飲料メーカーの
チェリオ
は、コカコーラやサントリーのような超大手ではありません。
しかし、個性溢れるドリンクを多数発売し、独特の存在感を示しています。
社名と同じ名前の
「チェリオ」
コンビニにも置いてある
「ライフガード」
などをお飲みになられた方も多いはずです。
チェリオの自販機では、殆どの商品が(500mlペットボトルも含む)
1本100円
で買えます。
あらゆる物の値段が上昇している
「値上げニッポン」
にあって、チェリオは庶民に優しいメーカーだと言えます。
私はチェリオの大ファンで、家の近所のチェリオ自販機の場所をチェックしています・・・。
皆様は、「チェリオ」という飲料メーカーをご存知でしょうか。チェリオ(CHEERIO)の正式社名は、㈱チェリオコーポレーション。1961年(昭和36年)8月1日創立(チェリオWebサイトより)。大阪府高槻市で創業されま[…]
ある夏の日、チェリオ自販機を見ると・・・。
あれは確か、2022年(令和4年)7月頃だったと記憶しています。
夫婦で最寄り駅のそばのスーパーに、買い物に行きました。
買い物の後、暑さで喉が渇いた私は、一台の自販機へと向かいました。
スーパーの横にある自販機コーナーの一台が、チェリオの自販機だったのです。
炭酸強めの
「ジャングルマン」
を買おうと、財布から100円硬貨を出しました。
清涼飲料メーカーの「チェリオ」は、超大手ではありません。しかし、個性的な商品のラインナップで知られ、独自の地位すなわち「オンリーワン」の地位を確立しています。「話題性バツグン」「通好み[…]
その時ふと、自販機のある商品に目が止まりました。
銀色をベースとしたアルミ缶、大きさからして内容量は250ml。
ロゴが書かれていますが、独特の字体でよく読めません。
新商品のようです。
値段は・・・視線を下げると、
何と1本500円!!!
安さが売りのチェリオから、超高額ドリンク?
「えっ?1本500円?どういうこと?」
私は驚きました。
「レッドブル」
に代表されるエナジードリンクですら、1本200円そこそこです。
その2倍を超える値段と、安さが売りのはずのチェリオがこんな超高額ドリンクを売っていることの両方に、衝撃を受けました。
その場ではもちろん買わず、100円でジャングルマンを買って飲みました。
しかし帰宅する途中も、
「あのドリンクは一体何だったのか・・・?」
との疑問が、頭から離れませんでした。
2023年も、あのドリンクは売られていた!
その後しばらくすると、そのドリンクのことは私の頭から消えてしまいました。
その後数ヶ月経った2023年(令和5年)の春頃、また件のチェリオ自販機で飲み物を買う機会がありました。
すると、まだ1本500円の缶飲料は売られていました。
興味を惹かれましたが、
「1本500円ともなると、なかなか手が出ないよな・・・。」
と思い、その時も買いませんでした。
もう一度商品名を確かめると、
「CBDX」
という名前のようでした。
値段が高い理由が判明?
帰宅し、
「チェリオ CBDX」
とネット検索してみると、驚くべき事実が判明しました。
商品名に入っている「CBD」は、
「カンナビジオール」
という成分でした。
大麻草の成熟した茎・種のみから抽出・製造されるそうです。
大麻取締法上の「大麻」には該当しないとのこと。
我々が大麻に抱いている
「一時的に気分がハイになる」
「中毒性・依存性がある」
といった現象もないようです。
むしろ、気分をリラックスさせる効果があるとか・・・。
「これが、値段の高さの理由か・・・。」
私は勝手に納得してしまいました。
中学3年生が挑戦!触発されて・・・。
その後2ヶ月近く経った頃、いつも通っている美容室で、オーナーの息子さん(中学3年生)が
「CBDXを買って飲んだ(!)」
という話を聞きました。
息子さん曰く
「味は美味しかったけど、しばらくしてお腹が痛くなった・・・。」
とのこと。
しかしお父さんであるオーナーによると、
「飲んだ後もアイスクリームとかお菓子とか食べてたから、あのドリンクのせいじゃないと思う(笑)。」
自称
「マイナー飲み物オタク」
の私としては、大変焦りました。
「中学3年生が500円出してチャレンジしたのに、自分がまだ躊躇しているのは如何なものか・・・。」
数日悩んだ後、意を決した私は、駅前に行く用事のついでに、あのチェリオ自販機へと向かいました。
「CBDX」はまだ売られていました。
私は財布から500円硬貨を取り出し、ようやく「CBDX」を1本購入しました。
家に帰ると、冷蔵庫の中に入れました。
しばらく手を付けなかったが、ついに・・・。
しかしその日から約3ヶ月、「CBDX」は冷蔵庫の中で眠ったままでした・・・。
昔からお腹の弱い私としては、大麻の成分が云々というより、
「飲んで腹が痛くなったらどうしよう?」
という不安を抱えていたのです。
前述の美容師さんの息子さんが腹痛を起こしたのと、カンナビジオールとは何か関連があるのでは?
そのため、外出の前日は飲まないようにするなどしているうち、飲む機会をどんどん失っていきました・・・。
2023年(令和5年)11月某日、私は冷蔵庫から「CBDX」を取り出し、グラスに注いでみました。
画像をご覧いただくと、白濁色でりんごジュース(ストレート果汁)に似た色合いなのがお分かりでしょう。
そして、飲んでみました。
微炭酸で、ライチ風味に感じました。
某サイトでは、
「フルーティーハーブのフレーバー」
と表現されていましたが、ハーブっぽい味は感じませんでした。
嫌な後味は全くなく、グラス2杯で250mlをあっと言う間に飲み干してしまいました。
飲んだ後も、幸い腹痛は全く起こりませんでした。
そして、特にリラックスした気分にもなりませんでした・・・。
最後に・・・。
ただ残念ながら、「ライフガード」や「ジャングルマン」のように、何度も飲みたいという気にはなれませんでした。
私がライチ風味が苦手なせいかもしれません。
そしてやはり、1本250mlで500円という価格が、販売促進への非常に高いハードルとなっています。
あと2〜3年もすれば、
「幻のドリンク」
の仲間入りする恐れもあります。
興味をお持ちの方は、今のうちに一回だけお飲みになってはいかがでしょうか・・・。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。