2021年(令和3年)12月31日、大晦日に、毎年恒例の
「NHK紅白歌合戦」
が放送されました。
第72回を数える長寿番組です。
ところが、年明けに発表された平均世帯視聴率は、
1部=31.5%、2部=34.3%
という過去最低の数字となってしまいました。
紅白を観なくなって、約30年・・・。
ネット週刊誌などの記事が、こぞって「紅白」の大惨敗を取り上げ、原因を解説していました。
私個人は、紅白を観なくなって30年近く経ちます。
10代の頃は、全部ではなくとも最初と最後を含め、ある程度はリアルタイムでテレビの前にいました。
しかし、大人になると他にもする事ができます。
また、他のチャンネルでも面白い番組をぶつけてくるようになりました。
無理してNHKを観ること、あるいはテレビ自体を観る必要がなくなりました。
紅白は終わるべき?
今さらながら、
「NHKもそろそろ、紅白は終わりにした方がいいのでは?」
と思ってしまいます。
私は上記の通り、長年に渡り紅白を観ていません。
番組内容の詳細については、あれこれ言う立場にありません。
ただ、NHK受信料を毎年10月に1年分、一括払いしている
「優良視聴者」
の一人として、言いたいことはいくつもあります。
現代の若者に、4時間半は無理!
まず第一に、紅白の放送時間が長すぎます。
午後7時20分〜午後11時45分
の4時間25分も放送すれば、どれだけ良く出来た番組でも中だるみします。
そして、NHKが最もアピールしたい若年層は、1時間番組でも集中力が続かない
「スマホ世代」
です。
4時間もテレビの前に、おとなしく座っていられるはずがありません。
高齢者層でも無理な話です。
以前の午後9時開始の方が、集中力の点では良かったように思います。
番組のコンセプトがブレている!
第二に、紅白の軸となるべき
コンセプト(概念)
がブレまくっています。
放送開始当初からしばらくは、
「その年に曲が売れた歌手」
たちが競演するという、
「オールスター歌謡祭」
的な雰囲気を保っていました。
以前は「日本レコード大賞」も大晦日の放送で、これまた
「その年に大ヒットを飛ばした歌手」
たちが出演していました。
午後9時前に生放送が終わると、紅白にも出場する歌手たちが、
日比谷の帝国劇場(1969年〜1984年までのレコ大会場)
から
渋谷のNHKホール(2020年までの紅白会場)
まで、パトカーに先導されタクシー移動していたのは有名な話です。
しかし現在は、レコ大も紅白も
「この人たち、そんなに売れてたっけ?」
「こんな歌手、全く名前も聞いたことない。」
という人選が多いです。
そのため、昔の紅白にはあった
「豪華さ」
が全く感じられません。
テレビ界、芸能界の事情がバレバレ!
第三に、NHKや芸能事務所の
「大人の事情」
が表に出過ぎています。
司会や出場歌手の多くが、NHKの番組に出演している(または出演していた)
「縁の深い」
人たちというのは、如何なものでしょうか。
既にヒット曲が長年ない人でも、過去の貢献を評価されて連続出場している人が、多数いました。
そして、特定の事務所の出場枠が急増しています。
我々が世の中で散々経験する
「忖度」
を、大晦日の夜にまで見せられては、たまったものではありません。
近年は
「若い世代にウケているミュージシャンを出しておこう!」
という浅知恵も、露骨に見えています。
ただその作戦も、ほぼ不発に終わっています。
視聴者は、NHK側の考えなどお見通しです。
現代の紅白は、ある意味
「ポーカーや麻雀で、自分の手札や牌が相手に丸見え」
という状況でしょうか。
『紅白神話』から脱却した番組作りを!
第四に、NHKの紅白関係者(特に上層部)が今だに
「過去の成功体験」
を引きずり続けています。
昭和の終わり〜平成の初め、すなわちバブル末期の頃にNHKに入局した人たちは、紅白の最後の輝きを若手として体験したはずです。
その頃の思い出を、21世紀になっても捨てられないのでしょう。
日本社会がもうすぐ「失われた30 年」を迎えるにもかかわらず、
「紅白神話」
に縛られたまま番組制作をしています。
その結果が、昨年の視聴率ということです。
いっそのこと、制作スタッフに
「45 歳未満」
などの年齢制限を行い、紅白を特別視しない若手〜中堅世代の局員に作らせた方が、まだ見込みがあるのでは?
最後に・・・。
色々書いて来ましたが、正直な所今後も
「紅白の低迷は続く」
と考えています。
番組の質の低下だけでなく、
「社会の変化という大きな波」
が要因となっているからです。
大晦日に家族揃って紅白を観ること自体、博物館に飾られるべきレトロな習慣です。
どんな天才が番組制作に携わっても、時代の流れを押し戻すことは無理です。
どうしても視聴率が欲しいのなら、
CHAGE&ASKA
槇原敬之
電気グルーヴ
を出場させたり、司会に
沢尻エリカ
伊勢谷友介
を起用するなどの
「スーパー荒療治」
が必要ではないでしょうか。
NHKはスポンサーの意向を気にしなくていいので、上記のメンバー
(特定の分野でやらかした人が、多数入っていますが・・・)
を出そうと思えば出せるはずです。
ネット上では、相当ザワつくことが予想されます。
私もそんな「ゴン攻め」の紅白だったら、久しぶりに観てみたいです・・・。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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