投資の前にまず貯蓄!「タネ銭」を貯めよう!

2020年(令和2年)の春から初夏あたりにかけて、次のような話題がよく報じられました。

「証券会社の新規口座開設件数が、急上昇中!」

という類のもので、ご記憶の方も多いでしょう。

 

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コロナで在宅勤務、将来への不安から投資熱が加速!

主な理由として

(1)コロナ感染が日本でも拡大し始め、今後の生活に不安を感じる人が増えた。

(2)リモートワークで在宅勤務する人が増え、時間的余裕が生まれた。

(3)国から支給される給付金を注ぎ込む先として、投資が選ばれた。

などが挙げられていました。

それらに加え、アメリカで株式投資用アプリ

「ロビンフッド」

が爆発的に普及し、若者世代が株式投資にのめり込む状況が、日本でも話題になりました。

 

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円グラフが映るスマートフォン

 

日本でも今やネット証券の方が圧倒的に利用者が多く、新規口座開設へのハードルも低くなっています。

 

投資しようにも、先立つものが必要・・・。

それから一年が経とうとしています。

日本の株式市場も2020年の夏頃から、アメリカ市場に追随する形で回復して行きました。

2020年から投資を始めた初心者の方々は、その波に上手く乗って儲けることができたでしょうか?

ただ、世の中にはまだまだ投資には無縁の人も多数います。

全く興味がない人もいれば、興味はあってもまだ踏み出せない人もいます。

やはり、

「先立つもの」

すなわち資金がなければ始まりません。

特にコロナ禍という非常時では、

「ただでさえお金に余裕がないのに、投資に回すお金なんてない!」

という人も多いはずです。

 

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ある程度の余裕資金が貯まるまで、投資には手を出さないのが得策!

個人的には、ある程度の額の余裕資金が貯まるまでは、焦って投資に手を出さない方が得策だと考えます。

マスコミ、特に経済系・マネー系の雑誌やWebサイトなどでは、常に投資を煽る記事が多いです。

「手持ち資金が少額でもできる!」

のような文言が躍っています。

確かに投資の最低金額は、全く設けられていません。

しかし、あまり投資資金、いわゆる

「タネ銭」

が少ないと、株式においては買える銘柄がかなり限定されてしまいます。

また、一つの商品(株や投資信託、FXなど)に投入するとそれで終わりとなり、他の分野や銘柄に注ぎ込むことも不可能となります。

さらに、元手が小さ過ぎると儲けられてもプラスが非常に小さくなります。

たとえば短期間で数十%も元金が増えるようなことは、滅多にありません。

投資で勝っている人も、小さな利益を積み重ねることを繰り返す、割と地味な手法の人が多いのです。

そういう手法を採るにも、やはりある程度のタネ銭は必要です。

 

タネ銭貯金は、将来への貯金の次!

「ならば、一体いくらくらいタネ銭を貯めればいいんだ!?」

という疑問が出るのは当然でしょう。

もちろん

「人それぞれ」

ではありますが、私の個人的な考えは

「最低300万円、できれば500万円くらいは欲しい。」

です。

言うのは簡単ですが、実際に貯めるのは結構難しい金額だと思います。

仮に月5万円貯金するとして、300万円貯めるには5年を要します。

独身の実家暮らしで、ボーナスがもらえる勤め人なら、3年くらいで達成できるかもしれません。

ただ、年間50~100万円貯金するのは一苦労です。

特に、男女問わず家庭をお持ちの方には、そのしんどさがお分かりいただけるでしょう。

頑張って目標通りの金額を貯金できても、それを全額投資に充てられるか?という問題も出て来ます。

住宅購入、結婚、出産、独立開業、子供の教育資金などなど・・・。

人間、生きていると色々お金が必要になります。

貯めたお金の使い道の順番としては、間違いなくそうした方が先になります。

投資資金は、正直に言えば二の次、三の次です。

 

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焦って投資に走らず、まず貯蓄してから!

もちろん、若いうちから資産運用について考え勉強するのは、決して悪いことではありません。

ただ、巷でよく言われる

「若いうちだから、リスクを取った投資が可能!」

というセールストークには乗せられないようにすべきです。

本当に株式やFX、投資信託などへの投資がしたければ、今後の人生プランに必要なお金はしっかり貯めた上で、プラスアルファとして上記の300~500万円を追加で貯めましょう。

多くの若い人たちにとっては、かなり高いハードルです。

しかし、それくらいの金額が貯められないなら、投資には手を出さない方が得策です。

今後の人生において必要となりそうな分だけ確保しておけば、いざという時に慌てふためくこともありません。

もし余剰が出れば、そのまま貯めておけば何ら問題ありません。

 

最後に・・・。

とにかく、生活に支障を来さないお金で行うのが、投資で大負けしないための最初のポイントです。

最後に、身も蓋もないことをお伝えします。

投資をしている人の大半は、むしろ何の投資もしなかった方が、はるかに多くの資産を築けていたはず・・・というのが、世の中の厳しい現実です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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