「embryonic stem cell」?
英語が結構得意な人でも、すぐ意味を言える人は少ないのではないでしょうか。
「cell」=セルと聞くと、表計算ソフトの定番「Excel」のワークシートのセルを連想します。
「セルの連結とか、縦横の長さの調整とか、難しいよな・・・。」
と、私のようなExcel苦手人間は思ってしまいますが、残念ながらExcelとは全く無関係の言葉です。
医学・生物学に関する言葉だった!
ここでのcell は「細胞」を表します。
そして、stem は樹木などの「幹」を意味します。
「stem cell」は日本語では「幹細胞」と訳されます。
小学館デジタル大辞泉によると、
「発生の過程や、臓器・組織・器官の再生・維持の過程で、細胞を供給するもととなる母細胞のこと。自分と同じ幹細胞を作る能力と、体を作る様々な細胞に分化する能力とをあわせ持つ。」
とあります。
詳しいことはよく分かりませんが(笑)、発生における細胞系譜の幹、すなわち根幹をなす細胞です。
iPS細胞とは異なる由来!
最初の「embryonic」は、「embryo」という単語の形容詞形です。
「embryo」とは、「胎芽、胚、(発達の)初期のもの」という意味を持ちます。
「embryonic」は「胚の」と訳されます。
生物学・医学用語では「胚性幹細胞」と訳され、頭文字を取って「ES細胞」とも呼ばれます。
小学館デジタル大辞泉から再度引用すると、
「受精卵の一段階である胚盤胞から取り出した内部細胞塊から樹立される。」とあります。
つまり、「発生初期の胚由来の細胞」です。
京都大学の山中伸弥教授らが発見した「iPS細胞」は、体細胞より作られるので、ES細胞とは異なります。
最後に・・・。
山中教授のノーベル賞受賞でiPS細胞に一躍脚光が当たりましたが、今後もES細胞との比較研究が必要です。
また、医療分野での応用にはES細胞の方が利用しやすいそうです。
そのため、今後もES細胞の研究は一層進んでいきそうです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。