京都「大垣書店」と大阪「田村書店」が勢力拡大中!

私は、幼少の頃から本が好きです。

このブログでも、小説・マンガ・ノンフィクションなど、様々な本に関する記事を書いてきました。

皆様もご存知の通り、書籍を取り巻く環境は、21世紀に入り大きく変化しました。

 

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本の売上は年々減少・・・。

第一に、書籍の売上高が年を追うごとに減少しています。

小説を始めとする活字本はもちろんのこと、マンガですら全体の発行部数は下り坂です。

あの「週刊少年ジャンプ」も、1980年代の絶頂期に比べると、半分程度の発行部数です。

単に

「若者の本離れ」

が進んでいるだけではありません。

「全世代の本離れ」

が加速しています。

 

電子書籍が紙の書籍を侵食!

第二に、インターネット経由で発行され、読者はパソコン・タブレットやスマートフォンで読む

「電子書籍」

の市場が、徐々に広がっています。

紙媒体の書籍が絶滅することはないと思います。

しかし、出版社側の負担・リスクが小さい電子書籍の比率は、今後も増えていくでしょう。

 

本が売れないと、書店にも影響大!

「本が売れない」状況は、本を売る

「書店」

にとっても重大問題です。

全国的に有名な大手書店チェーンも、その影響から逃れることはできません。

最大手のジュンク堂書店も、2020年(令和2年)には、京都と名古屋の大型店舗を閉店させました。

2020年から始まったコロナ禍により、全国の多くの書店が、まだ時短営業を余儀なくされています。

大手は、自前のネット通販サイトでの販売強化を目指しています。

しかし、「本のネット販売」と言えば、巨人

Amazon.com

が圧倒的優位に立っています。

かく言う私もここ一年ほどは、本はAmazonでしか買っていません。

 

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京都と大阪の書店グループが、勢力拡大中!

そんな状況の中、関西地方で二つの中堅書店グループが、勢力を拡大しつつある事実に気付きました。

京都市に本社を置く

「株式会社 大垣書店」

大阪府豊中市に本社を置く

「株式会社 田村書店」

です。

二社とも現時点では、ジュンク堂や紀伊國屋書店に比べればマイナーな書店です。

全国的な知名度は低いです。

しかし二社とも近年は、店舗出店のエリアを拡大しています。

野心のようなものを感じます。

 

『大垣書店』は京都で地盤を固め、府外にも進出!

まず、京都の「大垣書店」からご紹介しましょう。

大垣書店Webサイトによると、1942年(昭和17年)7月創業という老舗です。

戦後の1950年(昭和25年)9月に法人化しています。

京都市内から徐々に店舗を増やし、営業地域を広げていきました。

2021年(令和3年)10月現在、京都府の他に滋賀県、大阪府、兵庫県、広島県、岐阜県、静岡県、東京都、埼玉県、北海道に出店しています。

店舗数は39店舗(うち業務提携2店舗)で、京都府内に22店舗があります。

Webサイトも本格的な造りになっています。

 

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21世紀になってから存在を知った!

私が大学生だった30年ほど前は、「大垣書店」の存在を知りませんでした。

京都で有名な書店と言えば、「丸善」しか思い浮かびませんでした。

21世紀に入ってから、京都市内の繁華街で初めて「大垣書店」を見かけました。

それ以降、京都へ行くと「大垣書店」を目にする回数が増えていきました。

ジュンク堂のような巨大店舗ではありませんが、繁華街の店舗はかなり広いという印象を、入ってみて受けました。

さすが京都が地盤の書店だけあり、京都関連の書籍はガイドブック以外も非常に充実しています。

 

大阪・兵庫など他府県へも徐々に進出!

そして、大阪府内への出店も始まっています。

大阪府で最南端の店舗は、堺市の

「イオンモール堺鉄砲町店」

です。

今後も、大阪市や堺市などへの出店を計画しているのでしょうか。

兵庫県にも進出しており、関西圏での勢力拡大へと着実に進んでいるようです。

他の都道府県への出店も結構していて、東京都にも(23 区内ではありませんが)2店舗出店しています。

いずれは23 区内進出でしょうか。

 

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『田村書店』は大阪北部が中心!

続いて「田村書店」ですが、こちらも1948年(昭和23年)創業と歴史があります。

1967年(昭和42年)に法人化しています。

ただし、「田村書店」のWebサイトには会社概要などの情報が全くなく、他のサイトなどの情報ですので、100%正確かは定かではありません・・・。

2021年10月現在、大阪府に12店舗、兵庫県に3店舗の合計15店舗を営業中です。

大阪府北部の豊中市に本社があり、豊中市を含む「北摂地域」に9店舗があります。

同じ大阪府でも、北摂以外の人には馴染みがありませんでした。

しかし現在は、大阪市に

西九条店と天下茶屋(てんがちゃや)店

和泉市(大阪府南部)に

ららぽーと和泉店

があります。

 

倒産した書店の、好立地の跡地に出店!

天下茶屋店は、3年近く前までは

「天牛堺書店 天下茶屋店」

でした。

「天牛(てんぎゅう)堺書店」は、名前に「堺」が付いている通り、大阪府堺市を中心とした書店チェーンでした。

しかし、2019年(平成31年)1月に破産してしまいました・・・。

天下茶屋店も閉店となりました。

その跡地に、しばらくして「田村書店」が天下茶屋店をオープンさせたのです。

すぐそばが南海電車「天下茶屋駅」と、大阪メトロ(地下鉄)堺筋線「天下茶屋駅」です。

非常に良い立地です。

 

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大阪府中部・南部進出の足掛かり?

また、ららぽーと和泉店は名前の通り、三井不動産系のショッピングモール

「ららぽーと和泉」

内に出店しています。

南海電車高野線が乗り入れている、泉北高速鉄道「和泉中央駅」からバスで行けます(大抵の人は、自家用車でららぽーとまで来ます)。

天下茶屋店とららぽーと和泉店は、大阪府中部及び南部への勢力拡大の足掛かりではないでしょうか。

 

最後に・・・。

関西地方でも、やはり書店と言えばジュンク堂と紀伊國屋が二大巨頭です。

しかし、「大垣書店」と「田村書店」は、そうした業界勢力図を塗り替えようとしているように感じます。

出版不況の今、この二社の今後には注目していきたいところです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

興味がございましたら、こちらもお読みください。

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