本家マーベル社が驚いた東映版「スパイダーマン」を知ってますか?

映画・ドラマなどの話(夫)

スパイダーマンと言えば、アメリカのマーベル・コミック社から出版されたアメリカンコミックに登場する、スーパーヒーローです。

1962年(昭和37年)に誕生し、アメコミからテレビ、映画と様々な媒体で大人気となり、世界的な有名キャラクターとなりました。

ハリウッド映画で観てファンとなられた方も多いでしょう。

ところで、スパイダーマンには、日本の映画会社「東映」が制作したテレビドラマがあるのをご存知の方は、どれくらいいらっしゃるでしょうか。

インターネットの情報によると、1978年(昭和53年)5月17日~1979年(昭和54年)3月14日まで、東京12チャンネル(現:テレビ東京)で毎週水曜日19:30~20:00に全41話が放送されました。

東映版スパイダーマンは、異彩を放ち過ぎ!

東映とマーベル・コミックの間で

「3年間、お互いのキャラクターを自由に使用してよい。」

という旨の契約が締結されたことにより、東映がスパイダーマンのテレビドラマを制作することとなりました。

キャラクターを自由に使ってよいということで、設定やストーリー構成は東映が独自で考案しました。

スパイダーマンが、地球侵略を企む悪の宇宙人と戦うという、いきなりオリジナルを大きく逸脱した設定となりました。

スパイダーマンはもちろん特殊能力を持っているのですが、スパイダープロテクターという強化服を装着します。

また、左手首にはスパイダーマンの全能力を集約したスパイダーブレスレットを装着しています。

そして、空陸両用のスーパーマシン「スパイダーマシンGP-7」を乗り回し、ミサイルや機関銃まで装備しています。

極めつけは、スパイダーマンが巨大ロボット「レオパルドン」に乗り込み、操縦して敵と戦うという設定です。

そのレオパルドンも、宇宙戦艦マーベラーが変形して(!)ロボットになるという、アニメ作品真っ青のアイデアです。

アメリカから来日し、東映版の試写を観たマーベル社の幹部たちは、ひっくり返るほど驚いたそうです。

東映は、そんなことはお構いなしに、

「コスチュームを除けば、原作コミックとは無関係。」

と言われるほど自由な作品作りに突っ走りました。

当時は、日本のロボットものだと思って観ていた・・・。

私の記憶では、毎週土曜日の朝に放送していたはずだが・・・と思ってネットの情報を読んでいると、関西では関西テレビで毎週土曜日の8:30~9:00に放送されていた旨が書かれていました。私の記憶通りでした。

全国で放送されてはいましたが、時間帯はバラバラだったのです。

子供の頃にリアルタイムで観ていた時は、まだ小学校低学年でしたので、マーベルと東映の権利うんぬんといった話や、テレビ局同士のしがらみなどは全く知らず、日本の特撮ロボットものと思っていました。

ただ単純に、巨大ロボットが出て来るから面白い、といった感覚で観ていました。毎週欠かさず観るほど熱心なファンではありませんでしたが、なぜかオープニング曲の一番(テレビで流れる部分)を今でも覚えていて、暗唱できてしまいます・・・。

先日Youtubeで検索したところ、テレビ版スパイダーマンのオープニング曲「駆けろ!スパイダーマン」がアップロードされていました。

ビルの谷間の暗闇に キラリと光る怒りの目

安らぎ捨てて 全てを捨てて 悪を追って 空駆ける・・・

「そうそう、この歌!」

年甲斐もなく、はしゃいでしまいました。

脚本家や出演者も大御所個性派揃い!

脚本家についてインターネットで調べると、

高久進(「マジンガーZ」、「Gメン75」など)、

上原正三(円谷プロのウルトラシリーズ、「怪奇大作戦」、「イナズマン」など)、

押川国秋(「特捜最前線」など)

などの大御所脚本家が手がけていて、ビックリしました。

出演者も、八名信夫や丹古母鬼馬二(共に悪役商会)、潮健志(仮面ライダーの地獄大使)、仲谷昇、伴直弥(人造人間キカイダー)、三谷昇、賀川雪絵、鹿沼えり、アニマル浜口(浜口京子さんの父)・・・など、個性的な脇役俳優やセクシー女優が多数出演していました。

さすがは東映です。

最後に・・・。

この東映版スパイダーマンに関しては、2005年(平成17年)12月にDVD-BOXが発売されましたが、それが「最初で最後」となっています。

ちなみにマンガの世界でも、1970年(昭和45年)~1971年(昭和46年)に、若き日の池上遼一先生がマンガ化なさっています(原作には、これまた大御所SF小説家の平井和正先生が参加なさっています)。

東映版スパイダーマンは、オリジナルとは全く別物の作品だと考えるべきでしょう。

しかし、何とも言えない不思議な魅力を放っていました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。