若者はYouTubeに夢中?視聴者をナメてるテレビに未来なし!

あくまで個人的な意見ですが、現在のテレビ界は「詰んでいる」状態です。

ネット用語で言えば「オワタ」、「オワコン」というところでしょうか。

はっきり言って、質の劣化が著しいです。

もちろん試聴に値する番組もありますが、全体的に判断すると

「観る価値がない。」

と表現せざるを得ません。

私自身は、子供の頃は割と「テレビっ子」でした。

そのおかげで(?)、このブログのネタになるような事ばかりを記憶したまま大人になってしまいました・・・。

 

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最近の番組には、ほとんど興味が持てない・・・。

しかし、そんな私も最近はほとんどテレビを観ません。

夕食時に嫁と二人で、録画しておいたお気に入りの番組(クイズ番組がほとんど)を観るくらいで(1時間番組なら、2日で1本くらいのペースです)、他には朝や夜のニュースや情報番組を、チョコチョコながら試聴する程度です。

現在世の中で流行している番組(特にドラマ、バラエティー)にはほぼ関心がなく、ネットニュースで人気番組関連の記事が出ていても、全く意味が分かりません。

正直、面白いと少しも思えず、時間を費やして観る気になれない番組が多過ぎます。

それには、いくつかの理由があると考えます。

 

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出演者の顔ぶれが同じでウンザリ!

まず第一に、ドラマやバラエティー、ワイドショーなどに出ている人間が同じような顔ぶれです。

「この俳優、前のドラマにも出てたよな。」

「このタレント、他のバラエティーでも見かけたな。」

という感じで、マンネリ感の充満した番組が多いです。

特に、ジャニーズや秋元グループのタレントがテレビ界を牛耳っている印象さえ受けます。

 

日本人は、恋愛と笑いにしか関心がないのか?

第二に、番組の内容が特定の視聴者層(例えば、F1と呼ばれる20~30歳台半ばの女性層)をターゲットにしたものばかりで、ターゲット層以外の年齢層(特に高年齢層)がゆっくり落ち着いて視聴できる番組が、驚くほど少ないです。

翻訳家で映画評論家の柳下毅一郎さんが、ある著書の中で

「映画関係者は、F1世代の女性は恋愛にしか興味がないと思っているんじゃないか。」

という主旨のことをおっしゃっていました。

テレビドラマにも同じことが言えると思います。

現在ものすごいスピードで高齢化が進行している日本ですが、テレビ界からは高年齢層の人間の存在は忘れられているようです。

 

独創性が消え、原作付きや二番煎じの番組ばかり!

第三に、独創性や冒険心がなく、無難で他の番組とよく似た内容の番組が多過ぎます。

ドラマやアニメも、人気を博した小説やマンガが原作の物がやたら多く、オリジナルの作品を探すのが難しいほどです。

また、ドラマやバラエティーも

「これ、あのチャンネルでやってた番組の二番煎じだよな。」

と思わせるような番組ばかりで、真剣に観ようという気になれません。

これが、第一の「同じような顔ぶれ」がどこにでも出ている原因でもあるのでしょう。

同じような人間ばかりが出ていれば、番組の内容も自然と同じような感じになっていきます。

 

根本の問題として、内容のレベルが低くなっている!

第四は、ズバリ言って「内容のレベルが低い」ことです。

たとえマンネリのテーマであっても、ドラマなら脚本・演出や演技、バラエティーなら構成や出演者の技量で、ある程度のレベルには保たれて然るべきです。

しかし、ストーリーもダメ、演出や構成もダメ、芝居やコメントもダメという状態では、1時間あるいはそれ以上テレビの前に座っているのは苦痛としか言いようがありません。

「大根役者」という言葉を使うと、大根に失礼に当たるくらいの役者や、中・高校の文化祭の方がレベルが高いくらいの振付・ダンス、口パクで貫き通す歌手(もどき)が、堂々とドラマや歌番組に出演しており、出演する側にも出演させている制作側にも、ある種のハートの強さを感じます。

 

優れた芸能人はもっと多いはずだが・・・。

DVDや衛星放送で昔のドラマを観たり、Youtubeで往年の歌手の歌を視聴すると、どうひいき目に見ても現在の作品やアーティストが優っている要素を探しかねます。

もちろん現在でも、昔に負けないレベルの優れた役者、ミュージシャン、コメディアンなどは多数います(いるはずです)。

しかし、ゴールデンタイムの番組には出る機会がない(人によってはあえて出ない)、出ても作品・番組の質が低いため、持ち味が引き出されない、などの理由で、才能が見出だされなかったり、浪費されてしまう状況です。

 

テレビの作り手が視聴者を見下して、ナメている?

以前、作家の橘玲さんの著書で、あるテレビ局のプロデューサーが

「朝や昼のワイドショーは、わざと内容のレベルを落として作っている。」

という旨の発言をしたことが書かれていました。

実際はワイドショーに限らず、あらゆるジャンルの番組が「ターゲット層の平均レベル」に合わせて作られているのでしょう。

はっきり言うと「視聴者をナメている、バカにしている」と表現するしかありません。

テレビの制作サイドからは、我々視聴者は

「適当に分かりやすいレベルで、人気者を多く使ってやれば、喜んで番組を観る」

格下の存在と見られているのかもしれません。

ニュース番組にしても同様です。

局アナ時代に人気の出たフリーアナウンサーを看板として起用し、アイドルや人気芸人、タレント化した文化人コメンテーターなどを適当に組み合わせ、「分かりやすいニュース番組」一丁上がり!というような番組がほとんどです。

 

最後に・・・。

私の周囲の若い世代の人たち(10代前半~20歳前後)は、普段ほとんどテレビを観ないそうです。

勉強以外の時間は何をしているのか尋ねると、

「ネットを見て回るか、Youtubeを観ている。」

という答えが返ってきます。

昔の私のような「テレビっ子」は、もう既に絶滅への道を辿っているのかもしれません。

気付いていないのは、テレビ出演者や制作者だけなのかも・・・。

テレビに明るい未来は待っているのでしょうか・・・。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。