キャッチセールスで意外な物を売る女性がいた!

2020年(令和2年)にコロナ禍が始まって以降、繁華街で

「キャッチセールス」

を行っている人間を、ほとんど見かけなくなりました。

キャッチセールスとは、路上を歩いている人に声をかけ、喫茶店や事務所に連れて行き、化粧品や着物、宝飾品などを買わせようとする販売方法です。

 

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コロナ禍では、全く効果なし!

半ば押し売りのような形であり、駅構内などでは

「キャッチセールス禁止」

の掲示がなされています。

コロナ禍真っ只中の現在、見知らぬ他人が近寄って来てセールスの話をし始めたら、皆怖がって即刻断るか、逃げ出すでしょう。

全く効果がないので、やる会社がないのでしょう。

 

意外な物を売りつけられることも・・・。

キャッチセールスの標的になりやすいのは、圧倒的に女性です。

ただ、男性でも油断はできません。

世の中には、色々な物を売りつけようとする輩が多数存在します。

品物は、上記のように化粧品、着物、宝飾品、時計、健康食品などが定番です。

しかし中には、予想もしない物を売りつけられる場合もあります。

 

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夜9時頃の商店街、中年女性が近寄って来て・・・。

今から10年ほど前、私が一人暮らしをしていた頃のことです。

毎日最寄り駅から家まで帰る途中に、商店街のアーケードを通っていました。

ある日の午後9時頃、アーケードの中を歩いていると、前を歩いていた仕事帰りらしき男性に、一人の中年女性が近付いて来ました。

商店街近辺にはスナックが数軒あったので、私は

「どこかのお店の客引きかな?」

と思いました。

すると、その女性が男性に

「すいません。今、桃を売って回ってるんですけど、1パックいかがですか?」・・・。

 

現物は見当たらず、周りに車もない・・・。

私は心の中で、

「えっ、桃?それも夜9時頃に?」

「果物のキャッチセールスって?」

と驚いていました。

女性はなおも

「和歌山の方から売りに来てるんです。」

などと話しかけていました。

しかし女性の手には、桃の入ったパックも、カバンも何もありませんでした。

アーケードのどこかに、軽トラでも駐めているのかと周囲を見回しましたが、車は1台も停まっていません。

私はアーケードの途中で脇の路地に出たので、その女性から声をかけられることはありませんでした。

前を歩いていた男性も、きっと買わなかったはずです。

 

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2週間後、再びあの女性が!

それから2週間ほどした日の、午後8時半頃。

仕事帰りに商店街のアーケードに入ったところ、通路の端で男性が女性に話しかけられていました。

その女性は、2週間ほど前に

「桃いりませんか?」

とキャッチセールスをしていた女性でした・・・。

話し声が聞こえたのですが、今回は

「大阪まで果物を売りに来てるんですけど、美味しいいちごはいかがですか?」

と売り込んでいました。

しかしこの時も、女性はいちごのパックなどは全く持っていませんでした。

「この前は桃で、今度はいちご?どうなってるんだ?」

と思いながら、私はその横を通り過ぎました。

 

ちゃんとした行商の人もいた!

その商店街では、それ以前にも午後8時過ぎから1時間ほど、果物の行商に来ている男性がいました。

その人はアーケードの入口付近に幌付きの軽トラを駐め、みかんを売っていました。

ナンバープレートは和歌山ナンバーでした。

ある日、用事で私の部屋に来ていた両親が帰る際、その軽トラを見つけました。

私の父が話しかけたところ、

「和歌山から大阪まで、時々余ったみかんを売りに来てます。」

と言っていたそうです。

と言っても古いみかんではなく、出荷予定量をオーバーした分をさばくために来ていたそうです。

値段は確かに、スーパーなどより割安でした。

 

最後に・・・。

本来ならその男性のように、場所を固定して果物の現物を並べて売る方が、よほど効率的です。

私は実際に、そこからみかんを買っている客を何回か見ました。

あの女性はなぜわざわざ、通りすがりの人に声をかけ、現物も持たないまま売りつけようとしたのでしょうか?

果たして本当に、桃やいちごの現物は存在したのでしょうか?

あの女性に付いて行ったら、一体どこに連れて行かれ、何を売りつけられたのでしょうか・・・。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。