中古レコード店は、客も店主も濃いマニア揃い!

マスコミでは、近年

「レコード」

の人気が急上昇していると、よく報じられています。

CD(コンパクトディスク)の売上が減少し続け、

「音楽はネット配信で購入する」

人が増加している令和の世に、レコードがブームとは?

 

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レコードの実物を見たことがない若者たちも!

平成中期生まれの若い人たちの中には、レコードの実物を見たことも触ったこともない人が大多数のはずです。

シングル盤、LP盤(アルバム)とも、CDよりはかなり直径が大きいです。

色は基本的に黒色で、表裏面ともに細い溝が多数刻まれています。

レコードプレイヤーのターンテーブルに乗せ、レコードが回り出すと針の付いたアームをレコード盤の溝の上に置きます。

すると、音楽が流れ出します・・・。

 

CDの出現で、レコード盤は駆逐された・・・。

私自身は、おそらく

「最後のレコード世代」

の一人です。

その私も、最後にレコード盤を買ったのは中三の頃だったと思います。

高校に入学した頃以降、CDプレイヤー付きステレオや、CDのソフト自体が急速に普及して行きました。

昭和の終わり頃、1980年代末期には、CDがレコードをほぼ駆逐していたという感じでした。

 

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令和の若者が、レコードの魅力を再発見!

ところが、令和の若者たちはレコードの良さを見直しているとか。

まず第一に、レコードの音の良さに驚いているそうです。

元々CDは、ある一定の音域の音はカットしています。

そういったことのないレコード盤の音質に、今の若者が惹かれるのも当然だと、ある音楽評論家はテレビの取材に答えていました。

また、ジャケットもCDケースよりはるかに大きいので、部屋のインテリアとして飾る人も増えているそうです。

「ちょっとイケてる」部屋に変わるのでしょうか?

 

家電・音楽業界が協力し、レコード復活を後押し!

実は数年前から、ブームの兆しは見られていました。

そこで、レコード針の老舗メーカーだった「ナガオカ」が、生産を終了していたレコード針の生産を再開しました。

また、オーディオメーカー各社も、レコードプレイヤー(小型スピーカー内蔵)を生産するなど、ブームの下地を築いてきました。

2021年(令和3年)の1月、某家電量販店に行った時のことです。

CD売場の一角、割と大きなスペースが、

「レコード盤売場」

となっていたのです。

昔のアルバムだけでなく、桑田佳祐や山下達郎など超大物ミュージシャンの最新アルバムが、レコード盤として売られていました。

ハードだけでなくソフトの方も充実してきており、家電業界と音楽業界が連携して

「レコード復活」

に力を入れている様子が感じられました。

 

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中古レコードの世界は『濃い』!

とは言え、現状ではレコード盤はやはり、

「中古レコード店」

で探すのが王道でしょう。

この「中古レコードの世界」が、何とも奥が深く

「濃い」

世界なのです。

元号が昭和から平成に変わり、「マイコン」が「パソコン」に変わった1990年代も、以前からの

「レコードマニア」

たちは、日本各地の中古レコード店を訪ね歩いていました。

片手(時には両手)に大きな紙袋(レコードのLP盤がギッシリ)を持って、

「行軍」(この言葉がふさわしい)

していたのです。

私自身はレコードマニアではありませんでした。

私の大学時代からの友人(このブログにも数回登場)が、かなり気合の入った

「レコードコレクター」

だったのです。

しかも「映画音楽」が専門という、二重の

「マニア」

でした・・・。

 

2000年代初期は、まだ中古レコード店が多かった!

1990年代後期〜2000年代初期には、私もその友人のお供で、大阪や京都の中古レコード店を巡ったことがありました。

その頃はまだ、「ヤフオク」も「アマゾン」も「メルカリ」も、存在しないかほとんど普及していませんでした。

繁華街の雑居ビルなどに、中古レコード店が数多く入居していました。

例えば大阪では、

大阪市中央区の「日本橋電気街」近辺

南海電車「難波(なんば)」駅の高架下

中央区心斎橋近辺

などです。

 

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狭い店内で、濃い客が熱心に品定め・・・。

ほとんどの店は、さほど広くありません。

にもかかわらず、レコードの枚数が尋常ではないほど多いのです。

通路もかなり狭く、客がいると横を通るのも一苦労です。

リュックを背負っていると、背中から下ろして手で持たないと、通れないほどでした。

そして、客の数も結構多いのです。

皆、何かに取り憑かれたように、棚のレコードを抜いたり戻したりして品定めしています。

年齢層は明らかに高めで、20〜30歳代だとまだ

「若手」

という感じでした・・・。

 

店主や従業員も『濃い』。客との会話のラリーが・・・。

店主や従業員も、ちょっと無愛想な感じで、レコードや音楽には一家言持っている

「うるさ型」

のような人ばかりでした。

しかし、客(ほとんどは常連客のよう)とレコードの話をし始めると、急にスイッチが入ったかのようになります。

饒舌に、そして快活に話すのです。

客は当然マニアなので、部外者が聞いても全く分からない話題や質問をバンバン出してきます。

店主や従業員は、それに全く動じることなく、スラスラと答えていくのです。

まるで、我々には見えないスピードで、卓球のラリーを繰り返しているようでした。

友人曰く

「こういう人たち、このまま20分でも30分でも話し続けること多いよ。」・・・。

 

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レコードを『爆買い』する客が多かった!

ただ、そういう客たちは毎回数枚、多い時には数十枚買って行く

「太客」

だそうです。

確かに、色々な店でそういう客たちを観察していると、大きな紙袋を持っている(複数の場合も)率がかなり高かったです。

当時はまだ「爆買い」という言葉が存在しませんでしたが、まさしく「爆買い」と表現せざるを得ません。

他の店でも買い物をして、既に紙袋はレコード盤でパンパンの様子でした。

その上、まだ何枚も買おうというのですから、マニアの熱意の凄まじさを感じました・・・。

 

最後に・・・。

最近はそうした中古レコード店も、かなり姿を消してしまいました。

しかし、まだまだ頑張っているお店も多いです。

「レコード+CDマップ」のような、全国の中古レコード店ガイド本が今でも売られています。


 

前述の「映画音楽レコードマニア」の友人から、以前見せてもらったことがあります。

これからレコードを集めようとする若い世代の方々も、そうした本を利用してお店探しをなさるといいと思います。

最初にお店に行った際は、独特の雰囲気に圧倒されるかもしれません。

ただ、お店の人も他の客も、マニアです。

どんな分野でも、マニアの人々は同好の士、特に初心者には優しいです。

気軽に質問してみましょう。

丁寧に教えてくれるはずです。

ただ、20〜30分ほど様々な蘊蓄(うんちく)、マニアックな情報を聞かされ続ける可能性が高いですが・・・。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。