私は小学生の頃からの
「怪談ファン」
です。
このブログでも、怪談ネタをいくつも書いています。
巷で語られる怪談ネタの中で、多いのはやはり
「病院の怪談」
です。
病院は、様々な人たちの生と死が交差する場所です。
心霊現象が起きても、何の不思議もありません。
親戚の医療従事者は、心霊体験や怪談が豊富?
私も今まで、数え切れないほどの病院怪談を、読んだり聴いたりしてきました。
最近、あることに気付きました。
「そう言えば、ウチの親戚って看護師が多いよな・・・。」
私や嫁の親族・親戚には、現役あるいは元看護師、病院職員といった
「医療従事者」
が数人います。
そうした人たちは、実際に心霊・怪奇体験をしたことがあるのでしょうか?
実話怪談に出て来るような話を、病院で聞いたことがあるのでしょうか?
今の病院は、夜でも割と明るいらしい・・・。
年末年始に顔を合わせた、三人の医療従事者に、「病院の怪談」について尋ねてみました。
一人目は、兵庫県の某総合病院に勤務する、40代の男性看護師。
自身は、今までに心霊体験はないとのこと。
「夜勤の見回りといっても、病棟の廊下や階段って常夜灯が点いてて、結構明るいんです。病室の中も、慣れるとそれほど暗くないです。」
霊安室で、何か不思議な体験をしたことは?
「ないですね。霊安室も、常に灯りが点いてます。それに、部屋の外に人(葬儀関係者など)が詰めてることが多くて、実は怖くないです。」
私は、少しションボリしてしまいました・・・。
『女の子がベッドの周囲を!』と訴える患者が・・・。
「でも、不思議な話はいくつかありましたよ。」
どんな話!?
「ある病棟に、手術後やICU(集中治療室)から出て来た患者さんが、経過観察のために入る病室が4部屋並んでます。」
「時々、患者さんの中に『夜中に小さい女の子が、ベッドの下や周囲をウロウロ動き回る!』と訴える人がいます。」
それって、「術後せん妄」ですか?(手術後間もない時期に、麻酔や点滴などの影響で、幻覚を見てしまう現象のこと)
「そのケースもあるかもしれません。ただ、そういうことを訴える患者さんは全員、4号室の患者さんなんです。」
他の部屋の患者さんは?
「1〜3号室では、そういうことを言う患者さんは一人もいませんでした。」
患者たちに接点はなし、大部屋でなく噂も広まらないが・・・。
当然ながら、そういう話をする患者さんたちには、全く接点がないそうです。
また、何週間も入る病室ではなく、一時的に入るだけの病室です。
大部屋ではなく、他の患者さんはいません。
なので、事前にそうした噂話を聞かされることもないそうです。
あくまでも、病棟スタッフだけが知る話のはずなのですが・・・。
この話を聞いて、以前読んだ
「忌み地」(福澤徹三・糸柳寿昭 著:講談社文庫)
にも、東北の女医さんが語っていた、同様の話があったのを思い出しました。
地域は違えど、似たような現象は起こっているのです・・・。
亡くなった患者が、あと三人連れて行く・・・?
「もう一つ、不思議な話があります。」
どんな話?
「ある診療科の病棟なんですけど、そこでは時々、一人患者さんが亡くなると、他の患者さんが三人、割と短期間で亡くなります。」
重症の患者さんが多い所なら、あり得ることでは?
「そこは、症状の重い患者さんは割と少ないんです。でも、どなたか一人亡くなると、他の患者さんにも、容体が急変する人が出て来ます。それが大抵、三人なんです。」
「入院患者さんの間でも、『○✕さんが淋しがって、道連れにして行ったんだ・・・。』と、噂になってました。」
『七人ミサキ』ならぬ『四人ミサキ』?
怪談の中でも有名な話に
「七人ミサキ」
があります。
七人ミサキに取り憑かれて、ある人が亡くなると、その人の霊は一列に並んでいる人の後ろに並び、仲間になります。
反対に、列の先頭に並んでいる人(霊)は列から離れ、成仏できると言われています。
そして、一人加わると先頭の一人が成仏するという
無限ループ
が続くそうです。
上記の話だと、まるで
「四人ミサキ」
です・・・。
最後に・・・。
やはり現役のプロの話は、真実味があって怖いです。
私にとっても、人生初の「怪談取材」となりました。
他の二人から聞いた話は、後日お話しする予定です・・・。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。