借金取りに破産申立の方法を尋ねてくる債務者!

このブログでは、債権回収すなわち「借金取り」に関する記事や、破産などの法的手続に関する記事を、今までかなり書いてきました。

借金の返済が不能となった債務者が、裁判所へ破産や個人再生を申し立てることは、珍しい話ではありません。

 

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大抵は、弁護士に手続事務をやってもらう!

当然ですが、債権者の承諾など必要ありません。

ある日突然債権者の元に、債務者の代理人弁護士から破産申立などを行う旨の

「受任通知」

が届きます。

それ以降は債権者は督促行為ができず、申立や裁判所の手続を待つだけになります。

破産などの申立は債務者自身で行ってもいいのですが、大抵の人は弁護士に相談し、申立手続を代わりにやってもらいます。

 

まれに、債権者に破産の相談をする債務者がいる!

例えば破産すると決意したら、人の紹介やネット検索などで弁護士を探して、事務所へ相談に行くのが一般的な過程です。

ところが、債務者の中には何を思ってか、債権者の所に破産の相談に来る人がまれに存在します。

債権者としては、返済につながる話のみが重要です。

返済できない理由を延々と話され、1円の回収にもつながらないのは正直

「時間の無駄」

としか言えません。

ましてや、

「どうやったら破産できますか?」

などと聞かれても答えようがありません。

 

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ある日、滞納がちの債務者から電話が・・・。

私が無担保債権の回収に携わって、2年ほど経った頃だったと思います。

担当していたある債務者から

「近いうちに相談に行きたい。」

との電話がありました。

相手はしばらく返済が滞りがちで、私は何回か督促文書を送っていました。

「返済の猶予を求めに来るのかな?」

と思いましたが、面談日時の約束をしました。

 

債務者の男性が、突然『破産ってどうするの?』!

約束当日、事務所を訪れた債務者は、40歳少し手前の男性でした。

接客ブースで、男性はまず現状を説明し始めました。

長々と話はしませんでしたが、生活も厳しい状況で、今後の安定した返済が難しそうなことは

すぐに分かりました。

その後、男性は唐突にこう切り出しました。

「ところで、破産ってどうやったらいいんですか?」

私は一瞬絶句しました。

債務者が債権者に破産の方法を尋ねてくるって、一体どういうこと?

この人、何を考えてるんだ・・・?

 

債務者は『他に聞ける人がいない。』と食い下がる・・・。

男性は全く悪びれる様子もなく、

「法律のことは全然知らなくて、周囲にもそういう方面に詳しい人がいないんです。」

と話を続けます。

「こちらは法律のプロではありませんので、詳しい事は弁護士さんにお聞きになられた方がいいですよ。」

と、こちらは無難に返す他ありませんでした。

それでも男性は引き下がらず、

「弁護士の知り合いもいなくて、どの弁護士に相談に行けばいいかも分かりません。それに、弁護士って相談するのもお金が要りますよね?分かる範囲でいいんで、裁判所への申立の手続とか費用とかを教えてください。」

と頼んで来ます。

私は

「間違った内容をご説明してしまうと、ご迷惑をかけてしまいますので・・・。」

とかわし続け、その日は帰ってもらいました。

 

最後に・・・。

それから1ヶ月ほどしたある日。

その債務者の代理人弁護士から、破産申立の受任通知が届きました。

私は何となく、ホッとした気分になりました・・・。

以降、今までに2~3人の債務者から破産の相談をされたことがあります。

「ミナミの帝王」や

「闇金ウシジマくん」

だったら、ボロクソに怒られ、下手をすれば

「タコ部屋送り」

になるでしょう(笑)。

借金を抱えていらっしゃる方は、間違っても債権者に

「債務から逃れる相談」

は持ちかけないようにご注意ください・・・。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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