連記事

「opposite lock」・・・。カタカナでそのまま表現すれば「オポジットロック」。「opposite」はちょっと英語に詳しい人なら、「反対の、反対側の」と分かるでしょう。「lock」は「[…]

ボロボロの赤い中古車
関連記事

自家用車を所有・運転なさっている方なら、避けては通れないのが「車検」です。正式名称は「自動車継続検査」。日常会話でもよく使われますが、「車検」を英語で言うとなると、すぐには思い浮かばないものです。[…]

点検を受ける自動車