以前このブログで、
「プラッシー」
「サンキストオレンジ」
「バヤリースオレンジ」
といった
「懐かしオレンジドリンク」
に関する記事を書きました。
私が子供の頃、1970年代後半~1980年代初めは、令和の現在と違い、市販の清涼飲料の種類ははるかに少なかったです。例えば炭酸飲料では、コカコーラやファンタ、三ツ矢サイダーやスプライト、キリンレモンくらいしかメジャーな商品はありませ[…]
厳密には、「プラッシー」、「サンキスト」、「バヤリース」とも2023年(令和5年)現在でも販売されています。
なので、もう飲めないという意味での「懐かし」ではありません。
しかし、1970年代に小学生だった人間にとっては、
「オレンジドリンクと言えばコレ!」
というほどの強い印象を残しました。
そんな中、最近になって突然思い出しました。
「そう言えば、サントリーエードって飲み物あったよな・・・。」
1980年代まで販売、飲食店に置いていた印象・・・。
「サントリーエード」
は、1976年(昭和51年)に発売開始。
Web上の情報では、1980年代まで販売されていたとのこと。
5種類ほどのフレーバーがありました。
オレンジ味の(果汁10%)
「サントリーオレンジエード」
を、私は迂闊にも忘れていたのです。
ただ、上記の三品に比べると、よく飲んだという記憶がありません。
家庭で飲むというより、
飲食店(特に中華料理店)のソフトドリンク
として置いてあるという印象でした。
味についてや、子供時代のエピソードについては、正直特に書くべき事柄がありません。
抽選で『ト音記号形ストロー』がもらえた!
唯一かつ最も鮮明に記憶に残っているのは、「サントリーエード」の販促キャンペーンとして、抽選でもらえた
「ト音記号形ストロー」
です。
ストローといっても、プラスチック製の使い捨てストローではありません。
ガラス製ストローです。
それも、普通の直線形のものではありません。
音楽の譜面によく出てくる
「ト音記号」
のように、ストローの真ん中辺りが渦巻きのように、二重に丸まっているのです。
ガラス製でないと不可能な造形でしょう。
購入者全員に配るのは無理だったと、今思えば頷けます。
デザインのベースは、実はト音記号ではなかった・・・。
「ト音記号形」
と書きましたが、Webサイトなどで調べると、
実は「ト音記号」を基にデザインされたのではない
という事実が判明しました。
私を含め大多数の人がそう思い込んでおり、Web検索でも
「ト音記号 ストロー」
「サントリーエード ト音記号」
などと入力すれば、件のストローにたどり着きます。
ですが、実はサントリーエードのロゴマークの形だったのです。
瓶や缶に商品名が書かれていますが、その上にロゴマークがありました。
私は子供の頃、そのロゴマーク自体がト音記号だと思い込んでいました。
ところがそのロゴマークは、
サントリーの「S」の筆記体(現代の中学生は、授業で習わないらしい・・・)
をモチーフとしていたそうです。
入手経緯は不明だが、我が家にもあった!
今から考えてみると、あのストローがどういう経緯で我が家にやって来たのか、全く覚えていません。
私の両親も、抽選に当たったというような話は、一度もしなかったように思います。
Web上の情報では、
「酒屋などの販売店によっては、お得意客に抽選なしで渡していたらしい。」
というものもありました。
しかし私の両親に、酒屋さんなどとの強いコネがあったとも考えられません。
やはり、たまたま「オレンジエード」を買った際、抽選に運良く当たったということなのでしょう。
喜んで多用、ライバル商品を飲む際にも使っていた!
その頃、私は小学校の低〜中学年だったはず。
クネクネと曲がった形のストローに、なぜかドハマりしました。
喜んで、事あるごとに使っていました。
飲み口の部分は横向きになっており、普通のストローよりも飲みやすかったです。
最初は、「サントリーオレンジエード」を飲む時限定で使っていました。
しかしそのうち、他の飲み物でも使うようになりました。
ライバル商品である
「バヤリースオレンジ」
を飲む時にも、全く罪悪感なく「ト音記号形ストロー」を使ったものでした(サントリー関係者の皆様、すいませんでした・・・)。
コーラやサイダーなど炭酸飲料を飲む時も、フル回転していました。
ガラス製の最大の弱点により、長持ちせず・・・。
このストローの最大の弱点は、ズバリ
「折れやすい」
ことです。
ガラス製なので、強い衝撃が加わると、いとも簡単にポキッと折れてしまいます。
使い初めて間もないうちにストローを折ってしまい、ションボリした人も多かったでしょう。
ブログなどで、そうした苦い思い出をお書きの方もいました。
私の場合は、奇跡的というべきか、1年近く使い続けることができました。
振り返ると、どうやってストロー内部を洗っていたのか、定かではありません。
おそらく、ただ単に水を流して通していただけだったはず・・・。
ある日、ストロー下部(飲み物に入れる部分)がパキンと折れてしまい、お役御免となったことは記憶に残っています。
最後に・・・。
2023年の今、ストローはおろか清涼飲料の容器ですら、ガラス瓶の商品はほとんど見なくなりました。
あのストローがサントリーで復刻される可能性も、限りなく低いでしょう。
小学生がストロー一本に喜んでいた、昭和は遠い昔となりました・・・。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。