「水森亜土」のイラストと歌を知っていれば世代が分かる!

初対面の人や、職場で一緒に働く人に年齢を尋ねるのは、結構ハードルの高い行為です。

相手が女性なら尚更です。

そうした際に

「昔よく観ていたテレビ番組やマンガ」

「記憶に残っている有名人」

などの話題で話を振ってみると、相手の話からおおよその年齢を推定できます。

私は50歳を超えていますが、同年代かそれ以上の年代かがすぐ分かる質問の一つに

「水森亜土さんを覚えてますか?」

があります。

 

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イラストレーター、歌手、女優などの顔を持つマルチタレント!

「Z世代」の若者たちには、なじみのない名前でしょう。

水森亜土さん(みずもり あど:1939年12月23日〜)は、

イラストレーター、歌手、女優、画家、作家

といった多彩な肩書きをお持ちです。

今で言う

「マルチタレント」

です。

現在の東京都中央区日本出身で、実家もお金持ちのようです。

そして、名門女子校の桜蔭中学・高校を卒業なさっています。

卒業後はハワイに遊学。

帰国後、修行の後に歌手として芸能界デビュー。

後に夫となる里吉しげみさん主宰の

「劇団未来劇場」

では、女優として出演。

また、イラストレーターとしても活動。

夫の劇団のポスターイラストまで描かれていました。

 

テレビ番組で、アクリル板に両手で同時にイラストを!

亜土さんが一躍脚光を浴びたきっかけは、1965年(昭和40年)にNHKテレビの子供向け番組

「たのしいきょうしつ」

への出演でした。

番組内で亜土さんは、大きなアクリル板の裏側に立ちます。

そして、アクリル板にペンでイラストを描くのです。

それも、両手で同時にイラストを描いていくのです!

しかも歌いながら!

視聴者はテレビのブラウン管(懐かしい・・・)越しに、アクリル板の表側を見ています。

しかしイラストそのものは、自然に見えています。

要するに、裏側から描かれているのに、絵が裏返っている感じがしないのです。

最終的には、スプレーで着色までしてしまいます。

私が初めてこの番組を観たのは、確か小学校1年生前後だったと思います。

亜土さんのスゴ技に

「この人すごい・・・。」

と、大変驚いた記憶があります。

その後、テレビ以外に雑誌や広告などでも、あちこちで亜土さんのイラストを目にするようになりました。

 

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令和の今も色褪せないイラストは、『カワイイ』文化の先駆け!

亜土さんの代名詞的なイラストは、

猫のキャラクター

子供(に見える)のカップル

を描いた作品です。

実は「Z世代」の若者の多くも、今でもどこかで、亜土さんのイラストを目にしている可能性が高いのです。

21世紀、令和の世でも、全く色褪せた感じがありません。

堂々と商品として使えるクオリティーです。

日本の

「カワイイ」文化

の先駆者と言っても過言ではありません。

ちなみに、カップルのイラストでは、男女がキスしているものが多く見られます。

しかしよく見てみると、キスはしていません。

お互いの唇が、少しずれています。

亜土さんご本人が

「人前でイチャイチャしているカップルを見るのは、あまり好きではない」

ということに基づいているそうです。

 

個性的なファッションも、インパクト大!

亜土さんのキャラクターも、個性全開でした。

「たのしいきょうしつ」では、大きな帽子にカラフルかつボーイッシュな服装でした。

顔立ちや話し方も、コケティッシュな感じの愛くるしさが特長でした。

私たちの世代は、亜土さんのおかげで

「インパクトの大きい人」

に対する免疫(?)ができました。

1990年代後半には、多くの「シノラー」を生み出した

篠原ともえさん

が大活躍しましたが、さしたる抵抗感もなく受け入れられました。

 

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亜土さんは、あの大ヒットアニメの歌も歌っている!

亜土さんは歌手としても、多くの人々に親しまれた不朽の名曲を歌っていらっしゃいます。

故・赤塚不二夫先生の大ヒット作で、アニメ化もされた

「ひみつのアッコちゃん」

のエンディングテーマ

「すきすきソング」

は、その一つです。

「すき、すき、すきすき〜」

で始まるこの歌をご記憶の方も多いでしょう。

ちなみに、作詞の一人(山元護久さんと共作)は

故・井上ひさしさん

です。

作曲は、故・小林亜星さん。

何とも豪華な顔ぶれです。

曲中で流れるオルガンのメロディーが、ジャズっぽい感じでカッコいいのです。

さすが亜星先生!

そしてもう一曲、これまた大人気アニメの主題歌も歌ってらっしゃいます。

鳥山明先生の代表作の一つ

「Dr スランプ アラレちゃん」

のアニメ版オープニングテーマ

「ワイワイワールド」

及びエンディングテーマ

「アレアレアラレちゃん」

です。

「来たぞ来たぞアラレちゃん〜」

で始まるこの歌も、男女問わず歌ったり聴いたりしていた方が多いはずです。

いずれの曲も、亜土さんの歌声でなければヒットしなかったのでは?と思います。

 

最後に・・・。

亜土さんは近年でも、イラストなどの展覧会を開催なさっています。

また、TwitterやInstagramなどでも情報を発信なさっています。

SNS時代にも軽やかに適応できるのは、流石です。

前述した「Z世代」の若い人たちにも、SNS経由で亜土さんを知った人はいるはずです。

現在お子さんやお孫さんがいる方は、亜土さんグッズを買ってあげるのはいかがでしょうか。

ドハマりして、

「亜土さんチルドレン」

に成長するのではないでしょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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