資産を増やす方法は、投資本やマネー雑誌を読まないこと!

日本では、数年おきに一回くらいの間隔で、投資ブームが起こります。

不況や災害がきっかけとなることが多いです。

誰もが日々の生活、そして将来に不安を抱き、一財産築きたいと考えます。マスコミはそうした不安を煽り、銀行や証券会社もそれに乗じて大々的にキャンペーンを張ります。

そうして、投資家人口は一時的に増えますが、ほとんどの人は負けが込んでむしろ資産を減らしてしまい、投資から撤退してしまいます。このサイクルが繰り返されてきました。

 

スポンサードリンク

 

新型コロナの影響で、投資口座の開設ラッシュに!

今年の3月~4月頃といえば、新型コロナウイルスの感染拡大第1波に、我々日本人が恐れおののいていた時期です。この頃、ネット証券を中心とする証券会社への口座開設の申込件数が、急増したそうです。

経済活動が停滞し、自営業者、勤め人を問わず収入減の不安を抱えました。それに後押しされ、かなりの人数が投資家デビューしたようです。

株式やFX(為替取引)から投資信託、NISAに至るまで、広範囲の金融商品が注目を集めました。

 

投資本やマネー雑誌が百花繚乱!

書店やネット通販(Amazonなど)では、株やFXなどの投資テクニックや心得などを書いた「投資本」や、「マネー雑誌」が多数売られています。

「年間勝率80%!」

「1日10分で月○○万円稼ぐ!」

など、興味や金銭欲を刺激するタイトルが付けられた本が勢揃いです。

雑誌でも、

「次に爆上げするのはこの10銘柄!」

「不動産REITは今仕込め!」

のような特集を組み、何とか雑誌を買わせようと必死です。

 

スポンサードリンク

 

現実はそう甘くない・・・。

しかし、結論から言うと、この類の本や雑誌を読んでも、資産が一気に増えることなどありません。

初心者が勉強のために読んで、ある程度の金融知識を身につけることができるのは、確かにプラスです。

また、少数派ではありますが、安直な儲け話ではなく、きちんとした専門知識や投資への姿勢を伝えようとする、良心的な本や著者も存在します。

それでも残念ながら、大多数の投資本、マネー雑誌は、資産形成には役立たないばかりか、有害ですらあります。

かく言う私も、色々な投資本やマネー雑誌を読んできました。

その中には、射幸心を駆り立てるような本が多かったです。読んだ直後は「気分はカリスマ投資家」なのですが、いざ自分で投資を行ってみると、そう簡単に儲けられるはずもなく、簡単に金儲けはできないことを痛感します。

 

単純な真実に目覚めよう!

そして、いくつかの当たり前の事実に気付きます。

投資で大金を得た人間は、何冊も本など書かない!

資産を数年で10億円や100億円に増やした人間は、苦労して本を書いたりしません。1冊くらいならまだしも、何年間にもわたって何冊も本を出しているような人は、本の執筆が仕事すなわち生活の手段になっています。

金持ちだとは思えません。

キャリアや実績を自慢する人は怪しい!

「証券業界で40年のキャリアを誇る」

「予想が当たり過ぎて怖い。」

などと吹聴する人が結構多いです。しかし、証券業界関係者は、自分で投資を行うことはできません。株式評論家でも、自腹で投資をしている人はごく僅かです。

たとえ長年のキャリアがあっても、自分で投資をしたことがなければ、プレーヤーではありません。

プロ野球経験のない人間がプロ選手をコーチするなど、有り得ません。野球評論家も、元プロ選手ばかりです。

しかし投資の世界では、投資経験のない人間が、実際に投資を行っているプレーヤー、つまり投資家を指導したり、相場を評論したりということが、堂々とまかり通っています。

本当に儲かる情報は、他人に教えたりせず独り占めするもの。

「年収300万円から月収3000万円になる方法」

などの本を書いている人は、たとえ有料とはいえ、なぜそんな大事な情報を他人に教えるのでしょうか?私なら、そんな方法を知っていても、絶対に他人にしゃべったりしません。

 

結局、一番手堅い財テクとは・・・?

こうした真実が分かると、ほとんどの投資本やマネー雑誌は、読む気にならなくなります。

そうした本・雑誌を買っていたお金を貯金すれば、年間で結構な金額になります。

また、そうした本・雑誌のインチキまたは効果のない内容を実践し、損失を被ることがなくなります。よって、資産の減少を防ぐことができます。

結局、資産が増えることになります。

そうしながら、自分の力で色々試行錯誤し、自分に合った投資スタイルを模索することで、投資の力が少しずつ上がるのだと思います。

 

最後に・・・。

これまで色々書いてきましたが、本当に役に立つ本もあり、そうした本(あるいは記事)を書く真面目な著者も確かに存在します。

そうした本や著者に共通する点は、

「甘いことを言わない(書かない)。」です。

例えば、故・林輝太郎さんの著書は今でも購入可能ですが、

「楽して儲けられる必勝法」や

「高確率で勝てる銘柄の見つけ方」

などは全く書かれていません。むしろ、地味で根気のいる作業や、博打的でない技術論などが書かれています。

投資は、焦らず慌てず、資金をゼロにして撤退させられないように、細く長く続けていこうと、日々自分に言い聞かせています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

興味がございましたら、こちらもお読みください。

関連記事

2020年(令和2年)の春から初夏あたりにかけて、次のような話題がよく報じられました。「証券会社の新規口座開設件数が、急上昇中!」という類のもので、ご記憶の方も多いでしょう。 [adcode][…]

アメリカの紙幣の山
関連記事

新型コロナウイルスの感染拡大により、自営業の方々はもとより、サラリーマン・OLといった勤め人の方々も、給料・ボーナスのカットや、ひどい場合には解雇や倒産という形で、マイナスの影響を受けていると思われます。そうした状況を受けて、インタ[…]

粗大ゴミのパソコンモニター