日本は、世界の中でも
「治安が著しく良い国」
として有名です。
しかし近年は、毎日のように日本のあちこちで凶悪犯罪が起こっています。
そして
「泥棒」
すなわち窃盗、空き巣、強盗といった犯罪も多いです。
2020年(令和2年)からのコロナ禍にあっては、休業中の飲食店、在宅勤務で無人のオフィスが狙われる事件が多発しました。
街の風景に溶け込む、目立たない格好が基本!
昔のマンガやアニメでは、泥棒と言えば
「ほっかむり」
「唐草模様の風呂敷」
という出で立ちで描かれていました。
しかし現代では、そんな格好の泥棒など皆無でしょう。
ただ、基本的には目立たない格好、他人の印象に残らない格好のはずです。
日中でも夜間でも、なるべく街の風景に同化して隠れてしまう、そういう格好が理想でしょう。
商店街のお店に、夜中に泥棒が・・・。
昔、私が一人暮らしをしていた頃でした。
ある用事で大家さんを訪ね、用事が終わった後に少し立ち話をしていました。
「最近、近くの商店街で泥棒が入ったらしいですよ。」
と、大家さんが話し出しました。
大家さんは古くから地元にお住まいで、商店街の方々とも長い付き合いだそうです。
「ある店なんですけど、そこの奥さんが夜中にトイレに行こうと、2階から1階に降りたそうです。すると、店舗スペースから何か物音がしたんです。店舗を覗いてみたら、知らない男の人が店の中を物色してたんですって。」
「泥棒と鉢合わせしたんですね。どうなったんですか?」
「奥さん、ビックリして悲鳴を上げたって言ってました。慌てて2階へご主人を呼びに行く間に、泥棒も逃げ出したそうです。幸い、何も盗まれなかったみたいです。」
「それは幸いでしたね。怪我も負わなくて、何よりでしたね。」
「そうですね。それで、奥さんが言ってました。泥棒って、普通の格好だったそうです。」
「どんな格好ですか?」
「スーツにネクタイの、サラリーマンみたいな格好です。」
聞いていた私も驚きました。
スーツ姿の泥棒は、今までイメージしたことがありませんでした・・・。
スーツにネクタイ姿は、怪しまれにくい・・・。
ただ、スーツにネクタイという格好は、日常の至る所で見かける格好です。
昼間はオフィス街や繁華街、住宅街・・・どこでもそういう姿の男性はザラにいます。
夜間でも繁華街や駅前などで、帰宅途中や飲み歩いているスーツ姿の男性は、全く珍しくありません。
変に上下とも黒のジャージ、帽子を目深にかぶってという格好だと、周囲の風景から浮き上がります。
かえって悪目立ちしてしまい、警察官から職務質問される可能性も高まります。
そういう点では、スーツ姿は意外と合理的な格好なのかもしれません。
しかし裏返せば、スーツにネクタイの人だからといって、決して油断してはならないということです・・・。
泥棒の被害を最小限にするための工夫も・・・。
大家さんによると、商店街でも勉強会などを開き、様々な防犯対策をしているとのことでした。
その話の中で、印象に残ったことがありました。
万が一泥棒に入られてしまった時のために、すぐ見つけられる所に、
5千円札や1万円札が1枚入った封筒を置いておく
というものです。
盗みに入ったものの金目の物が全くないと、腹いせに店の中をメチャクチャに荒らして行く輩がいるそうです。
たとえ少額でも、現金を手にできれば静かに出て行くだろうと、保険のような意味でお金入りの封筒を
「見せ金」
として置いて置くのです。
最後に・・・。
2022年(令和4年)3月現在、日本が不況から抜け出せる兆候は、全く見られません。
今後も窃盗・空き巣などの犯罪件数は、増えこそすれ減りはしないでしょう。
我々一人一人が、しっかり防犯対策を講じていく以外には、道はないようです・・・。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。