近年は
「純喫茶ブーム」
とも言うべき現象が続いています。
広くて照明が明るく、オシャレなメニューを揃えた
「カフェ」
ではありません。
「純喫茶」はその反対です。
店内は狭くて照明も少し薄暗く、椅子やテーブルなどの調度品も年季が入っている・・・。
それが、多くの「純喫茶」の大きな特徴です。
『昭和レトロ』が若者には新鮮!
そうした店が、なぜか20代の若者に受けているそうです。
「昭和レトロっぽくて、いい感じ!」
とのこと。
店によっては、ピンク色の公衆電話や、店名入りのマッチといった、
「昭和の名残り」
が保たれています。
そういう物も喜ばれるそうです。
コロナ禍でも、『純喫茶』は生き残っている!
以前このブログでも書きましたが、チェーン店ではなく個人経営の喫茶店は、結構長く生き残っています。
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2020年(令和2年)からのコロナ禍でも、他の飲食店に比べると、廃業せず持ちこたえている店が割と多いです。
個人経営でも、上記のオシャレな「カフェ」より、20〜30年以上続く「純喫茶」の方が生き残っていると感じます。
実家へ引っ越して、近所の地理を再確認!
他の記事で既に書きましたが、我々夫婦は、今年2022年(令和4年)の6月末に引っ越しました。
私の実家で、私の両親と同居することとなりました。
私としては、23年ぶりに再び実家で暮らします。
嫁の方は、まだ近所の地理には不案内です。
そこで7月中旬に、自宅から最寄り駅まで2人で歩きました。
最寄り駅駅自体は2人とも、結婚後も幾度となく利用しています。
しかし、駅周辺のスーパーやショッピングモールなどは、嫁はほぼ行ったことがありません。
私自身も実家に帰った際は、ほとんど駅から自宅に直行していました。
駅周辺は、20年の間に随分様変わりしましたが、私は詳細には疎かったのです。
昔やってた、あの喫茶店は今・・・?
しばらくブラブラした後、疲れて喉も渇いてきました。
ファストフードのチェーン店はいくつもありましたが、落ち着いてゆっくりできる所はないか・・・。
そこでふと私は、
「そう言えばあの店、まだ残ってるかな?」
と思い出しました。
我々夫婦がその時いたのは、駅に隣接するショッピングモールでした。
モールと言っても、イオンやイトーヨーカドーのような大きな規模ではありません。
服飾店、雑貨店、薬局、書店、飲食店、携帯ショップなどが入っています。
そこに、私が小学生の頃から営業していた、一軒の喫茶店がありました。
約40年の歳月を経て、店を訪ねてみると・・・。
小学校からの友人が、高校時代にそこでアルバイトしていました。
しかし、私が最後にそこに行ったのは、中学生の頃でした。
今でもまだ、営業を続けているのでしょうか?
近くのエスカレーター脇にフロアガイドが貼ってあり、それを見ると
その喫茶店はまだ存在していました!
私は嫁を連れ、1階の飲食店フロアへと向かいました。
その店は、昔と全く同じ場所で営業していました。
店先の外装は、私が10代の頃とほぼ変わっていませんでした。
店内はまさに『純喫茶』。高齢層の常連客が支える?
店内に入ると、蛍光灯の照明でしたが、ちょっと薄暗い・・・。
客は10人ほどいましたが、皆高齢者ばかりでした。
メニューを見ると、モーニングセットが昼12時まで注文できるとなっています・・・。
嫁はナポリタン、私は同じくモーニングセットのホットドッグ付きを注文しました。
改めて店内を観察すると、高齢の夫婦で来ていたり、友人同士で来ているようでした。
お店の人と親しく会話を交わす客が多く、
「常連客に支えられている店」
だと感じました。
我々の後からも、客が続々やって来ました。
やはり高齢者が多く、中には杖をついていたり、車椅子で来る客もいました。
オシャレなスイーツ・ドリンクとは無縁!『ザ・昭和』全開!
私が注文したモーニングセットは、確か税抜き400円ほどでした。
ごく普通のモーニングで、味はまずまずでした。
ただ、ドリンクの量が多かったです。
私が頼んだアイスティーは、もう少しでグラスからあふれんばかりに注がれていました。
うれしかったのですが、シロップを入れるとグラスの縁ギリギリまで到達しました・・・。
若者向けの「カフェ」のように、こじゃれたスイーツやドリンクの類は一切ありません。
ナポリタン、ホットケーキやプリン、ごく普通のコーヒー・紅茶、ミックスジュースなど、まさに
「ザ・昭和の純喫茶」
感全開の品揃えでした。
最後に・・・。
食事が終わり、嫁が会計をするのを待っていると、レジのそばにはお持ち帰り用のケーキなどを陳列する保冷棚がありました。
その上に、蓋の開いた浅底のクーラーボックスがありました。
中をのぞくと、数本の缶ビールが置かれていました。
「1本200円」
とのプレートが横に。
買って帰る客はいないはずです。
客が店内で飲めるのでしょうか?
暑さが増す午後には、喫茶店というより、居酒屋に片足を突っ込んだようなスタイルになっているのでしょうか?
そうした柔軟な営業姿勢のおかげで、今まで生き残って来られたのかもしれません・・・。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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