2021年(令和3年)7月23日(金)に
「東京2020」(実際は『2021』年です・・・)
が幕を開けました。
当初の予定からかなり人数は削減されましたが、選手及び関係者が世界各国からやって来ました。
しかし、ろくな
「おもてなし」
もなされず、選手・関係者は競技場と選手村・宿泊先の往復を余儀なくされています。
「バブル」
なる一定範囲に囲い込まれる形です。
『外国人嫌い』の日本は世界的イベントに向いている?
開幕前は
「世界中から人が押し寄せたら、コロナウイルスが日本にばらまかれて大変なことになる!」
といった意見もありました。
結局、無観客での開催となったのは、当然の結果でした。
しかし、観客を入れず外国選手たちをバブルの中に押し込めても、日本国民があちこち出歩いており、コロナ新規感染者数は右肩上がりです。
そもそも日本人には
「外国人嫌い」
の人が多数います。
世界的スポーツイベントを開催するには、不向きな国なのですが・・・。
ところで、「外国人嫌い」は英語でどう表現すればいいのでしょうか?
実は単語一語で表現できる!
大修館書店 ジーニアス和英辞典では
「外国」
「外国人」
で調べても、
「外国人嫌い」
「外国人排斥」
に相当する項目はありません。
ちなみに、
「尊皇攘夷」の
「攘夷」
で調べると、
「the exclusion of foreigners」(外国人の排除・追放)
となっていました。
実は「外国人嫌い」は
「xenophobia」[zènəfóʊbiə(米国英語), ˌzenʌˈfəʊbi:ʌ(英国英語)]
という単語一語で表せます。
『~嫌い』は『- phibia』で表現できる!
大修館書店 ジーニアス英和辞典では
「外国の人[物]嫌い」
と日本語訳されています。
研究社 新英和中辞典では
「外国(人)嫌い」
「外国(人)恐怖症」
「他人恐怖(症)」
と訳されています。
形容詞は
「xenophobic」(外国人嫌いの)
となります。
名詞形は
「xenophobe」(外国人嫌いの人)
です。
「xeno – 」
は、ギリシア語の
「xenos」(異国、外国人、よそ者)
が由来だそうです。
「- phobia」
は同じくギリシア語の
「phobos」(恐怖)
が由来だそうです。
この「- phobia」は、英単語に時々登場します。
「~嫌い」や「~恐怖症」を表す単語の語尾には、大抵付いています。
『~好き』はどう表現する?
一方、
「外国(人)好き」
「外国(人)好きの人」
はどう表現すればいいでしょうか?
それぞれ
「xenophilia」
「xenophile」
となります。
「- philia」、「- phile」が語尾に付くと
「~好き」
「~好きの人」
という意味になります。
最後に・・・。
残念ながら21世紀になっても、「xenophobia」が根絶される兆しは全くありません。
むしろ悪化傾向、つまり拡大してしまっているのが現状です。
人間誰しも、自分の国を離れれば
「外国人」
になるのです。
「物」も「金」も、もはや完全にグローバル化しています。
そろそろ「人」も、真の意味でグローバル化してもいい頃ですが・・・。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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