こんにちは。husband(@kumafumoblog)です。
「宝船」と言えば、大黒天など七福神が乗っており、財宝が山のように積み込まれている船です。
幸福や富の象徴とされており、縁起物としてもよく見かけます。
しかし、「宝船」にまつわる縁起の良くない話を、以前テレビで聞きました。
自動車レース中に宝船を見てしまうと・・・?
2009年(平成21年)の夏に、関西テレビで放送された
「稲川淳二の怪談グランプリ」
で、タレントの永田まりさんと怪談師のファンキー中村さんのお二人が、状況は違いますが、宝船の出て来る話を披露なさっていました。
まずは永田さんの話から。
永田さんは自動車の国内A級ライセンスをお持ちで、タレント活動の合間に、市販車による自動車レースに出場なさっていました。
あるレースに出場した際のこと。
レースの途中でオイル系統にトラブルが発生し、車内にオイルの臭いがし始めました。
その時、永田さんの頭の中に、「宝船」のイメージが浮かび上がったそうです。
そして、なぜだか急に恐怖心を感じ、ピットに戻ると修理を待たずにリタイア。
そのままガレージに入り、怯えていたそうです。
そこへ、チームのベテランメカニックがやって来ました。彼は永田さんに
「宝船を見たんやろ?」
と、説明もしていないのにズバリ言い当てたそうです。
そのメカニックによると、今までに他のドライバーでも、同じくレース中に宝船の映像を思い浮かべた人が何人もいるとのこと。
その中には、レースを続行して事故を起こし、負傷したドライバーもいれば、永田さん同様レースを途中で棄権したドライバーもいたそうです。
モーターレース界では、レース中に宝船を見てしまったドライバーは、マシンの状態の如何を問わず、レースを中止しリタイアするのが不文律となっているそうです。
そのまま走り続けることは、タブーとされているとのことです。
なぜレース中にドライバーが宝船の映像を思い浮かべるのかは、謎のままです・・・。
神輿をかついでいる時に見た、謎の山車(だし)とは?
続いて、ファンキー中村さんの話。
東京在住のある男性が経験したという話です。
その男性は生まれも育ちも東京という「江戸っ子」です。
男性の地元の街では、伝統のあるお祭りが毎年開催され、全国から観光客が多数見物に来る、有名なお祭りです。
男性も毎年お祭りに参加して神輿をかつぎ、近年は世話役も務めていたそうです。
ある年のお祭りで、男性は地元の同じ地区の仲間と一緒に、神輿をかついで練り歩いていました。
ふと前方を見ると、宝船をあしらった、華やかな飾り付けの山車(だし)が進んでいるのが目に入りました。
「綺麗な山車だなあ。どこの地区のだろう?」
と思ったそうです。しかし、しばらくすると目の前が暗くなり、男性は意識を失ってしまいました。
男性が目を覚ますと、ベッドの上に寝かせられており、家族や友人たちがのぞき込んでいました。
実は、男性は神輿をかついで歩いている途中に、急に心臓発作を起こし、倒れてしまっていました。
お祭りには医師や看護師、救急隊員が帯同していたので、すぐに心臓マッサージなどの蘇生措置を行い、待機していた救急車で近くの病院に運ばれました。
おかげで一命を取り留め、後遺症も残らなかったそうです。
退院後、男性は宝船のことを思い出し、お祭りの事務局にお礼に行った際、友人に尋ねました。
ところが友人からは、
「記録を調べたけど、そんな飾り付けの山車なんて、エントリーしてないよ。」
という意外な答えが返ってきました。
では、お祭りの当日、心臓発作で倒れる前に男性が見た山車は、一体何だったのでしょうか・・・。
最後に・・・。
しかし、「宝船」の夢を見ると(特に初夢)、その年に幸運が舞い込んでくるという話も多数あります。
ベストセラー実話怪談本「新耳袋」にも、宝船の夢にまつわる話が収録されています。
また、「怪談住職」として有名な三木大雲住職の最新著書(8月発売)にも、宝船に乗ってきた大黒天の夢の話が収録されています。
前述のお二人の話は、確かに不穏な話ではありますが、最後は人が不幸から免れる話です。
むしろ、宝船のイメージを頭に浮かべたことで、不幸から救ってもらったと考えることもできます。
やはり、宝船は縁起の良い存在なのでしょうか。
残念ながら、私は宝船の夢を見たことがありません。
常に「金持ちになりたいなあ~。」と考えているボンクラ中年男の所には、宝船もやって来てくれないのでしょうか・・・。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。