皆様は「13日の金曜日」と聞いて何を連想なさるでしょうか?
ヨーロッパやアメリカでは「13」という数字は不吉とされており、「13日の金曜日」は良くない事、不幸が起こる危険な日として嫌われています。
日本で言う「仏滅」のようなものでしょうか。
多くの方々が連想なさるのは、映画「13日の金曜日」シリーズの主役とも言うべき
殺人鬼ジェイソン
ではないでしょうか。
不気味なホッケーマスクをかぶり、人々を無差別に殺害するジェイソンは、映画の大ヒットにより世界中を震え上がらせるホラー・アイコン(偶像)の地位を確立しました。
しかし、今回紹介したいのはジェイソンが暴れ回る映画ではありません。
1987年(昭和62年)にアメリカで放送が始まったTVドラマ
「13日の金曜日」(原題:FRIDAY THE 13TH:THE SERIES)
です。
映画とは全く関係がなく、ジェイソンも登場しません。
しかし、本物の悪魔に関連したホラードラマです。
死んだ叔父から受け継いだ骨董品屋の品物には、呪いがかかっていた!
骨董品店を営むルイス・バンドラディが亡くなり、遠い親戚のミッキーことミシェル・フォスター(姪)とライアン・ダリオン(甥)が、たまたま店及び商品のアンティークを相続することとなりました。
ルイスの幼馴染だった仲買人、ジャック・マーシャックと出会い、二人はルイスの店のアンティークには呪いがかけられていることを知ります。
アンティークを購入した客たちは、次々と呪いの災いで死を遂げていました。
実はルイスは、永遠の若さと巨額の富を得るため、悪魔と契約を交わし、呪われたアンティークを店で売っていたのです。
しかし、客たちが死んでいくことに後悔を覚え、契約を破棄しようとしました。
そのため、悪魔の手により命を落としていたのです。
ミッキーとライアンはジャックの助けを借り、店で売られたアンティークを回収して封印しようと決意します・・・。
スプラッター要素なしの、気楽に観られるファンタジーホラー!
物語は基本的に一話完結です。
毎回異なるアンティークを回収しようとするのですが、そこは呪いのかかったアンティーク。
様々な怪現象をもたらし、ミッキーとライアン、ジャックは危険に巻き込まれます。
ホラーと言っても映画のような血しぶきが飛び散るスプラッターではなく、コメディー要素も織り交ぜた、肩のこらない「ファンタジーホラー」です。
学生時代、深夜のテレビで偶然観たのが始まり!
私がこのドラマを知ったのは、1990年代始め(1992~1993年頃?)の大学生時代でした。
当時は平日の深夜1時頃に、各テレビ局で海外ドラマ(再放送も含む)が結構多く放送されていました。
ある日夜更かししてテレビを観ていたら、初めて観るドラマが始まりました。
それがこの「13日の金曜日」でした。
第1話から観たわけではないのですが、前述の通り一話完結形式なので、途中から観始めても問題ありませんでした。
関西のMBS(毎日放送)で毎週水曜日の深夜、確か午前2時頃から放送していたはずです。
面白かったので、毎週ビデオ(当時はまだVHSテープでした)に録画して観ていました。
英語リスニングの学習にも役立った!
他の作品でもそうですが、アメリカのTVドラマでは映画のように方言、訛りがそのまま話されることがほとんどなく、聞き取りやすい英語が話されています。
法廷ものなどは別として、台詞の言い回しも俗語や専門用語は多用されません。
英語のリスニング学習に役立てるため、二カ国語放送の副音声で台詞を聴き、聴き取れない箇所や理解できない箇所だけ日本語音声で意味を確認していました。
リスニング能力の向上にかなり役立ちました。
最後に・・・。
ただ、この作品が最終回まで放送されたか、記憶は定かではありません。
インターネットで検索してみると、シリーズ後半で物語に大きな変化(ネタバレにならないよう省略します)があったのを知りましたが、全く覚えていません。
深夜の海外ドラマ枠は、いつの間にか始まりいつの間にか終わっていることが結構多く、全話(全72話だそうです)放送されたのかどうかも分かりません。
「1年以上も放送してたっけ?」
というのが私のかすかな記憶です。
Amazonなどのネット通販ではDVD-BOX(アメリカ版で日本語対応なし、いくつかに分かれている模様)が中古品で販売されています。
CS衛星放送でも以前は放送されていたようです。
できれば民放(地上波)でも放送して欲しい名作です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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