新型コロナウイルスの第三波は、案の定と言うべきか、「GO TOキャンペーン」によって勢いが加速し、日本各地に広まりつつあります。
首都東京を筆頭とし、大阪や北海道、愛知や神奈川など、大都市を抱える都道府県では感染拡大に歯止めがかかりません。
各自治体とも色々方策を打ち出していますが、肝心の政府・国会(現在閉会中です・・・)がこれといった策を何も打ち出さず(既に諦めている?)、半ば「無政府状態」と化しています。
大阪府はコロナ危険度赤信号、通天閣をライトアップ!
そんな中、大阪府と北海道では、いわゆる「医療崩壊」が現実味を帯びてきています。
そのため、どちらも自衛隊に看護師の派遣を要請する事態に陥りました。
大阪府では12月3日から、大阪市浪速区の「通天閣」や吹田市の「太陽の塔」が夜にライトアップされ、赤色になっています。
全国版のテレビニュースでも報じられていたので、ご存知の方も多いでしょう。
大阪府独自のコロナ感染状況基準「大阪モデル」が危険レベルの「赤信号」になったため、府民に警戒を呼びかける意味でライトアップしているそうです。
大阪のシンボルを赤く照らしても、効果があるのか?
ここで思うのですが、
こうした「赤信号」ライトアップに効果があるのか?
ということです。
吉村洋文知事は、大阪府民に危機意識をより強く共有してもらうためと説明しています。
マスメディア(特に関西のメディア)も、意見なしにそのまま報道しています。
しかし、テレビを観ない人も最近は多くいます。
当然ながら、通天閣や太陽の塔の近くに住んでいて、毎日ライトアップを間近に目にする人も限られています。
そして、個人的には一番気になるのですが、大きな建造物を夜の一定時間ライトアップするのですから、タダではなくある程度の費用がかかるはずということです。
どこまで効果があるのかも不明で、費用対効果(維新の会はこの言葉が大好きなはずですが)は正直低いと思います。
もっと他に安上がりなアピール方法があるのではないでしょうか。
吉村知事自らが大阪のテレビ局を回り、ニュース番組などに出演して現状を説明していました。
これだけでもある程度の効果はあったと思います。
知事の訴えだけでは不十分ということなら、大阪のシンボルである通天閣や太陽の塔を赤く照らしたところで、正直意味がないのでは?
大阪府民が、ライトアップを観に集まって来る?
それどころか、多くの人がライトアップを見物しに集まって来ないかと、心配になります。
通天閣の近辺には、大阪メトロ堺筋線の恵美須町駅があり、南側の出入口階段を上がって地上に出ると、顔を上げれば通天閣がアップで見えます。
「キレイ~!インスタ映える~!」
というノリで、大阪府民(特に若者)が、赤信号に引き寄せられて大挙してやって来るかもしれません・・・。
最後に・・・。
ライトアップのニュースをテレビで観ていた嫁が、こう言いました。
「大変なことになってるのに、赤色にライトアップって、何かふざけてるみたいに思われない?
赤信号って、何か『コント赤信号』みたい・・・。」
私のような50歳オーバーの人間は笑えるかもしれませんが、若い世代の方々にはきっと伝わらないでしょう・・・。
しかし、ライトアップといったコントのような方法に頼らざるを得ない現状は、笑い話では済みません・・・。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。