あなたはガールズバンド「赤い公園」を覚えていますか?

最近は、新しい音楽に全く疎くなってしまいました。

しかし10年近く前までは、邦楽・洋楽とも結構詳しくチェックしていました。

とは言っても、チャート上位を席巻する人気歌手・グループではなく、いわゆる

「マイナー」

なミュージシャンを追いかけることがほとんどでした。

今から11年前の2012年(平成24年)夏に偶然知った、日本のガールズバンド

「赤い公園」

も、当時はマイナーの王道を往くバンドでした。

今から2年前の2021年(令和3年)5月に解散してしまった「赤い公園」を、2023年(令和5年)9月現在、どれだけの方がご記憶なさっているでしょうか?

 

スポンサードリンク

 

深夜のホラードラマの主題歌だった!

「赤い公園」の詳細については、インターネット上で(Wikipediaや各種音楽サイトなど)で簡単に知ることができます。

よって、このブログでは必要最小限のデータ・事実だけを挙げることとします。

そもそも私が「赤い公園」の存在を知ったのは、2012年7月から9月まで、大阪の関西テレビで木曜日の深夜に放送していたドラマがきっかけでした。

そのドラマの題名は

「呪報2405 ワタシが死ぬ理由」・・・。

お分かりの通り、ホラードラマです。

基本的に一話完結(二話連続の話もありました)形式。

30分番組なのですが、結構怖いドラマでした。

エンディング(次回予告だった?)に曲が流れるのですが、テレビの電子番組表の番組紹介では、主題歌として

「のぞき穴 赤い公園」

と表示されていました。

のぞき穴・・・?

赤い公園・・・?

私の頭の中で「?」マークがいくつも浮かびました。

曲の流れる時間も短く、どんな歌詞なのかもよく聴き取れません。

しかし私は、

「こうなったら『のぞき穴』をフルコーラスで聴かなければ!」

という使命感のようなものを、勝手に抱いてしまいました・・・。

 

シングルCDを購入。意外なあの人との繋がりも?

しばらく経ったある日、仕事帰りに

タワーレコードなんば店(当時は、千日前通りのそばのビル内にありました。B1階〜3階は無印良品、4階〜6階はタワレコ。)

に立ち寄りました。

4階(だったはず・・・)のJ−POP売場に行き、しばらく探したところ、「のぞき穴」のシングルCDが見つかりました。

他にも1〜2曲が収録されていました。

買ってから帰宅し、早速聴いてみました。

「のぞき穴」ともう一曲(最近調べると、「娘」という曲でした)の二曲でしたが、どちらも正直

今まで一度も聴いたことのないタイプ

の曲でした。

歌詞もよく意味が分かりませんが、どこか深さを感じさせます。

「聴くと元気になれる!」

という感じの歌ではありませんでしたが、何だか心に引っかかるものがありました。

このCDには、おみくじらしき紙が封入されていたのですが、表面の題字を書いていたのが、

アンガールズの山根良顕さん

でした。

「赤い公園」と一緒に仕事をしたなどの縁があったのでしょうか。

「山根さんって、字がメチャクチャ上手いんだ・・・。」

と感心したことも、記憶に残っています。

 

スポンサードリンク

 

一時活動休止も、見事復活!

その後、またタワーレコードなんば店で、2012年2月発売のデビューミニアルバム

「透明なのか黒なのか」

と、同年5月発売のミニアルバム

「ランドリーで漂白を」

を買いました。

しかしその頃には、楽曲のほとんどを手掛けていたリーダーの

津野米咲(つの まいさ)さん

の体調不良により、「赤い公園」は活動休止中でした。

私も「赤い公園」のことをすっかり忘れていた2013年(平成25年)7月、約10ヶ月ぶりのシングル

「今更/交信/さよならは言わない」

がリリースされました。

私の個人的な印象では、

「今更」

は「赤い公園」の曲の中で最も有名だと思います。

地上波の歌番組で、「今更」を歌っていました。

私は偶然その番組を観たのですが、それがテレビの画面で彼女たちを観た、最初で最後の体験でした。

 

ワンマンライブは盛り上がったが・・・。

同年8月には初めてのフルアルバム

「公園デビュー」

が発売され、私もタワレコなんば店(また・・・)で買いました。

同年10月〜11月には、全国6都市でワンマンツアーが行われました。

11月8日に大阪のライブハウス

「Shangri−La」(シャングリラ)

で行われたライブには、私も観に行きました。

生で聴くと、各メンバーの歌唱・演奏技術が高いのに驚きました。

ライブは大盛り上がりでした。

スタンディング形式でしたが、途中で一部のファンが過剰にはしゃぎ、私を含む周りの観客たちに体当たりしてきたのには閉口しましたが・・・。

ただ、ミュージシャンのライブは約2時間が標準的ですが、当日のライブは約1時間30分で終わってしまいました。

我々観客はアンコールを期待していましたが、

「アンコールは行いません。」

とのアナウンスが流れました。

当時は

「まだ持ち曲が少ないので、アンコールができないんだな。」

と思っていました。

しかし今考えると、津野さんの体調を考慮してのことだったのかもしれません。

 

スポンサードリンク

 

その数年後、悲しい結末が・・・。

その後も「赤い公園」は、定期的にシングルやアルバムをリリースしていました。

ところが、2017年(平成29年)8月末をもって

ボーカルの佐藤千明さんが脱退。

翌2018年(平成30年)5月には、新ボーカルが加入。

シングル、EP、アルバム各一枚ずつを発表。

しかし、2020年(令和2年)10月18日、

津野さんが29歳の若さで逝去。

バンドの核を失った「赤い公園」は、翌2021年(令和3年)5月28日のラストライブを最後に解散してしまいました・・・。

 

最後に・・・。

現在もYouTubeには、「赤い公園」公式チャンネルが残っており、ミュージックビデオを視聴できます。

しかし、新曲はもう二度と発表されることがありません・・・。

残念でなりません。

「赤い公園」は、もっと売れるべきバンドだったと思います。

才能のある人たちが必ずしも大きな脚光を浴びないのは、音楽業界の厳しい現実ではありますが・・・。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。