閉店した喫茶店のマスターが、別の店で働いていた!

2022年(令和4年)7月現在、日本では新型コロナウイルスの感染者数が、再び急増しています。

以前のオミクロン株から変異した「B.A.5」に置き換わりつつあり、医療関係者の間では「第7波の始まり」と言われているとか・・・。

 

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コロナ禍で飲食店を閉めた人たちは今?

2020年(令和2年)の初め、新型コロナウイルスが世界中に広まってから、2年半が経過しました。

その間に、夥しい数の飲食店が廃業に追い込まれました。

皆様の中にも、

「よく通っていた定食屋や喫茶店、居酒屋などが閉店した・・・。」

という方は多いはずです。

日本の景気がますます悪化する中、潰れたお店の経営者さん達は、今どのように過ごしているのでしょうか?

再起を誓い、どこかの会社や店舗に勤めているのでしょうか。

同じ飲食業界で働く人も多いのではないでしょうか。

 

別の店で働く姿を見つけたことは・・・?

ところで、昔行きつけだった飲食店のオーナーや店長を、全く違う店で見つけたことのある方は、どれほどいらっしゃるでしょうか?

それも、前の店が閉店し、別の店で従業員として働いている様子を・・・。

私には、そうした経験が一度だけあります。

 

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昼当番の後に食事をしていた、ビルの地下の喫茶店・・・。

もう十数年前のことになります。

私は当時、大阪市内のオフィス街で働いていました。

所属部署では週に1回ほど、昼休みの電話番が回ってきます。

その日は、午後1時〜2時が昼休みになります。

周囲に飲食店は無数にありましたが、よく行く店は大体限られてきます。

そうした店の中に、ある喫茶店がありました。

あるオフィスビルの地下1階にあり、職場のそばの地下街とつながっています。

少し奥まった立地で、午後1時台はあまりお客がいませんでした。

落ち着ける雰囲気だったので、昼当番の際は時々通っていました。

 

独特のカレーピラフをよく食べていたが・・・。

オーナーらしき男性マスターが、一人でお店を切り盛りしていました。

そこのメニューに、ピラフの上にカレーをかけた(ドライカレーではない)

「カレーピラフ」

がありました。

なぜかそれにハマり、その店ではほとんどカレーピラフを注文していました。

およそ3年ほど通っていましたが、ある日その店へ行くと、

「閉店」

の貼り紙が・・・。

別の場所に移転するとも書かれていなかったので、

「お店を畳んでしまったのか・・・。」

とガッカリしたことを覚えています。

立地としてはあまり目立たない場所だったので、経営的には苦しかったのでしょうか・・・。

 

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1年ほど後、友人と行ったミナミの喫茶店で・・・。

それから1年ほどした頃です。

大学時代からの友人(このブログにも度々登場)と、大阪ミナミの繁華街で待ち合わせ、とりあえず喫茶店に入りました。

今までも時々行ったことのあるお店で、見覚えのあるマスターらしき男性が、水を持って来てくれました。

注文を伝えた後、何気なく店内を見回しました。

そうしていると店内の奥の方から、従業員がこちらの方へ歩いて来ました。

その男性の顔を見た瞬間、私は心の中で

「あっ、この人!」

と叫んでしまいました。

 

相手は気付かず。こちらが気まずい気分に・・・。

その男性従業員は、1年ほど前に閉店した、あの喫茶店のマスターだったのです・・・。

結構特徴のある顔立ちだったので、間違いありません。

相手は私の視線に気付いていません。

もし私の顔を見ても、昔の客の顔など、いちいち覚えていないでしょう。

しかし、私の方が勝手に気まずい気分になり、慌てて顔をそむけました。

他の客の注文に返事をしている声も、全く同じでした。

30分くらいして、その店を出ました。

会計の際も別の人が応対してくれたので、あの元マスターと間近で顔を合わせることはありませんでした。

店を出てから友人にその旨を話すと、友人は

「世知辛い世の中ですな〜。」

と呟きました・・・。

 

最後に・・・。

それ以来、その喫茶店には一度も行っていません。

その元マスターが、もし私の顔を見て昔の常連客だと気付いたら、向こうも気まずくなるだろうと思ったのです。

一国一城の主だった人が、他人に使われて働いているのは、どういう心境でしょうか。

最初にも書きましたが、コロナ禍の影響で同じような立場にある人は、かなり多いでしょう。

そうした人たちが、再び自分のお店を営むことができるよう、切に願うばかりです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

興味がございましたら、こちらもお読みください。

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