皆様の御親族の中に一人くらいは、インパクトの強い人、いわゆる
「キャラが濃い人」
がいるはずです。
私の親族で真っ先に思い浮かぶのは、母方の伯母(母の兄、つまり伯父(故人)の奥さん)です。
80歳過ぎでも元気!母と漫才コンビを組めそう・・・。
御年80歳を超えていますが、元気そのものです。
「あちこち具合悪くて、病院ばっかり行ってる!」
と笑っていますが、毎朝早くから自宅の近所にある先祖のお墓に参っています。
亡くなった夫(伯父)の供養も欠かしません。
私が子供の頃から、いつも元気いっぱいという印象しかありません。
私の母とは年齢が近いこともあり、実の姉妹のような間柄です。
二人が話をしていると、時々周囲の人間には分からないポイントで、二人ともゲラゲラ笑い出します。
主に伯母がしゃべり、母はほとんど聞き役ですが、二人の間合いは数十年のうちに完成の域に達しました。
漫才日本一を決める「M-1グランプリ」予選にもしコンビを組んで出場したら、勢いだけで二回戦くらいまでは突破できるのでは?と思うほどです。
伯母は『暴れん坊将軍』の大ファン!
そんな愉快な伯母が今でも大好きなテレビドラマが
「暴れん坊将軍」
です。
若い世代の方々にはなじみがないかもしれませんが、1978年(昭和53年)から2002年(平成14年)まで約24年間、パート12まで続いた長寿時代劇です。
主演はマツケンこと松平健さん。
まだ「マツケンサンバ」を踊る前でした。
「米将軍」
として教科書でも取り上げられる、徳川幕府第八代将軍
「徳川吉宗」
を主人公とした勧善懲悪ドラマです。
吉宗は庶民の生活を詳しく知るため、時々
「貧乏旗本の三男坊 徳田新之助」
という若侍に扮し、江戸の火消し「め組」に居候します。
そして毎回、様々な人々と出会います。
もちろん、毎回様々な悪人とも対決し、成敗していきます。
悪代官、悪徳商人、高級幕臣など、バラエティーに富んだ面々です(笑)。
一日に4話観る時期もあった!
伯母はこのドラマの大ファンで、テレビの再放送をよく観ています。
一時期はそれだけでは満足できず、ケーブルテレビに加入して、「時代劇専門チャンネル」でも「暴れん坊将軍」を観てるほどでした。
朝5時からを始めとして、1日4回も放送(異なる話)されていましたが、全て観る日もあったそうです。
こうなると一日中「暴れん坊」(伯母はこう呼んでいます)にドップリ浸かっている感じです。
ただ、ケーブルテレビの毎月の料金は結構馬鹿にならず、現在は解約したそうです。
それでも、各地方のローカルテレビ局で、お昼の時間帯に「暴れん坊将軍」を再放送している確率は高いです。
現在も関西地方のローカル局「サンテレビ」では、平日の正午から再放送しています。
暴れん坊トリビアで褒められた!
実は私も、「暴れん坊将軍」が割と好きで、毎回ではありませんが時々観ていました。
なので、いわゆる「トリビア」的な知識はそこそこ持っています。
吉宗の御側御用取次役(おそば ごよう とりつぎやく)、いわゆる「爺」について、初代は
有島一郎さん
二代目は
船越英二さん(船越英一郎さんの父親)
といった名優が演じられていたこと、「め組」の女将さんは初代が
春川ますみさん
二代目は
朝茅陽子さん
といった、これまた名女優が演じられていたことなどを伯母に話すと、
「○○ちゃん(私のこと)は何でもよう知ってるなー。」
とお褒めの言葉をもらいました(笑)。
伯母にはこれからも「暴れん坊(将軍)」をエネルギー源として、元気に過ごして欲しいと願っています。
最後に・・・。
以前伯母の家を訪ねた時、ふと居間に掛けてあるカレンダーに目をやると、平日の欄にボールペンで
「暴れん坊」
といくつも書かれていました。
ある週の欄を見てみると、月曜日から順に「暴れん坊」、「暴れん坊」、・・・と書かれていましたが、金曜日の欄にはなぜか
「アナ雪」
と書かれていました・・・。
伯母は「アナと雪の女王」に興味があり、「金曜ロードショー」を観ようとしていたのでしょうか?
伯母に聞いてみようかと思いましたが、伯母が早速色々と話し始めたので、聞く機会を逸してしまいました・・・。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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