皆様は金融機関(銀行、信用金庫、信用組合、ゆうちょ銀行、ネット銀行)の口座をいくつお持ちでしょうか?
もちろん、一つしかお持ちでない方もいらっしゃるでしょう。
ただ個人的には、一般的には2~3くらいの口座をお持ちではないかと思います。
最近はマネー雑誌などで
「給与振込・口座引き落とし用」
「長期貯蓄用」
など、用途に合わせて口座を使い分けることも推奨されています。
一部のネット銀行でも、そうした用途に使いやすいサービスを打ち出しています。
かく言う私は、実は9つの口座を持っています。
どんな用途で分けているのか?
「そんなに沢山持ってても、管理がややこしくなるだけだろ!」
「利率の高いネット銀行とかにまとめて預けた方が、利息も多くなるのでは?」
というご意見も当然出て来るでしょう。
身内である嫁からも
「もう少し減らした方が楽じゃない?」
と言われています。
確かに一理ありますが、現在は9つのままです。
地銀の二つは同じ銀行です。
一つは就職してすぐ、職場に来た営業の人に勧誘されて開設しました。
今もずっと、給与振込用・引き落とし用として使っています。
もう一つは、昔両親が作ってくれた口座で、貯蓄用にしています。
メガバンク三つのうち、二つはこれまた同じ銀行です。
一つは、一人暮らしをしていた部屋の家賃引き落とし用に、半年分ほどの金額を定期的に入れていました。
もう一つは、貯蓄用です。
三つ目は、口座開設とクレジットカードの申込を同時に行い、カードの引き落とし口座にしています。
ここには20~30万円ほどしか入れておらず、残高が減って来たら年1回ほど補充する程度です。
ネット銀行三つのうち、二つは同じ銀行に、普通口座と証券取引用口座を持っています。
もう一つは、純金積立の引き落とし用口座です。
最後の一つは、ベタですがゆうちょ銀行です。
預金総額は少なくても、不測の事態への備えはしておくべき!
私は大富豪でも何でもないので、それぞれの口座に入っている金額は大した額ではありません。
しかし用途用に分けておくと、どれか一つの口座がシステムトラブルにより使用不能になっても、緊急措置が取れます。
最近もトラブルのあった「青い銀行」は別格としても、金融機関のITシステムがトラブルに見舞われることは、
「あり得ること」
として覚悟しておく必要があります。
考えるのも恐ろしいですが、最悪の場合は自分の預金データが消失してしまう恐れもあります。
色々な証拠を出して復活させるにも、ある程度の時間がかかります。
一カ所に資産全てを集約してしまうと、上記のような想定外のトラブルが起きた場合、しばらく身動きが取れなくなります。
現金が必要な場合や、金融機関の数が少ない場合もある・・・。
キャッシュレス化が進む現在では、手元にあまり多額の現金を持たない方が増えています。
しかし、日常生活の全ての機会でキャッシュレスというまでには至っていません。
現金を下ろせないと、日々の生活に支障を来す場合もあります。
口座のトラブルが解決するまで、ずっとカード払いで乗り切れることばかりとは限りません。
また、転勤などで他の地方へ移住した場合も、口座を一つしか持っていないとかなり困る可能性があります。
いくらメガバンクと言えども、地方によっては支店が一つもない地域が意外と多いのです。
その地方に地盤を持つ地方銀行や信用金庫の勢力が非常に強く、そこの口座なしでは不便ということも結構耳にします。
私の昔からの友人が、6年ほど前に京都市に転居しました。
京都市と言えば大都市なので、メガバンクやりそな銀行(関西地方に支店が多い)の支店くらいはあるだろうと思っていたそうです。
ところが、彼の住む地域(山科区辺り)には、そうした銀行の支店どころかATMも見当たりませんでした。
実は京都では、信用金庫の力が強いのです。
最大手の「京都中央信用金庫」の勢力は、京都府の指定金融機関である「京都銀行」を上回ると言われています。
最後に・・・。
私のように9つも口座を持つ必要は、正直言ってほぼありません。
しかし、一般の金融機関やネット銀行のどこか一つに預金や引き落としを集中させてしまうと、非常に危険だと思います。
有名なことわざに
「全ての卵を一つのカゴに入れるな。」
という言葉があります。
リスクの分散を推奨する言葉です。
IT・ネット社会を生きている我々は、いかにリスクを軽減させるかを常に考えておくべきだと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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2020年(令和2年)の春から初夏あたりにかけて、次のような話題がよく報じられました。「証券会社の新規口座開設件数が、急上昇中!」という類のもので、ご記憶の方も多いでしょう。 [adcode][…]
