「euthanasia」ってどういう意味?アジアのどこ?試験に出ない英語手帳(第34回)

こんにちは。husband(@kumafumoblog)です。

「euthanasia」という単語を見て、すぐ意味を答えられる方は、かなり英語が得意な方でしょう。

発音についても、何と言えばいいか分からない声が出るでしょう。

語尾にasiaと付いているので、

「アジアのどこかの地方のこと?」・・・。

残念、アジアではありません・・・。

 

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この言葉は、我々にいつか大きく関係してくるかもしれません。

「euthanasia」とは、日本語で「安楽死」を意味します。

発音は[jùːθənéɪʒ(i)ə](米)または[jùːθənéɪʒ(ziə](英)。

カタカナで表すとしたら、「ユーサネイジャ」、「ユーサネイズィア」となるでしょう。

「安楽死」とは、終末期つまり治療の施しようがない患者に対し、苦痛を与えずに死を迎えさせることであり、日本でもよく知られている概念です。

薬物を投与するなどの「積極的安楽死」(positive[またはactive]euthanasia)と、治療を行わないまたは中止する「消極的安楽死」(negative[またはpassive]euthanasia)の二種類があります。

日本では、現在安楽死は合法化されていません。

議論は以前から行われていて、賛成論者の中には

「ヨーロッパやアメリカでは既に普及している。日本は遅れている。」

と言う人が時々いますが、これは正確ではありません。

ヨーロッパではスイスやオランダ、ベルギー、北米ではカナダ、南米ではコロンビアが国全体で安楽死を合法化しています。

アメリカでは、一部の州のみで認められています。

ニュージーランドでは、来年2021年に合法化される予定とのことです。

スイス(1942年)とアメリカのオレゴン州を除いては、全て21世紀に入って以降に合法化されています。

外国でも諸手を挙げて賛成というわけではありません。

 

 

ちなみに、より簡単な英語表現としては

「mercy killing」

があります。

「euthanasia」は英語圏の人にも難しく、かつ発音しにくい言葉らしいです。

人間は誰でもいつかは死を迎えます。

何人たりとも避けることができません。

苦しみなく安らかに最期を迎えるか、激しい苦しみ・痛みの中で最期を迎えるかは、予測できません。

ただ、その時になって迷いなく「euthanasia」を選択できるか?と問われると、私には自信がありません。

「人間としての尊厳、誇り」が「生物としての生存本能」を上回るかどうか、現時点では断言できません・・・。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。