「plagiarism」ってどういう意味?試験に出ない英語手帳(第32回)

「plagiarism」・・・。

どういう意味?

何とかイズム・・・

「おしゃれイズム」なら、毎週日曜日の夜に観てるけど・・・。

あるいは、プロレスファンにおなじみの

「猪木イズム」?

残念ながら、どちらも不正解・・・。

このイズム(-ism)は、絶対に実践してはいけないイズムです。

 

スポンサードリンク

 

一線を越えると、不穏な話になる!

研究社 新英和中辞典によると、

plagiarism[pléɪdʒərìzm(米国)ˈpleɪdʒɜ:ˌɪzʌm(英国)]は

① (不可算名詞)剽窃(ひょうせつ)  ② (可算名詞)剽窃行為[物]

と和訳されます。

「剽窃」とは難解な言葉ですが、

平たく言えば「盗作」、「盗用」です。

他人が創造した文章(小説や学術論文など)、絵画、マンガ、イラスト、映像作品や音楽などを、自分のものとして(もちろん著作権者に無断で)発表することであり、

もっと簡単に言えば「パクリ」です。

引用やパロディーで使用される場合は、原著作者や作品名が表示され、著作権者の許可を得ているのが普通です。

しかし、両方ともなされないまま世の中に公表されると、

「剽窃」、「盗作」、「パクリ」

という不穏な話になってきます。

 

巧妙な加工、マイナー作品狙いなど手口は様々!

全く悪びれずに原著作品をほぼ「完コピ」した事例もあれば、かなり巧妙に手を加えて発覚を免れようとした事例もあります。

また、有名な作品を避けてどちらかと言えばマイナーな作品をパクる事例が多いです。

政治家や学者が

自分で「書いたはず」

の文章が、過去に他人が書いた文章と酷似しており、マスコミを賑わせることが時折あります。

 

スポンサードリンク

 

音楽界でも、盗作の例は多い!

また、音楽の分野でも一部(場合によってはほぼ全部)の歌詞やメロディーが他人の曲(日本では洋楽からが多い)の盗作だと指摘される事例が、結構多く見受けられます。

過去の大ヒット曲の中にも、「元ネタ」の曲が知れ渡っているものがあります。

「これって、カバー曲なの?」

と言いたくなるほど似ているものもあります・・・。

ちなみに、動詞形「剽窃する」は plagiarize、「剽窃する人」は plagiarizer となります。

 

大学の論文やレポートにも横行している・・・。

インターネットの発達により、昨今では大学でも論文やレポートの内容が

copy and paste 、いわゆる「コピペ」

によるパクリである事例が多いそうです。

大学や教員の側でも「盗用検知ソフト」を使ってチェックしているのは有名な話ですが、いたちごっこは今も続いています。

 

最後に・・・。

安直に plagiarism に手を染めると、自分の将来やキャリアを台なしにしかねません。

どれだけ時間がなく締切に追われようとも、自分独自のオリジナルな内容で勝負することが必須です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

ご興味がございましたら、こちらもお読みください。

関連記事

「kleptomania」・・・?自動車好きの「カーマニア」、音楽好きの「ギターマニア」など・・・。しかし、この「kleptomania」には、決してなってはいけません。 [adcode][…]

商品を手に取る男性
関連記事

「改竄」・・・。この言葉をすんなり「かいざん」と読める人は、意外と少ないはずです。反対に、「かいざん」を「改竄」と漢字でスラスラ書ける人は、さらに少ないはずです。「文書やデータなどの内容を不正に変更す[…]

修正テープ