2021年(令和3年)10月25日(月曜日)から、東京都や大阪府などでもようやく
「飲食店の営業時間短縮」
「酒類の提供制限」
の要請が解除されました。
およそ11ヶ月ぶりだそうです。
居酒屋やバーなど、夜間を稼ぎ時として、酒類が収益の柱となっている店舗にとっては、待ちわびた瞬間でしょう。
年末年始にはコロナ「第6波」が予想されていますが、制限がなくなったことは喜ばしいことです。
アンケートで80%近くが『忘年会』の予定なし!
しかし、先日あるテレビニュースを観て驚きました。
あるテレビ局が街頭アンケートを実施したところ、実に
80%近く
の人が
「今年の年末は忘年会の予定がない。」
「職場でも多分行わない。」
と回答していたのです。
例年なら、早ければ12月初めには、あちこちで忘年会が行われていました。
ところが2020年(令和2年)の年末は、コロナ禍の影響で、ほぼ全てに近い企業や団体が忘年会を自粛。
もちろん現時点では、年末年始がどうなっているか分かりません。
ただ、多くの人が心中ではコロナ感染再拡大を恐れ、警戒心を抱いている様子が窺えました。
一部の自治体が、職員に『忘年会』を奨励?
ところが、その後の内容に再び驚いてしまいました。
一部の地方自治体が、職員たちに
忘年会を開催するよう奨励
しているというのです。
ある自治体では、一定の条件を満たした忘年会については、職員一人何千円かまでの補助を出すとのこと。
「一体どういうこと?」
と思っていると、説明が始まりました。
全国的に飲食店が苦境に立たされてきたことは、周知の事実です。
地方都市では、マイナスの影響が都会よりかなり強いそうです。
地元の飲食産業に少しでもプラスになるように、自治体が率先して飲食店を利用するという趣旨とのことでした。
「自治体がやってるんだから、自分たちも忘年会やっていいよね。」
という形で、民間にも間接的にアピールする狙いもあるのでしょう。
やるやらないは個人の考え。自治体が奨励する問題ではない!
受け止め方は人それぞれでしょう。
しかし私個人としては、こうしたことには否定的です。
制限が解除された以上、飲食店でお酒を飲んでも、何の問題もありません。
忘年会をやっても個人の自由であり、感染対策などは自己責任です。
ただ、あくまでも個人の意志に任せられるべき問題です。
自治体が職員に、そして間接的に住民に奨励するものではありません。
「奨励」と言っても、市長や町長など上層部が音頭を取っている以上、ある意味
「強制」
に近くなります。
公務員の立場で
「心配だから忘年会はやりません。」
とは言いにくいでしょう。
民間企業・団体であっても、トップが
「忘年会やろうよ!」
と言い出したら、これまた
「業務命令」
に等しくなります。
忘年会は大人数が定番。対策万全でも、不安は消えない!
前述の街頭アンケートの結果からも分かるように、まだ多くの人が忘年会のような
「大人数での会食」
に不安を覚えています。
忘年会のようなイベントが大好きな人でも、100%安心しているわけではないでしょう。
会社の忘年会と言えば、部・支店単位、課単位です。
会社の規模にもよりますが、10人程度から数十人程度にはなるはずです。
どれだけ対策を徹底しても、不安は完全には拭えません。
やるなら『気の合う人同士』がいい!
会社関連の忘年会をやるなら、
気の合う人同士(地位の上下関係なしに)
でやるのが何よりです。
それこそ4〜5人くらいの単位なら、まだ安心ができます。
そして、気を使わずに楽しく飲食できます。
前述の地方自治体で、職員のそうした会にも補助が出るなら、税金の使い道としてどうかはさておき、まだ納得できますが・・・。
『忘年会』の発想自体が、もはや時代遅れ!
そもそも、サラリーマン・OLがみんな
「忘年会を楽しみにしている」
という認識自体が、既に時代錯誤です。
21世紀、平成生まれの若い世代には、忘年会に代表される
「仕事の延長」
的な飲み会を嫌う人が結構多いです。
これは、私の実体験から感じたことです。
尊敬する上司や先輩、気の合う同期や後輩との飲み会には気軽に参加する一方、部や課の宴会(何だかんだ理由を付けて行われがち)には消極的な人が、周囲には割といました。
そして管理職クラスの人でも、お酒が弱い、もともと宴会が好きではないなどの理由で、宴会をあまり開かない人はいました。
会社・組織一体となっての忘年会(あるいは新年会)など、もはや
「昭和の遺物」
として博物館にでも飾るべきです。
誰にでも宴会の『苦い思い出』があるはず・・・。
お分かりかと思いますが、私も
「アンチ『職場の宴会』」派
の一人です。
批判を恐れずに言うなら、
「会社絡みの宴会など、全く意味がない。」
と考えています。
皆様にも経験はないでしょうか?
皆のメニューの注文や空いたグラスの整理に追われ、ほとんど飲食できなかったことが・・・。
二次会のカラオケで、上司の下手な歌を手拍子をしながら聴き続けたことが・・・。
連れて行かれた雑居ビルの中の、パンチの効いた「ママ」が営むスナックで、上司や先輩の水割りを作り続け、味が薄いだの濃いだの文句を言われたことが・・・。
最後に・・・。
そうした経験をどれだけ重ねようとも、仕事の役には全く立っていません。
酒の席ではつきものの
「説教」
も、これまた人生の役には立っていません。
こうした宴会に費やした時間を、もし他の事に費やせていれば、はるかに充実した時間を過ごせたはず・・・。
コロナ第6波が到来するまでの間、皆様にはどうか
「気の合う人たちと楽しく飲食」
をしていただけるよう願うばかりです・・・。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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