令和の若者に
「アンタッチャブルって知ってる?」
と尋ねれば、ほぼ100%の確率で
「柴田もザキヤマも面白いよね!」
といった答えが返って来るでしょう。
彼らにとって「アンタッチャブル」と言えば、
2004年(平成16年)のM-1グランプリチャンピオン
に輝いたお笑いコンビしか思い浮かばないはずです。
40歳代後半以上には、大ヒット映画のイメージ!
一方、昭和40年代以前に生まれた人たちにとっては、「アンタッチャブル」と言えば
ケヴィン・コスナー主演のハリウッド映画(原題:The Untouchables,1987年)
が、最初に思い浮かぶのではないでしょうか。
この作品は日本を含む世界中で大ヒット。
老警官マローンを演じた
ショーン・コネリー(初代007ジェームズ・ボンド役、故人)
が、米国アカデミー賞助演男優賞を獲得したのも有名です。
モノクロTVドラマ版が存在した!
しかし、昭和20年代生まれの人たちには、
モノクロTVドラマ版「アンタッチャブル」
の印象が強いという人も多いはずです。
映画版は詳しくご存知の方でも、ドラマ版は知らないし観たこともないという方は、かなり多いでしょう。
アメリカのABCテレビで、1959年(昭和34年)10月〜1963年(昭和38年)5月まで、全116話+パイロット版2話が放送されました。
日本でも、1961年(昭和36年)5月〜1964年(昭和39年)6月まで、NET(現:テレビ朝日)で放送されました。
禁酒法時代のアメリカで、ギャングと闘う捜査官たち!
物語の舞台は、1920〜1930年代、禁酒法時代のアメリカ・シカゴ。
財務省酒類取締局(後に司法省の管轄に)の特別操作隊
(絶対に買収できないことから、「The Untouchables」=「手出しできない奴ら」とあだ名された)
と、シカゴやニューヨークのギャング組織(親玉は、悪名高いアル・カポネ(Al Capone))との闘いを描いたドラマです。
基本的に一話完結形式の、1時間ドラマでした。
テレビ版・映画版とも、主役は大スターに!
主人公は、捜査隊のリーダー
エリオット・ネス(Eliot Ness)。
実在の人物がモデルです。
映画版ではケヴィン・コスナーが演じ、一躍世界的スターへと駆け上りました。
ドラマ版では
ロバート・スタック(Robert Stack:1919〜2003年)
が演じ、代表作となりました。
派手な銃撃戦やカーアクションのシーンも多く、気楽に観られる作品でした。
昭和の末期、関西で深夜に再放送されていた!
私は現在50歳代で、当然TVドラマ版はリアルタイムでは観ていません。
1980年代後半、確か1987年〜1988年頃だったと思います。
実は関西のMBS(毎日放送)で、毎週木曜日の深夜1時頃から再放送されていたのです。
全話放送していたかは定かではありませんが、結構長い間放送していたように記憶しています。
深夜枠での放送だったので、私は毎週ビデオでタイマー録画し、翌日以降に観ていました。
予想を超える完成度の高さに驚き!
私は映画版を先に観ていたので、
「昔のTVドラマって、出来栄えはどんな感じ?」
と、あまり期待せずに観始めました。
ところが、予想を良い意味で大きく裏切る、優れた内容でした。
前述の通り、銃撃戦・カーアクションなども大きな見どころでした。
しかし、各話のストーリーがしっかり練られており、毎回最後まで飽きずに楽しめました。
声の吹き替えも、一流の俳優さんや声優さんが務めていて、豪華だなあと感じたものでした。
エリオット・ネスの声を演じた日下武史さん(俳優としても有名、故人)の渋い声が、今でも印象に残っています。
最後に・・・。
ちなみに、関東エリアでは1970年代後半に、東京12チャンネル(現:テレビ東京)で深夜に再放送されていたそうです。
こちらをよくご覧になっていた、オールドファンの方も多いのではないでしょうか。
MBS(毎日放送)には、フィルムが残っているはずです。
久し振りに、深夜3時頃でもいいので、ドラマ版「アンタッチャブル」を再放送して欲しいものです・・・。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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