こんにちは。husband(@kumafumoblog)です。
「euthanasia」という単語を見て、すぐ意味を答えられる方は、かなり英語が得意な方でしょう。
発音についても、何と言えばいいか分からない声が出るでしょう。
語尾にasiaと付いているので、
「アジアのどこかの地方のこと?」・・・。
残念、アジアではありません・・・。
この言葉は、我々にいつか大きく関係してくるかもしれません。
「euthanasia」とは、日本語で「安楽死」を意味します。
発音は[jùːθənéɪʒ(i)ə](米)または[jùːθənéɪʒ(ziə](英)。
カタカナで表すとしたら、「ユーサネイジャ」、「ユーサネイズィア」となるでしょう。
「安楽死」とは、終末期つまり治療の施しようがない患者に対し、苦痛を与えずに死を迎えさせることであり、日本でもよく知られている概念です。
薬物を投与するなどの「積極的安楽死」(positive[またはactive]euthanasia)と、治療を行わないまたは中止する「消極的安楽死」(negative[またはpassive]euthanasia)の二種類があります。
日本では、現在安楽死は合法化されていません。
議論は以前から行われていて、賛成論者の中には
「ヨーロッパやアメリカでは既に普及している。日本は遅れている。」
と言う人が時々いますが、これは正確ではありません。
ヨーロッパではスイスやオランダ、ベルギー、北米ではカナダ、南米ではコロンビアが国全体で安楽死を合法化しています。
アメリカでは、一部の州のみで認められています。
ニュージーランドでは、来年2021年に合法化される予定とのことです。
スイス(1942年)とアメリカのオレゴン州を除いては、全て21世紀に入って以降に合法化されています。
外国でも諸手を挙げて賛成というわけではありません。
ちなみに、より簡単な英語表現としては
「mercy killing」
があります。
「euthanasia」は英語圏の人にも難しく、かつ発音しにくい言葉らしいです。
人間は誰でもいつかは死を迎えます。
何人たりとも避けることができません。
苦しみなく安らかに最期を迎えるか、激しい苦しみ・痛みの中で最期を迎えるかは、予測できません。
ただ、その時になって迷いなく「euthanasia」を選択できるか?と問われると、私には自信がありません。
「人間としての尊厳、誇り」が「生物としての生存本能」を上回るかどうか、現時点では断言できません・・・。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。