「penny pincher」って?
確かに、大学受験や英検・TOEICの単語集にはなかなか出て来ないでしょう。
penny とは、「1セント(硬貨)」を意味します。
1セント×100 =1ドルなので、大雑把に言えば1セント=1円といった感じでしょうか。
否定文で使われると、「ほんのわずか(少し)」という意味を持ちます。
では、「penny pincher」とはどんな人、あるいは物を指すのでしょうか?
研究社 新英和中辞典によると、口語であり、
「けちんぼう」、「しみったれ」という訳語になります。要するに、ケチな人のことです。
他にも「お金に細かい人」、「せこい人」、「節約家」と訳すことができます。
「pincher」は、「pinch」する人のことです。
「pinch」と来ると、日本語でも使う「ピンチ」(危機、窮地)を真っ先に連想しますが、動詞では「(指先で)~をつまむ、挟む」という意味を持ちます。
penny をつまむ人、つまり1セントを1枚ずつつまんで使う人=「ケチ」というイメージのようです。
なお、pinch が自動詞の場合、「(生活などを)切り詰める」という意味にもなります。
よって、英語圏の人から
「He(She)is a penny pincher.」
と陰口を囁かれていたら、「彼(彼女)ってケチだよね。」と思われているということです。
しかし、個人的には特に気にすることはないと考えます。
対人関係に悪影響を及ぼすレベルでなければ、無駄な出費をなるべく避け、節約に勤しむことはむしろ美徳と言えるでしょう。
例えばアメリカでは、格差問題やコロナ禍の影響で、個人の貯蓄率は多少上がっているらしいですが、まだまだ日本(貯蓄率が減少傾向です・・・)よりも低いです。
ローンやカード払いで物を買いまくり、毎月の支払いのやりくりに頭を悩ませる人が多いと聞きます。
そんなキリギリスのような生活スタイルよりは、アリのようにコツコツ貯蓄して万一の時に備える生活スタイルの方が、超格差大国アメリカで生きる上では有効だと思うのですが・・・。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。