2021年(令和3年)8月、お盆の時期に、法事のため実家に帰りました。
実家と言っても、自宅から電車で1時間弱、同じ都道府県内です。
朝9時頃出発し、10時ちょっと過ぎには到着していました。
法事の後、一冊の冊子が!
私の家系の宗派は
浄土真宗本願寺派
です。
最寄りのお寺からお坊さんがいらっしゃり、お経を唱えてくださいました。
法事そのものは、1時間ほどで終わりました。
お坊さんは、一冊の冊子を置いてお帰りになりました。
昼食を食べて一休みしている時、ダイニングのテーブルの上に、先ほどの冊子が載っているのを目にしました。
表紙を見て驚いた!
何気なく手に取ってみると、表紙は浴衣姿で団扇を手にした若い女性。
「何の冊子かな?」
と視線を上部に移すと、
「MIDOsan 御堂さん」
という文字。
2021年8月号とあります。
続いて下部を見ると、
「浄土真宗本願寺派 〜寺」
と書かれています。
「お寺でこんな冊子を作ってるのか・・・。」
と思いながら、表紙の女性の横の文字を見ると、
「’21 おBON読本 まだまだ死ねない 女優・和泉雅子が見た北極点」
とのタイトル。
「おBON」
「まだまだ死ねない」(この部分は文字が大きかった)
「和泉雅子」・・・
お寺の冊子らしからぬ言葉に、私は興味を惹かれました。
有名人が次々登場して、ビックリ!
ページをめくってみると、目次がありました。
それを見ただけで、驚いてしまいました。
巻頭インタビューは、表紙に書かれていた和泉雅子さん。
女優としても有名ながら、1989年(平成元年)に日本人女性として初めて、北極点到達を成し遂げられたことでも知られています。
インタビューは5ページにのぼりました。
その後のページにも、芸能界やスポーツ界の著名人のインタビューが、各人1ページずつ掲載されていました。
間寛平さん(タレント)
藤田弓子さん(女優)
みうらじゅんさん(イラストレーター)
壇蜜さん(タレント)
大八木淳史さん(元ラグビー日本代表)
五大路子さん(女優)
天達武史さん(気象予報士)
浅尾美和さん(元ビーチバレー日本代表)[掲載順]
と、そうそうたる顔ぶれです。
もはや冊子ではなく、雑誌と呼ぶべきです。
仏教につながる、真面目な内容だった!
一般の雑誌にありがちな、宣伝や自己アピールはありません。
皆さんの人生における経験や葛藤など、結構深い話ばかりでした。
寛平さんやみうらさんのインタビューには、笑える話もありました。
しかし全体的には、真面目に締めくくられていました。
他にも、学者さんやお医者さんの文章、カウンセラーさんの対談などが載っていました。
私の予想をはるかに超える、レベルの高さでした。
発行は、大阪本町の『北御堂』だった!
裏表紙を見ると、発行所が
「本願寺 津村別院 大阪教区教務所」
となっていました。
それと所在地を見て、納得がいきました。
大阪市中央区本町(大きなオフィス街)
にある
「北御堂」(きたみどう)
のことでした。
大阪メトロ(地下鉄)御堂筋線「本町駅」からすぐ近くの場所にあり、大阪人や関西人には有名な所です。
「なるほど。北御堂が作っている雑誌だから、有名人にインタビューもできて、凝った内容になってるんだな。」
と思った次第です。
多くのお寺で配布。年間購読料も安い!
全国にある浄土真宗のお寺の多くで、配布されているそうです。
法事などの際、お坊さんから無料で頂いて初めて、「御堂さん」の存在を知ったという方も多いはずです。
一応、一部
定価110円(税込)
です。
定期購読する場合は、自宅に郵送してもらえます。
年間購読料2,400円(消費税・送料込み)
となっています。
最後に・・・。
この記事を書くに当たり、再度読み返しましたが、やはりよく出来ています。
お金を出して読む価値があると思います。
以前このブログでご紹介した
「ビッグイシュー」(ホームレスの人たちが街頭で販売)
皆様は「THE BIG ISSUE」(ビッグイシュー)という雑誌をご存知でしょうか?「そんな雑誌、書店で見かけたことないけど・・・?」とお思いの方もいらっしゃるでしょう。それは当然で、一般書店では販売[…]
と同様、薄い雑誌(約40ページ)ながら中身は濃い、侮れない雑誌です。
「定期購読してみようかな。」
と思い始めている自分に気付きました・・・。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。